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国立大学は、受験生に2種類の英語試験を課すようです。

文部科学省は学生の負担を減らすような改革を目指しているはずですが、結果は逆行します。

しかし国立大学は、なぜこのような決断をしたのでしょうか。

そこで2020年度(2021年1月に実施される試験)から始まる新しい大学入試の変更点を概観し、

  • 国立大学が苦渋の決断をした理由
  • そこにある大学で求められる英語力

についてまとめます。

2020年度から大学入試が変わります

1.2020年度からの主な変更点

2020年度から大学入試が大きく変わります。

記述問題を採用

一つ目は、国語や数学に記述問題を採用することです。

マークシート方式が主体なのは変わりませんが、数問記述式、その場で思考力を試す問題を採用します。

つまり単なる暗記だけでは合格できない?もちろん対策はあります。

参考「【大学入試改革】文科省が国語記述式テスト案を提示!受験生の対策は5つ!!

英語に民間試験を導入

二つ目は、英語に民間試験を導入します。

現行のマークシート方式では英会話力が判断できない?そうした理由からのようです。

後述しますが、大学教育において英会話力が必要なのか?疑問があるのも事実です。

参考「2020年から始まる大学入学共通テストの英語を民間に委託して大丈夫か

受験を複数回行う案は見送り

なお、現行のような一発勝負をやめて受験機会を複数回設ける案もありましたが、大学そして受験生双方の日程的に難しいとの判断で見送りになっています。

2.国立大学は2つの英語試験を同時採用

英語の試験に関して、2020年度から2023年度までは移行期間とされています。

つまり2024年度から、英語試験は完全に民間へ委託されます。

それまでの期間は、現行通りのマークシート方式、そして民間試験、いずれかを選択できます。

とはいえ国立大学82校は足並みをそろえて、2つの試験を受験生に課すようです。

2017年10月13日に新聞等で報道がありました。同年11月の総会において決定されるそうです。

これに対して公立大学や私立大学は追随するか?焦点になっています。

国立大学は焦っている?一部冷ややかな指摘もありますが、受験生そして大学側双方にとって負担の多い入試改革になりそうです。

国立大学の狙いは何か

1.民間試験では英語力が測れない

国立大学が英語試験の併用を決めた理由は何でしょうか?

一番の危惧は、大学が求める英語力を民間試験では測れないと考えたからです。

今までのマークシート方式は、読み書き、特に文法中心です。そのため英会話力が身に付かないとの指摘があります。

そこでリスニング試験も取り入れていますが、十分とは言い難いでしょう。

一方で民間試験は、面接もあります。読む・書く・聞く・話す、この4つをチェックできます。

実際に民間の英語資格は就職試験などにも使われています。客観的な試験との評判もあります。

とはいえ後述しますが、大学で求める英語力は、そこにはありません。

実際に民間試験の資格を有していたからといって、ペラペラにしゃべれるわけでもありません。

民間試験には、合格のための受験テクニックがあるからです。

2.民間試験を利用する理由がわからない

英語の勉強は大変だ!誰もがわかっています。

まずは単語を覚えます。そして文法です。

語学ですから例外が多くあります。中学生が英語でドロップアウトする難関は、不規則動詞の変化です。

こんなことを覚えることに意味はあるのか?多くの批判があります。

とはいえ、受験で用いられる語学の試験とは、矛盾する言い方ですが、英語力を試しているわけではありません。

語学の規則性を学ぶ・使い分ける・理論的な知識・考え方をチェックしているのです。

民間の英語試験であっても、マークシート式を採用しています。

そういう点では現行のセンター試験と同じです。民間試験を採用する理由がわかりません。

一部には、文科省の利権が絡んでいる?勘繰られています。

3.受験機会の不平等をなくす

全国どこでも民間の英語試験は受けられますが、それでも地方にはハンディがあります。

つまりほとんどは、県庁所在地でしか実施しないためです。

もちろん受験人数の違いです。東京では、多くの場所で実施されます。

交通費などを考えると、都心部の学生が有利になります。

そもそも、国立大学は貧しい家庭であっても勉強できる!そうしたメリットがあるはずですが、受験にお金がかかるのであれば本末転倒です。

民間試験への移行は、受験機会の不平等を招きかねません。
2種類の試験を強いる措置は、受験生に金銭的な負担を強いるようにも思えますが、国立大学として、文科省の安易な「改革」に対するささやかな抵抗なのかもしれません。

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大学入試で求められる英語力とは

1.受験生のレベルをチェックする

なぜ入試をするのでしょうか?

海外のように、誰でも入れる!しかし出るのは難しい?そうした方が良さそうな気もします。

しかし入試とは、その学校で学ぶことができるか、受験生のレベルをチェックすることです。

つまり無理して入学しても、学校の勉強についてこれないなら、意味がないからです。

中学受験で顕著にみられます。

頑張って、少しでもいい私立中学に入ったけど、勉強内容が難しすぎてドロップアウト→退学→地元の公立中学へ転校する!そんなパターンは少なくありません。

本来であれば、個々の学校が自分の求める学生像に合わせた問題を作るべきなのです。

共通試験?これ自体が、矛盾した話ではあります。

2.決まりを使えるか

国際化が進み、周りに観光客を含めて外国人が増えました。

とはいえ、英語を使う機会は増えたでしょうか?今年、道端で何人の外国人から話しかけられましたか?

日本で生活する限り、英語はほぼ必要ありません。

それなのになぜ、高校入試を含めて英語の試験を課すのでしょうか。

つまり語学の文法は、規則性を学ぶ上で非常に重宝するからです。

パターン、決まり、それを自由自在に使えるか?これはどんな場面でも重要です。

今でも多くの大学は、第二外国語としてドイツ語を採用しているでしょう。今どきの日本で、ドイツ語を学ぶ意味はあるのでしょうか?医者のカルテも日本語です。

ドイツ語は、国民性もあるのでしょうが、文法が複雑です。それを状況に応じて使い分けることができる!

ドイツ人と話すよりも、そうした規則性を理解できることが重要なのです。

特に科学を学ぶ上では必須の能力です。

3.英語論文の読み書き

理系の勉強において必須なのが英語論文の読み書きです。

一部のローカルな学会を除いて、科学分野の論文は日本人であっても英語で書くのが当たり前です。それを読み解く能力が求められます。

ならば現行の文法中心学習が不可欠です。

最近は留学生も増えています。講義を英語で行う大学もありますが、それでも大学の学習で求められる英語力は、読み書きです。

それをチェックするのであれば、今のマークシート方式の方が適していると言えそうです。

英会話力を高める方法とは

1.和訳をやめる

英語が話せる人は頭が良い人?そんなイメージが巷にあるようです。ならばアメリカ人はみんな天才なのか?

逆に、日本語ほど難しい語学もありません。つまり、ひらがなとカタカナが50文字、漢字は1000文字以上あります。

それを覚えて使い分ける技術が求められるからです。

とはいえ英語が話せるとかっこいいですね。

では、英会話を上達させるにはどうすればよいのでしょうか?

和訳をやめることです。

英会話をスムーズにするためには、英語で考えることが重要です。いちいち日本語に直して、また英語に直す?これではいけません。

本当に英会話力を高めたいならば、英文和訳を一切やめるべきです。英語で考えるという学習方式を採用すべきです。

そうしない限り、何をやっても机上の空論です。

参考「【上達する英語勉強法】英英辞典を使って本当の英語力を身につけよう

2.ネイティブ信仰を捨てる

日本人の英会話力向上を阻んでいる最大の理由は、ネイティブ信仰です。だから幼児教育で英語を始めます。

とはいえ、語学を上達させるには、まず母語がしっかりしていることが大切です。考える基礎がなければ、語学力は身に付きません。

そもそもネイティブとは何でしょうか?

アメリカ人が嫌いなわけではありませんが、アメリカ人だって正しい英語を話しているわけではありません。日本人に置き換えてみればわかるでしょう。

正しい文法で日本語を日々話している人はいるでしょうか?

おはようございます・ありがとう・さようなら。逆にそんな言い方だと慇懃無礼?会話に疲れてしまいます。

変なネイティブ呪縛から解き放たないと、いつまで経っても語学は上達しません。

間違っていても、通じれば良いのです。正しい発音など、本当はないのかもしれません。

3.実践あるのみ

日本人は、大学を卒業したのに英会話ができない!海外でバカにされます。なぜでしょうか。

その理由は、実際に使った経験がほとんどないからです。言葉は使わないと上達しません。

いつか使うから?英会話スクールに通うよりも、1週間フィリピンなどへ行って英語漬けの生活をした方が格段にレベルが上がります。

要は実践あるのみです。語学は「習うより慣れろ」です。恥ずかしがってはいけません。

東南アジアでは、小学生でも数か国語を話します。

もちろん文法的には間違っている点が多いです。

とはいえ、多民族国家で生活する彼らにとって、多言語を話すことが生きるために不可欠なのです。そうした切迫感が違います。

負担と思わないことが大切です

国立大学の受験に際して2種類の試験が課される。受験生にとって大きな負担です。

とはいえ、それを負担と思うかどうか?何事も考え方です。ネガティブになるかポジティブになるか?

勉強の機会が与えられる!ありがたいことです。

前向きにとらえた方が学習意欲も高まり、実際に能力も向上します。

そもそも、イヤイヤ大学へ行く人が多いですね。だから受験を負担に感じる?簡単な私立大学へ逃げるのでしょう。

要は自分が何をやりたいか?それで決めれば答えは見えてきます。

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