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大型連休明けの2017年5月8日、東北地方で山火事が相次ぎました。
つまり岩手県釜石市、宮城県栗原市、そして福島県会津坂下町です。
出火原因はそれぞれ異なるでしょうが、大規模になった理由は気象条件にもあるようです。
参考「冬は火事に備えよう!被害を抑える5つの方法を科学的に解説

火事が起きやすい気象条件とは

2016年12月22日、新潟県の糸魚川市で大規模な火災が発生しました。
記憶に新しいですが、今回と当時の気象条件が似ているようです。
つまり強風です。
2017年5月8日は朝から強風が吹きました。
フェーン現象と考えられています。

当日の上記3地域に共通する気象条件として、気温23度以上湿度30%以下、そして風速が20メートル以上です。
すなわち

  • 気温が高い
  • 湿度が低い
  • 風が強い

こうした状況にあれば、季節や場所を問わず、火の元には注意しましょう。

ちなみにフェーン現象が起こる仕組みは次のとおりです。

  1. まず湿った空気が山の斜面を昇ります
  2. その際は気温の低下に伴い雨や雪として水蒸気を失います
  3. 山を越える頃にはカラカラの空気になっています
  4. そして山の反対斜面を降りる時、空気の温度が上がります(通常は標高が下がるにしたがい、100メートルごとに気温は1度上昇します)
  5. これが高温の風となって麓や平地で吹くのです

今回の火事では、日本海側から吹いてきた風が東北の中央にある山を越え、高温で乾燥した強風となって流れてきたようです。
これが被害を拡大させたメカニズムです。

山火事の主な原因は何か

今回の山火事における原因は、記事執筆時点では明確になっていません。

  • 近くにたき火の跡が残っていた!
  • 家屋から出火した?

報道はあります。
とはいえ、この記事ではどこにでも当てはまる原因について考えてみましょう。

1.タバコの投げ捨て

日本人の喫煙率が低下したとはいえ、いまだに火事の原因として多いのは、次の3つです。

  • タバコの投げ捨て
  • タバコの火の不始末
  • 寝タバコ

山林で仕事もしくはレジャーを楽しんでいた人がタバコを捨ててしまう。
消えたと思った吸い殻であっても、種火が残っている可能性は否めません。
ちょっとした摩擦、風が吹く、温度が上昇するだけでも火が大きくなる場合があります。

タバコの吸い殻は持ち帰りましょう。
受動喫煙の問題もあり店内や公共交通機関などではタバコを吸えない環境になっています。
だからこそ誰もいない場所でタバコを吸う!
吸い殻も隠れて捨てられる傾向があるでしょう。
マナーを問うべきですが、根本的な解決策が求められます。

2.火の不始末

今回の山火事に絡んでいそうなのが火の不始末です。
強風時であれば火の粉が飛んでしまいます。
もちろん消したと思ったのかもしれませんが、

火を使った後は、水で完全に消火したことを必ず確認すべきでしょう。

夏はレジャーで山へ行きます。
バーベキューやキャンプファイヤーなどは楽しいですね。

とはいえ火の始末を徹底しましょう。

見えない火が残っている可能性もあります。
それが下の方に埋まっていて、乾燥した草などに引火することも珍しくありません。

3.自然発火

海外で起きる山火事は、自然発火が原因のことも多いようです。
基本的に火が燃える条件として、

  • 燃える物がある
  • 酸素がある
  • 発火点以上の温度がある

この3つが必須です。
自然発火でカギとなるのは、気温です。

そういう意味で今回の山火事は、自然発火とは考えにくそうです。
一般的には湿度が低く、気温が40度を超えれば自然発火する可能性はあるようです。
とはいえ日本ではほぼありえないでしょう。

ただし気温以外でも自然発火を促す温度が生まれることはあります。
例えば

  • 落雷
  • 何らかの薬品が発熱反応を起こした
  • 微生物による発酵熱が生じた
  • 雨粒がレンズの働きをして太陽光を集めた

などです。
想定外を想定しておくことも重要です。

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山火事を消すにはどうするか

火は小さいうちに消すのがセオリーです。

小さければすぐに消えます。
つまりタバコ1本程度なら簡単ですね。
とはいえがあれば一気に火勢が強まります。
火を起こす際、

  • 口で息を吹きかける
  • うちわであおぐ

その原理と同じです。
では山火事を鎮火するにはどうするか?
かなり大変です。

1.自然鎮火を待つ

海外の大規模山火事の場合、自然鎮火を待つ方法が採られます。
つまり消防隊が入れるような状況にないことが多いからです。
特に民家への危険がなければ、放置する方が二次災害を防げます。

基本的に燃えるものがなくなる、気温が下がれば山火事は鎮まります。

それを注意して観察しながら待つ方法が賢明かもしれません。
天の恵み!
雨が降れば、消火されます。
もちろん山火事が起きる季節は雨が少ない!
そうした現実も考慮すべきです。

2.緩衝地帯を作る

燃える物がなくなれば火は消えます。
そのため山火事が起きた際、緩衝地帯を作ります。
例えば火災現場と民家との間にある木や草を刈り、空き地を作ります。
これは焼き畑農業などで行われる手法です。

だいたい数メートルの幅の緩衝地帯があれば延焼を防げます。
逆にこちら側から火を放つ!
来る火と向かう火がぶつかって、そこですべてが燃え尽きる!
原始的ですが科学的な消火法です。

もちろん風向きや風速によって結果は違ってきます。
そのため経験が求められます。
素人がやってはいけません。

3.消防隊にお願いする

火事が起きたら、消防隊にお願いする!
安易な通報は避けるべきでしょうが、火は小さいうちに消せ!
その鉄則から考えれば、

早めに消防署へ連絡して消火してもらいましょう。

山火事も、小さい間は比較的簡単に消せます。

もちろん山中であれば、消防ホースは届きません。
そこで使われるのがヘリコプターです。
今度は自衛隊などの協力も必要です。
どんどんおおげさになります。
とはいえ1分1秒が勝負です。
ためらってはいけないのでしょう。

山火事発生時の注意点

山火事が発生したら、落ち着いて対処しましょう。
特に注意する点についてまとめてみます。

1.延焼を防ぐ

大切なことは延焼を防ぐことです。
既に燃えた部分は仕方ありません。

被害を最小限に食い止めるためには、これ以上燃やさないことです。

江戸時代の火消しのように、木造の山小屋などはつぶす必要がありそうです。

また、

民家自体および周辺に大量の水をまいておく!

冷やす目的と湿度を上げる作用があります。
ただし炎天下であれば、すぐに蒸発するので、コスパ的には効果が薄いかもしれません。
水蒸気爆発にも注意しましょう。

2.煙を吸い込まない

火事で命を失う理由として、ヤケドよりも煙による窒息が多いと言われます。

基本的に煙は上に向かうので、低い姿勢で避難しましょう。
マスクもしくはタオルなどで口元を覆います。
焦げた臭いがしない場所まで遠ざかりましょう。

家でボヤが起きた際も、煙を吸い込まないように注意しましょう。
それで気を失い、逃げ遅れるパターンも少なくないようです。

3.避難所生活に慣れる

今回のような大規模火災になると避難所生活を強いられることもあります。
そこでの生活はストレスがあります。
二次的に体調を崩すこともまれではありません。
特に高齢者へのケアが求められます。

もちろん日本は自然災害が多い国です。
地震や台風、洪水の被害などもあります。

あまり想定したくはありませんが、避難所生活に向けた訓練もしておくべきなのでしょう。

 

つまり家庭内でアウトドアをする

例えば、

  • 床で寝る経験をしておく
  • テレビをつけっぱなしで寝る
  • 非常食を食べる

つまり避難所の疑似経験ができます。
非常食を保存しているでしょうから、それを交換する意味で定期的に食べておく!
こちらも慣れておけば、避難所生活も苦になりません。

火事を起こさない工夫が必要です

山火事対策として、基本的には起こさないように予防策を講じるべきです。
とはいえ昨今は林業従事者がいなくなったので山が荒れています。
それも山火事が増える原因と考えられています。

人類は、火を手にすることにより進歩したと言われます。
とはいえ十分にコントロールできているのでしょうか?
火の消し方も十分に会得していません。
おごることなく火とうまく付き合う工夫が求められます。
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