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2016年11月22日の早朝、福島県沖を震源とするマグニチュード7級の地震が起きました。そして直ぐに津波警報が発令されました。実際に1メートルを超える津波が観測されています。

東日本大震災は5年以上前のことですが、近くの人は恐怖を感じたかもしれません。命を守るために改めて、津波が起きるしくみ、そしてなぜ津波が危険なのか?確認しておきましょう。わかっていることは、津波に巻き込まれたら、逃げることはできません。

今回の地震について

時間が経つほど詳細な状況がつかめるでしょうが、発生時刻は11月22日午前5時59分頃です。震源は福島県沖約60キロメートル、震源の深さは10キロ、マグニチュード7.4と推定されています。最大震度は福島県白河市などで5弱です。その後も震度3クラスの余震が複数回起きています。

とはいえ今回の地震は、2011年3月に起きた東日本大震災の余震と考えられています。同地震によってずれたプレート内で、外向きに引っ張る力が加わる、正断層地震だったと推定されています。まだ今後数日は震度5レベルの余震が続くと予測されています。注意しましょう。

津波が起きるしくみと注意点

津波はなぜ起きるのでしょうか。地震が原因であることはなんとなくわかります。とはいえ「津波の心配はありません」そう伝えられることも多いですね。だから安心しきっていませんか。正しい仕組みを理解しましょう。

1.震源が海底の場合は注意

地震には、海溝型地震と内陸型地震の2つがあります。そのうち海溝型地震すなわち震源が海底の場合には注意が必要です。

(1)海溝型地震

海溝型地震とは、2つの大きなプレートの境界で起きる地震です。典型例は2011年に発生した東日本大震災です。そして今後起きるであろうと予想される南海、東南海地震の震源域です。

地球は生きている!海側のプレートが陸側のプレートの下へ毎日少しずつ沈み込んでいます。その場所は海が深くなっており、海溝やトラフを作っています。有名なのが日本海溝南海トラフです。

陸側のプレートが引きずられて行きますが、その引っ張りに耐えきれなくなった時、陸側プレートが反発します。その際に発生するのが海溝型地震です。前回の地震から時間が経つほど、引っ張りによるエネルギーが大きくなります。そのため大きな地震になりやすくなるようです。

なお図解などで詳しく知りたい方は、下記ページを参照してください。
東京都防災ホームページ 地震のメカニズム

(2)内陸型地震

内陸型地震は、陸地内の地盤が、左右からの押し、または引きによって崩れることで生じます。海とは関係ないので津波は起きません。しかし生活圏の直下で起きるため、マグニチュードが小さくても被害は甚大になります。1995年1月の阪神大震災や2016年4月に起きた熊本地震などがその典型です。

2.震源が浅いと注意

海溝型地震であっても、津波が起きない場合も多いでしょう。例えば震源が深いと海底まで影響が少ないので津波は起きません。おおよその目安は80キロメートルとされています。それより震源が浅い場合には注意が必要です。

なお海溝型地震であっても、プレートのずれた位置が陸地の下であれば、津波は起きにくいようです。ただしその地盤が海底まで続いている場合には、津波の発生する可能性が捨てきれません。

3.規模が大きいと注意

地震の規模が津波に大きく影響しているようです。こちらも目安ですが、マグニチュード6.5以上の場合には津波発生の可能性が高いと言われています。そして同7.5以上であれば大変危険です。

ちなみにマグニチュード(M)とは、地震が持つエネルギーの規模を表す指標です。上限はありませんが、東日本大震災のM9は、史上最強クラスです。なおMの数字が1増えるごとにエネルギーは約32倍、2増えると1000倍になります。

一方で震度とは、その場所で感じる揺れの指標です。震源から同じくらいの距離であっても、地盤の違いによって震度は異なります。そのため震度の大きさから津波の有無を決めることはできません。

4.遠くで発生しても注意

日本近海で地震が起きたなら、第一に津波を警戒すべきです。とはいえ遠くの地震であっても注意が必要です。つまり地球の反対側、南米沖でも地震は起きますが、そこで発生した津波が日本に届くこともあります。

例えば1960年5月22日15時11分(現地時間)にマグニチュード9近くの地震が起きました。現地でも10メートル級の津波がありました。一方で太平洋を伝わり約22時間後、日本時間の5月24日未明に、最大6メートルの津波が三陸海岸沿いで生じました。

当時は観測技術も連絡手段も十分ではなかったので、甚大な被害があったようです。海はつながっている!そうした認識が必要であり、ハワイやパプアニューギニアなどで起きた地震に対しても、注意すべきなのです。

5.湾などが狭い場合は注意

津波の大きさは同じであっても、場所によって高さが異なります。例えば湾や港などで狭くなっている場合です。押し寄せる水の量が同じ場合、狭い地域ほど圧力が強くなる、水が一か所に集中するからです。

例えば三陸沖など陸地が入り組んでいる地域は注意が必要です。実際に今回の地震でも、ほとんどの場所では1メートル未満の津波でした。しかし仙台港では、同日午前8時3分に1.4メートルの津波を観測しました。ここは狭い湾になっています。

6.水深が浅い場所は注意

海岸など水深が急に浅くなっているエリアも、津波が高くなります。上述の横幅が狭くなるのと同じ原理で、水深が浅いと縦の厚み薄くなるからです。そこへ一気に水が押し寄せます。

もちろん台風などの悪天候によっても波が高くなります。とはいえこの場合は、波の間隔、いわゆる波長が数メートル単位であり短くなっています。そのため打ち寄せる瞬間は大きくなりますが、それは一瞬のことです。しかし津波の波長は数キロメートルに及ぶことが稀ではありません。水の塊が押し寄せる!そうしたイメージを持つことが大切です。

7.川でも注意

海から遠く離れた地域でも、津波の影響があります。河口から海水が入り込み川を遡ることがあるからです。東日本大震災でも確認されましたが、今回の地震でも同じ現象が起きています。例えば福島県の蛭田川です。

また宮城県多賀城市を流れる砂押川で、川を逆流する津波が撮影されています。9時までの約1時間で、水位が約77センチ上がったようです。堤防を超えるまでには至りませんでしたが、鉄砲水のようになります。川幅が狭ければ大変危険です

8.第一波が過ぎても注意

津波が危険である理由は、第一波が過ぎても油断できないことです。逆に第二波以降の方が大きくなるケースが稀ではありません。その理由は、海底で渦が起こり、それがどんどん加わっていくからです。特に人工を含めて海底の形が複雑な場合には、波が反射され増幅される可能性が否めません。

そのため一回目の被害がなかったからといって安心してはいけません。気象庁からの警報や注意報が解除されるまで、海岸や川に近づいてはいけません。できるだけ高い場所へ逃げましょう。

9.火山の噴火でも注意

稀な現象ではありますが、地震以外の理由でも津波が起きることはあります。例えば火山の噴火、沿岸で起きた土砂崩れ、また海底で地滑りが生じた際などにも津波が現れることがあります。つまり海水に大きな揺れが伝われば、それが津波の原因になります。

10.海底地震があっても注意

海水を動かすという意味では、プレート境界以外で起きた海底地震にも注意が必要です。ただし断層が横にずれたなら、津波が起きる可能性は低いようです。しかしに断層がずれる、いわゆる正断層や逆断層のケースでは海底が大きく歪みます。そして海水が上下に揺らされるので津波が発生しやすくなります。

これこそが今回起きた津波です。震源が浅く、規模も大きかったので比較的大きな津波になりました。幸い被害は少ないようですが、余震も予測されているため今後も注意が必要です。

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正しい情報を入手しましょう

災害が起きた場合には、正しい情報を入手しましょう。睡眠時でも手の届く範囲にラジオを置きましょう。地震があった場合は、直ぐにスイッチを入れましょう。NHKに合わせておくと慌てなくて済みます。

スマホから地震速報が届く設定もありますが、信頼できるサイトを利用しましょう。水辺近くならまずは津波を避けて逃げる!日頃から避難経路を確認しておくと安心です

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