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日本に坂本龍馬ファンがどれだけ多くいるのでしょうか?幕末は、歴史ミステリーのひとつでもあります。楽しく学べるならよいでしょうが、暗記するとなれば、受験生は大変です。

そんな受験生の負担を減らす?実質的には先生の負担でしょうが、歴史の教科書から坂本龍馬の名前が消えるかもしれません。聖徳太子の名前を小学校の教科書から消す?そんな騒動がありましたが、まさに歴史は繰り返されるようです。

坂本龍馬はいらない

俳優の武田鉄矢さんに怒られそうですが、歴史教育界では坂本龍馬はいらないようです。日本中から悲鳴が起こりそうです。その理由は何か?暗記項目が多すぎて受験生の負担になるからとか。

もちろん坂本龍馬だけではありません。日本史からは上杉謙信や武田信玄、用語として桶狭間の戦い、竪穴住居なども消去リストに挙がっているようです。世界史ではガリレオ・ガリレイやドストエフスキーも覚える対象からは外される?
※下記サイトに60頁超の報告書があります。著作権の範囲内でご覧ください。
[PDF]高等学校教科書および大学入試における歴史系用語精選の提案(第一次)

ちまたの人気ランキングで決めるべきではないでしょうが、世の中的に知れ渡っている人名、その人が成し遂げたことを後世へ伝えるのが教育ではないのか?やはり教育界の人たちは、視点がずれているような気がします。

高大研が検討しています

この話は、高校および大学の歴史教員などで作る団体、高大連携歴史教育研究会(略称:高大研)が提言しました。高校の歴史で学ぶ用語を現在の3500程度から半減させたいようです。
高大連携歴史教育研究会

高大研の規約第二条には同会の目的が示されています。
「本会は、歴史教育に関わる高校と大学教員などの交流を通して歴史教育の内容の向上と制度改革の提案を作成することなどを目的とする。」
どこまで強い力を持っているのかはわかりませんが、それが正しい方向性なのかもわかりません。

ただし文部科学省も、特定の用語を削ると具体的には言えませんが、方向性として用語数を減らすことは肯定的に受け止めているようです。ゆとり教育の反動で教科書を厚くしましたが、その批判を忖度したのでしょうか。

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用語を削る理由は、受験生の負担を減らすこと

坂本龍馬を削る!これは受けが良いから事例として使いやすいのでしょう。テレビのニュースなどでも報道すれば、インパクトがあります。とはいえなぜ用語を減らそうとするのでしょうか。

最大の理由は、受験生の負担を減らすことだとか。かつてのような受験戦争はなくなりましたが、大学受験は人生を決する一大イベントです。ゆとり後も暗記中心からの脱却を謳うなら、必然性は高いでしょう。

一方で授業数が少ないという学校運営上の問題もあります。私立高校を中心に土曜日の活用も徐々に進んではいますが、今使っている教科書の内容すべてを授業で教えることは難しいでしょう。止む負えない選択とも言えます。

生物に関しても減らす方向にあるようです。たとえば「脊椎動物」や「節足動物」は残すけど「環形動物」は外す!これはわかります。しかし「がん」や「糖尿病」は残すけど「エイズ」は外す?大丈夫なのでしょうか。

建前上、教科書から外すだけです

1.副読本では認められる

文科省が検定する教科書が、どこまで今回の提言を受け入れるか、それはわかりません。強制力はないからです。あくまでも教科書を出版する会社が忖度して決めることです。

一方で教科書の本文ではなく図表などで示す、または副読本であれば許容されるようです。つまり建前上で欄外へ移るだけです。時の経過によって、カムバックする可能性は否めません。

ならば初めから除外する、残す、どちらかに決めるべきでしょう。中途半端にされて困るのは、結局受験生です。やるかやらないか?そう迫られたら、多くの受験生は覚える方を選択するでしょう。

2.塾で学ぶことになる

学校で教えなくなるとしても、結局は学習塾や予備校で学ぶことになります。現状の塾中心主義を推し進めることになります。つまり塾に押しつける?責任転嫁です。ますます生徒は学校の先生の言うことを聞かなくなる?塾主導で進学指導が行われます。

規制するなら塾の方でしょう。マニアックな入試問題がある限り、塾ではマニアックなテキストが作成され、マニアックな授業が展開されます。マニアックな先生が尊ばれるので、良い事ではありますが、きりがなくなります。

言い換えると、塾へ行けない子は知る術がありません。中学受験で顕著ですが、塾に通わないと事実上合格できません。そこからも格差が生じます。文科省は責任をとれるのでしょうか。

現状のシステム的に学校ができないのであれば、学校の教員や授業時間を増やすことが先決です。それが難しいならば、幼児教育の無償化ではなく、塾費用の補助をすべきでしょう。入試制度や大学の在り方を変える方が先です。

3.入試に出たら終わり

授業で教えないとしても、入試問題に出たらどうするのでしょうか。そこは高大研が大学側にも根回しをして、出題しないように求めるのでしょう。同団体には大学教員も含まれているからです。

とはいえ出さない保証はあるのでしょうか?受験生にとっては死活問題です。坂本龍馬を知らないが故に落ちた!あってはならないことです。ちなみに「りょうま」は「龍馬」か「竜馬」なのか?

そもそも入試問題にどこまで制限を付けるべきか?かつては珍問や奇問、クイズのような超難問が登場しました。しかし教科書に載っている範囲に限定すべし!いつしか落ち着きましたが、中学受験でも昨今は再び厄介な問題が目立ち始めています。

規制をしても、抜け道を探す学校が必ず出ます。特に難関校ほど、受験生の差をつけるために、奇抜な問題を出す方向へ進んでいるのは事実です。
参考「塾講師が問う!中学受験の理科はどこまで科学的に正しいのか<生物編>

歴史は流れで理解すべし

受験生にとってみれば、歴史は典型的な暗記科目です。ひたすら用語、年号を覚えることになります。とはいえそれでよいのでしょうか?大学入試という一発勝負を考えれば、それは仕方のない現実です。
参考「歴史の学び方と歴史を学ぶ理由とは?

歴史を覚えるなら、逆に流れとして理解した方がスムーズなはずです。もちろん中学、高校生にそれを言っても理解してくれません。限られた時間の中で歴史に割ける時間は少ないからです。手っ取り早く暗記するのが現状では得策です。

学校の授業でも、時間が限られるのでポイントだけを解説します。だからこそ歴史が嫌いになってしまうのでしょう。流れを知らないから、よけいに暗記しづらくなります。これは悪循環です。

そこで高校生であっても、小学生用の歴史マンガがおすすめです。わかりやすくスラスラ読め、かつ重要人物や用語も頭に入ります。それを読んでベースラインを理解していれば、高校の教科書も読みやすくなるはずです。

暗記中心は悪なのか

多くの用語を教科書から外したとしても、歴史は日々改められます。新たな発見があるからです。すると重要!として新しく教科書に掲載されることなります。こうした「いたちごっこ」は続きます。

受験がある限り暗記は避けられませんが、子供個々に暗記力の差があります。結果的にこれで合否が決まります。頭が良いとは何か?現状では単なる暗記力!だから有名大学を出ても就職できない?

暗記中心は悪!そう考えるなら、現状の教育システムを根本的に変えるべきです。中途半端な改革こそ、受験生、現場の先生にとって大迷惑です。とはいえ塾産業にとってはビジネスチャンス?ありがとう!

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