スポンサーリンク

薄暗い場所を歩いていたら、クモの巣に引っかかった!
嫌な思いをした人も多いでしょう。
もちろん見るだけで気味悪く思いますね。発見次第殺してしまいますか。
とはいえちょっと待ってください。クモがいる理由を考えましょう。
クモは敵か味方か、それがわかってから対処しても遅くはないはずです。

クモとは何か

e4771124c389fc42bffb7cb6c2e0e211_s
クモとはどんな生き物でしょうか。勘違いしている人も多そうです。
これを機会にしっかりと学んでみましょう。
なお生物に関しては、例外もあり細かく言い出すときりがありません。
また正確さを問い始めると、専門用語だらけになり混乱します。
そのため、ここでは小学生でもわかるレベルに限定します。

1.昆虫ではありません

クモは広義の虫ではありますが、生物学的な昆虫ではありません。
つまり昆虫の特徴とは、小学校の理科で学ぶことですが、

(1)頭部・胸部・腹部の3つに分かれている
(2)胸部に6本(3対)の足がある
(3)頭部に2本(1対)の触角がある
(4)頭部に2個の複眼がある

などが指摘できます。

なお羽は昆虫の定義に入りません。例えばノミに羽はありません。
一方でクモは、この条件すべてにおいて当てはまりません。

(1)頭胸部と腹部の2つに分かれます。
(2)頭胸部に足が8本(4対)あります。
(3)触角はなく、足の一種である触肢が1対あります。
(4)複眼はなく、代わりに単眼が8個あります。

今度出会う機会があれば、じっくり観察してください。
意外とかわいい顔をしていますし、色もカラフルです。

2.ダニやサソリが親戚です

クモの近縁種は、ダニやサソリです。これは足が8本という分類です。
カニやエビも足は8本ありますが、ハサミを入れると5対になるので
ダンゴムシを含めて甲殻類と呼ばれるグループに入ります。
ちなみにクモとダニの明確な区別は難しいですが、
マダニを除けば、ほとんどのダニは肉眼では見えないほどの大きさです。
またダニの多くは、ふ化直後の状態で足が6本しかありません。
さらにダニは、頭胸部と腹部との境界も曖昧であり足の配置も様々です。
一方でサソリは1対のハサミ、針状の尾を持つことが特徴的です。
世界的に昆虫の研究者は多数いますが、クモの専門家は少ないようです。
そのためクモの生態は、わかっていないことだらけです。

クモは人間にとって益虫です

クモを見つけたら一撃で殺す人もいるでしょう。しかしクモは益虫ですよ。
また芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読めば、気が変わるかもしれません。
持ちつ持たれつの関係があるからです。

1.害虫を食べてくれます

クモは何を食べるのか?基本的に肉食です。
人間にとっての害虫、ハエ、カ、アリ、別種のクモやダニなども捕食してくれます。
関東以南に限定されますが、アシダカグモはゴキブリを好んで攻撃します。
もちろんクモの巣を観察すると、トンボやチョウが囚われていたりします。
かわいそうですか?とはいえチョウやガの幼虫は、イモムシや毛虫です。
野菜や果実の害虫であったり、毒針に触るとかぶれることもあります。
トータルで考えれば、人間にとってクモは益虫です。
なお肉食とは言いましたが、実際には肉を溶かして中身を吸っています。
知ってしまうと余計に気味が悪くなるかもしれません。

2.巣があるなら虫がいる証拠です

クモは闇雲に巣を張るわけではありません巣がある場所を考えてみましょう。
基本的に餌となる虫が通りやすい場所に網を張ります。
古ぼけた家だからクモが巣を張る?ちょっと科学的ではありません。
クモを馬鹿にしすぎていますね。
つまりクモの巣を作るためには膨大なエネルギーが必要です。
それに見合う場所を探します。無暗に作ったりはしません。
言い換えるとクモの巣があるなら、害虫がいる証拠です。
そこを徹底的に掃除すれば、クモが我が家からいなくなるかも。

野生の生き物は、人間が考えるほど暇ではないのです。

スポンサーリンク

網を張らないクモもいます

spider02
クモと言えば、幾何学的な巣をイメージしがちです。
とはいえ網を張らないクモもいますよ。

1.毎日張り替えるクモもいる

一度張った網を修理しながら使い続けるクモもいます。
とはいえ毎日張り替える熱心なクモの方が多いようです。
日本で広く分布するジョロウグモやコガネグモは、夜になると網をしまいます。
そして早朝に新しい網を張り直します。
日中に巣がある場所を確認して、夜中に探してみましょう。巣がありません。
逆にオニグモの多くは、夜に巣を張り、朝に畳んでしまいます。
かつて北海道にいた時、幅2メートルほどの道を横断する大きな巣があり、
私自身が引っかかった経験があります。クモ恐るべしです。

2.走り回っているクモもいます

意外かもしれませんが、網を張らないクモの方が多いようです。
どの家でもよく見かけるのは、1センチ程度のハエトリグモです。
名前の通り、ハエなどの小さな虫を捕まえます。
網戸などを歩き回っており、突然出会うと一瞬止まりますが、
こちらが動くと、素早く跳び去ってしまいます。
あの俊敏さがあるからこそ、餌を捕獲できるのでしょう。
またツチグモとも呼ばれる地蜘蛛の仲間は、
いわゆる巣を張りません。建物の隙間などに隠れ、
ダンゴムシなどを捕食します。
毒グモのイメージがあるタランチュラも、網は作りません。

日本に毒グモはいるのか

spider03
タランチュラのイメージもあるのでしょうが、毒グモはいるのか?
クモが好きな人でも、ちょっと気になる点ではあります。

1.基本的に毒グモはいません

これまで日本に毒グモはいないと考えられていました。
もちろん映画のように、人間を積極的に襲うクモもいません。
そもそもタランチュラは、その名前自体が俗名ですが、
猛毒を持っているわけではありません。イメージとは怖いです。
ただし日本全土にカバキコマチグモと呼ばれる種がいます。
大きさは1センチ程度であり、薄い褐色をしています。
イネ科の葉を巻いて巣を作るので、人家で出会うことはありません。
しかし繁殖期である夏、我が子を守るため凶暴になります。
草むらで不用意に触れてしまい噛まれる事例
が稀にあるようです。
数日痛みやしびれが続き、ショック症状を起こすことがあります。
河原でバーベキューをする場合などには気をつけましょう。

2.外来種が侵入しています

近年問題視されているのは、外来種であるセアカゴケグモの侵入です。
元々はオーストラリア原産ですが、船などの荷物に紛れ込みます。
1995年、大阪で初めて確認されました。その後日本全土に広がっています。
大きさはメスで1センチ、オスは0.5センチです。
真っ黒で、背中に赤い縦の1本線が特徴的です。
立体的な巣を作り、アリやダンゴムシなどを捕食します
メスに噛まれると、激しい痛み、時に発熱を伴うことがあります。

重症化することは稀ですが、一応医者には行った方がよいでしょう。
ちなみに天敵はユウレイグモやジグモだとか。
やっぱりクモは殺さない方が良さそうです。

クモが嫌なら掃除をしましょう

spider04
クモの巣がある!言い換えると害虫がいる証拠です。
クモが嫌ならどうするか、虫が出ないように掃除をしましょう。
ただし荒れ果てた家だからクモの巣が張る?論理的におかしいです。
数年掃除していない倉庫や押し入れ内でもクモの巣がない?
ハエやカ、害虫がいないからです。
クモの巣が嫌ならば、ハエやカが来ない状態にしましょう。
そもそもゴキブリだって、餌がなければ家に寄り付きません。
不用意なニアミスを防ぐことは、意外に簡単ですよ。

スポンサーリンク