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日本時間の2016年7月5日午前、アメリカ航空宇宙局NASAが、
木星探査機ジュノーJUNOを周回軌道へ突入させました。
久しぶりの木星探査機です。
木星の構造を知ることによって、太陽系の起源がわかる?
天文ファンのみならず、科学者も注目しています。

ジュノーとは

ジュノーは、2011年8月に打ち上げられました。
約5年間、合計30億キロメートルを旅したことになります。
7月5日現在、木星との距離は60万キロメートルほどです。
最終的には5000キロメートルまで近づきます。
木星探査機は、1995年にNASAのガリレオがありました。
しかしガリレオは2003年にミッションを終えています。
それから13年経ちました。
人間の科学技術も飛躍的な向上を遂げています。
久しぶりに会った木星は、今びっくりしているかも。
本年10月から2018年2月までの約1年半観測を続けます。
その後は木星へ突入します。
どんなデータが届けられるのか期待されています。

木星とは

今回観測を行う木星とは、太陽系最大の惑星です。
地球の外側を火星が回っていますが、
次いで小惑星帯があり、その先が木星です。
直径は地球の約11倍ですが、大半は水素やヘリウムなどのガスです。
質量は地球の317倍ありますが、密度は1/4しかありません。

太陽になりそこねた星?そんな感じです。
質量が今の100倍があれば、太陽のように輝いていたかもしれません。
地球から約6億キロメートル離れていますが、その大きさ故に、
火星に次いで明るい星として夜空でも眺めることができます。

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ジュノーの目的は

そもそも木星は、かつてのNASAによる探査機名にもなった、
16世紀にイタリアが生んだ天才、ガリレオ・ガリレイにより
4つの衛星、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストが発見されました。
これらはガリレオ衛星と呼ばれ、地球以外で初めて発見された衛星です。
とはいえ今回のジュノーによるミッションは、衛星ではありません。
木星本体の謎、特に構造を探ることにあります。
写真を見る限りでは、火星や月のような陸地をイメージします。
しかし見えているのは主にアンモニアからなる分厚い雲です。
地球からは、その内部をうかがい知ることができません。
太陽と同じであれば、陸地、小さな中心塊もない可能性があります。
木星の内部構造がわかれば、太陽系の起源がわかるかも?

恒星の成り立ちについても、知見が得られるかもしれません。

磁場を調べることも

今回ジュノーの木星到着に合わせて、
NASAは木星で起きているオーロラの写真を公開しました。
(オーロラについては、次回解説します)
木星でもオーロラは観測できるのです。
つまり木星でも大きな磁場が発生しているからです。
磁場は見えないので難しいですが、
磁場による探査機への影響が心配されています。
観測したいけど、それを如何にして避けるか?
ジュノーに求められている難題です。

太陽電池を使っています

地球を回る人工衛星は太陽電池を使っていますが、
太陽からみて地球よりも遠くにある星へ行くには、
原子力電池を利用するのが一般的です。
つまり太陽光を活用することが難しいためです。
実際に木星で受けられる太陽光は、地球の1/25程度です。
しかしジュノーは、太陽電池を使用します。
この点からも、難しいミッションです。
そのため観測装置を省エネ設計とし消費電力を抑えています。
単純計算ですが、木星から地球まで、光速で約33分かかります。
そういう意味では、高性能のマシンは必要はありません。
速さより正確さが求められています。

既に観測は始まっていますが

既にジュノーは、木星から発せられる独特の音?
ボウショックと呼ばれる衝撃波のようなものを観測しています。
それはいったい何なのか?宇宙からのメッセージか?
今後、様々な木星の観測データを送ってくれるでしょう。
2016年の夏休みは、木星の話題で盛り上がりたいですが、
実際の観測開始は、10月以降になるようです。

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