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夏期講習が終わり、中学受験も佳境に入りました。

今は夏の疲れが出るころでもあります。

すると、ストレスが溜まった子供たちから文句が出ます。

  • 何のために勉強するのか?
  • 何に役立つのか?

正しく答えないと、子供たちは納得できない気持ちをズルズル引きずります。

国語は日本語です。また算数も計算です。そして社会こそ生活そのものです。

ならば理科は?何の役に立つのでしょうか?

難しい計算をしたり植物名を覚えたり、二度と使わないようなことをなぜ覚えるのか?解説しましょう。

中学受験の理科は難しい

中学受験理科の問題集を開いてみましょう。大人でも難しい問題ばかりです。

もちろん中学受験する家庭の親であれば、それなりの大学を出ているようです。

理系の仕事に就いているお父さんも珍しくありません。

だからわからない問題があると、子供たちは家でお父さんから教えてもらっているようです。

また、最近は元祖リケジョというのでしょうか。お母さんも理科に強くなり始めました。

中学受験を経験したお母さんも増えています。

そんな理科に強い家庭がある一方で、家族そろって虫嫌いという家庭もあります。

これでは理科のモチベーションが下がります。

なんだかんだと言って、子供が理科を勉強するかどうかは、やはり親の影響は大きいでしょう。

そもそも、中学受験の理科は難問がたくさんあり、塾に通っていない子では解けない問題がそろっています。

これが理科嫌いを助長するようです。

中学に入っても理科を楽しく勉強してくれることを祈ります。

参考「中学入試が子供の理科嫌いを助長している?5つの問題点とは

何のために理科を勉強するのか

私たちは、何のために理科を学ぶのでしょうか。
陳腐な言い方ですが、理科を勉強する理由は自分や家族、友達を守るためです。

1.将来のため

抽象的な言い方ですが、理科を勉強する理由は第一に将来のためです。

つまり将来どんな仕事に就くかわかりません。

そのためには、大学受験対策をしておく必要があります。

ならば、中学受験の理科は重要になります。この基礎があるから、大学受験に取り組めるのです。

すでに具体的な将来像を描いているならば、そちらへ向かうべきでしょう。

そこで理科が必要ないならば、止めればよいだけです。

とはいえ後述するように、どんな場面であっても理科の知識は必要です。必ず役に立ちます

なぜなら中学受験の理科は、科学に対する基本的な知識や考え方だからです。

これがわかっていれば、大人になってからも応用ができます

逆に、大人になってから勉強を始めても、理科の概念を理解するのは難しいでしょう。

頭が柔らかい間に、詰め込んでおくべきなのです。

2.だまされないため

ちょっと嫌な言い方ですが、理科を学ぶ理由の2つめは、だまされないためです。

わかりやすいのは水素水です。

もちろん、水素水自体は有害ではありません。

それで健康や美容を実感しているならば問題ありませんが、業者が消費者に伝えていた効果・効能は理論的に正しい物なのか?ということです。

これは、小学生の知識でわかります。

参考「ついに出た?水素水に公的な定義なし!表示の改善を指導

福島原発事故の後にも、さまざまな風評被害が発生しました。

放射線に関する話です。

これまで一切測っていなかった放射線を測るようになりました。

だからちょっとでも放射線が基準値を超えると、大騒ぎをします。

とはいえ、放射線は常に身の周りを飛び交っています。

空き地に放射性物質が埋まっていた事例もありました。

放射線への警戒はすべきでしょうが、疑いすぎるのもどうでしょうか。

サプリメントを含めて、理科の基礎知識を忘れてしまっているせいで、ムダな出費をしている人たちが少なくありません。

3.身を守るため

理科を学ぶ理由の3つめは、自分や周りの人の身を守るためです。

2012年10月、小学校で習う理科の知識があれば防げた事故が東京の丸ノ内線内で発生しています。

職場から水酸化ナトリウムを含む洗剤を持ち帰ろうとした際、コーヒーなどで使われているキャップ付きのアルミ缶に入れてしまったようです。

それが破裂しました。

中学受験の必須項目ですが、水酸化ナトリウム水溶液にアルミ片を入れると、水素が発生します

つまり、アルミ缶に水酸化ナトリウム水溶液を入れると缶が解けるのです。

そして、水素ガスが発生します。

水素ガスは、一定量溜まると爆発します!

こぼれないようにしっかりとふたをしたのでしょう。

これがいけなかったのか?

少しでも隙間が開いていれば、アルミが解け出すことはあっても、爆発は防げたかもしれません。

とはいえ、小学校でしっかりと理科を勉強していれば、ありえなかった事故です。

このほかにも身近に起こりそうな危険としては、家庭用洗剤で「混ぜるな危険」と書かれたものです。

こちらは、本当に混ぜると危険です。

戦争で使われる毒ガスの一種である、塩素ガスが発生するからです。

このように、理科を勉強しておくと身を守れることが多くあります。

4.自然災害に対応するため

理科を学ぶ理由の4つめは、自然災害に対応するためです。

身をまもることと同じですが、

  • 地震
  • 火山の噴火
  • 台風に関する知識

これらを理解していれば、自然災害に対応できます。

そもそも日本は、世界でもまれにみる自然災害の宝庫です。

理科を勉強しておけば地震が起きても、変に慌てることなく落ち着いて避難できるでしょう。

たとえば地震の知識があれば、津波が発生するか否かもわかります。

初期微動と主要動の意味を理解すれば、緊急地震速報が地震後に遅れて届く理由が納得できます。

また天気図が読めれば、少なくとも天気予報士が言っていることが理解できれば、ずぶ濡れにならなくて済むでしょう。

最近はゲリラ雷雨が増えています。水害に備えることもできます。

5.生物と共存するため

理科を学ぶ理由の5つめは、生物と共存するためです。

虫嫌いな大人は大勢います。

室内にいても、ゴキブリやダニとの遭遇は避けられません。

とはいえ単に嫌っているだけではいけません。

ダニの根絶は無理ですが、基礎知識があれば、共存することは可能です。

2017年はヒアリが日本上陸を果たしました。セアカゴケグモは忘れ去られたようです。

もちろん、知らないから共存できていることもあるでしょう。

とはいえ、有毒生物には近づかない工夫が求められます。

さらに2014年はデング熱、2016年はジカ熱が流行りました。

これも人体の知識があれば、変に慌てることもないでしょう。

食中毒だって防げる話です。

6.プライバシーを守るため

理科を学ぶ理由の6つめは、プライバシーを守るためです。

2020年から小学校でプログラミングの授業が始まります。

ところで、そもそもの話ですが、インターネットのしくみを知っていますか?

スマホでSNSをする?考えてみれば危険です。

自分の所在地やプライバシーをわざわざ教えているからです。個人情報保護に自ら逆行しています。

「そうはいっても、位置情報は子供の現在位置を知ることで安全につながるでしょ?」という意見もあります。

でも、逆に悪用されたらどうでしょうか。

そうした危険を防ぐには、コンピュータの知識が求められます。

先生の負担は増えますが、しっかり学ぶことで最低限のリスクが避けられます。

7.理論的に物を考えるため

理科を学ぶ理由の7つめは、理論的に物を考えるためです。

計算は頭の体操です。

電卓があるから、計算ができなくても問題ない」と思う人もいるかもしれません。

しかし、電卓は本当に正しい結果を示しているでしょうか?

概算ができると、どこで間違えたか?それをチェックできます。

理科は理論的に物事を考える手法でもあります。

論理的というか、理系は理屈っぽいイメージがある」と思うこともあるでしょう。

しかし、理屈で考えれば、怖いものはなくなります。

幽霊やUFOだって、真面目に考えれば、色々な意味で面白く思えてくるでしょう。

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理科は生活そのものです

理科もしくは科学・サイエンス、難しく言うからわからなくなるのかもしれません。

そもそも、理科とは生活そのものです。

1.掃除

上述のように掃除には洗剤を使います。

洗剤は、使い方を間違えると効果がないだけではなく、有害なこともあります。

泡立っていればきれいになると思うのは、大いなる勘違いです。

お風呂で使う石鹸やシャンプー、そして歯磨きなども正しく使っているでしょうか?

使い方を間違うと、逆に健康を害している可能性もあるようです。

2.洗濯

洗濯物がきれいになる原理とは?何でしょうか。

こちらも洗剤が関わっています。化学反応が起きています

洗濯物が乾く原理も、科学的知識があれば、梅雨時も困らないかもしれません。

「洗濯機にカビが生えている対処法は?」これも理科でも学べます。

3.料理

料理も化学反応です。

肉は一度熱すると生肉に戻りませんが、冷凍肉を常温に戻せば生肉になる?

この違いは何でしょうか。

一方でコメは温めたら柔らかくなり、冷やすとまた固くなる!これも不思議です。

砂糖は水量の4倍以上溶かすことができます。

しかし、濃度30%の食塩水を作ることはできません。塩は水に溶けにくいからです。

この違いは何か?

わかると、料理の腕を上げられるかもしれません。

理科を身近なところから考えよう

理科こそ身近な問題です。

食わず嫌いせず、あきらめることなく、自然の法則を実感しましょう。

そこから理科が始まります。

身構えることなく、自然体で接すればOKです。

今年も塾の夏期講習で教えていて安心したことは、子供たちから授業中にさまざまな質問が飛び出したことです。

もちろん目の前の問題を解きたくないという、現実逃避の一環もあります。

それでも最新科学の解説をするときは、教室が静まり返り、こちらを注目してくれました。

なんだかんだ言っても、子供たちの理科に対する興味は失われていないようです。
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