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北九州市立自然史・歴史博物館などの研究グループは、
2016年7月1日、シーラカンスの新種を確認しました。
この事実は、同日発行の日本古生物学会誌に掲載されました。
シーラカンスは生きた化石とも呼ばれ、
現在でも一部地域で、近隣種の生息が確認されています。
興味があれば、ちょっと調べてみませんか。
夏休みの自由研究になりそうですよ。

シーラカンスとは

シーラカンスは、恐竜時代よりずっと前の古生代デボン紀に登場した
形態が極めて異質な魚類の一族です。

多くの化石が出土していますが、恐竜の絶滅と同時期、
約6500万年前の中生代末にすべてが絶えたと考えられていました。
しかし後述するように、現在でも近縁種が生きた状態で見つかっています。
諸説ありますがシーラカンス目は9科25属に分かれています。
種によってさまざまですが、大きなものは3メートルにも達します。
両生類への移行を思わせる、筋肉を持ったヒレが特徴的です。
実際に泳ぐ姿を見ると、身体をくねらせて、
トカゲのような動きをすることが確認されています。
繁殖形態は、卵を体内で孵化してから稚魚を生み出す卵胎生です。
とはいえ交尾をするのかは、わかっていません。

現生するシーラカンスとは

シーラカンスは、化石だけで見られる過去の魚と思われていました。
しかし1938年、南アフリカの北東海岸にあるチャルナム川において、
生きている個体が確認され、世界に衝撃が走りました。
また1958年、インド洋に浮かぶコモロ諸島で、
さらに1997年にはインドネシアのスラウェシ島近海でも、
シーラカンス目に該当する個体が捕獲されました。
長年発見されなかった理由は、深海で暮らしているからです。
とはいえ地元の漁師の話では、たびたび漁網にかかっていたとか。
ただし美味しくなかったため、注目されていなかったようです。
ちなみに現生種は、いずれも同目ラティメリア属の個体です。

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生きた化石と言われています

シーラカンスは、生きた化石とも言われています。
つまり古生代の化石と現生種とが非常に類似しているからです。
言い換えるなら2億年もの間、大きな進化をしていないのです。
今回確認された新種は、2億3000万年前の地層から見つかっています。
分類学的にはシーラカンス目ワイティア属に該当するようです。
その他にも生きた化石と呼ばれる生物はたくさんいます。
例えば瀬戸内海や九州北部に生息しているカブトガニです。
これも古生代末頃から形はあまり変わっていません。
またゴキブリも、約3億年前から生き続けています。
そうやって見てくると、尊い存在に見えてきませんか。

シーラカンスを見に行きましょう

日本国内でシーラカンスの化石や標本が見られる場所はどこか。

1.沼津港深海水族館

冷凍固体を含めて5体展示されています。
CTスキャンを用いた立体映像が再現されています。
実際にコモロで撮影された、遊泳映像も見れますよ。
http://www.numazu-deepsea.com/

2.アクアマリンふくしま

2008年にコモロで捕獲された標本、
カナダやモロッコで採取された化石が展示されています。
またシーラカンス調査のプロジェクトを継続しており、
2009年に世界で初めて撮影された稚魚の映像を見ることができます。
http://www.marine.fks.ed.jp/index.htm

3.城西大学水田記念博物館

今回の調査チームでもある大石教授にちなんで?
大石化石ギャラリーがあります。
ここでは常設展示として白亜紀の世界を展示しています。
その中で、シーラカンスのコーナーがあります。
http://www.josai.jp/fossil_gallery/

4.北九州市立いのちのたび博物館[自然史・歴史博物館]

自然史ゾーンの中生代エリアでは、
全長3.8メートル、世界最大の復元骨格標本があります。
http://www.kmnh.jp/

5.鳥羽水族館

直接の標本などはありませんが、古代の海コーナーで、
日本の調査隊が撮影したシーラカンスの映像を見ることができます。
http://www.aquarium.co.jp/

シーラカンスは謎だらけ

少しずつですが、シーラカンスを含めた古代の魚について
様々なことがわかるようになってきました。
とはいえシーラカンスは、独特のヒレを持ちながら、
なぜ陸上へ適応せず深海に潜ったのでしょうか。
シーラカンスは謎だらけです。
まだまだ知りたいこと、調べたいことがたくさんあります。

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