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大学入試に民間の英語資格試験が使われるようになります。国立大学としては異議を唱えているようですが、大きな流れは変わらないでしょう。

もちろん資格を有しているに越したことはありません。しかし、英語の資格は本当の英語力を現しているのでしょうか。

参考「国立大学は入試の英語でマーク式と民間試験の2つを必須にするようです

語学に限りませんが、目的を持たずに勉強しても意味はありません。それは日本の教育制度が抱える大きな問題かもしれません。

資格も同じことです。正しいレベルを評価できていなければ無用の長物です。

資格を持たなくてもできる人はいる

資格がないと就けない職種・できないこと

医師や弁護士など、資格がないと就けない職種があります。

この場合には、絶対に資格を取らないといけないでしょう。『ブラック・ジャック』はマンガの世界です。

無免許で自動車を運転してもいけません。また、学校の先生になるなら教員免許が不可欠です。

資格がなくても英語の仕事はできる

しかし、塾講師に資格はいりません。塾を設立するに際しても何らの資格や届け出も必要がありません。塾を経営しているわたしから見れば、我ながら実にいい加減です。

もちろん英語の資格がなくても通訳や翻訳の仕事はできます。塾で英語を教えても問題ありません。

履歴書に「英検1級」と記載されていれば信頼性は高まるでしょうが、必須ではありません。あくまでも当人同士の信頼関係です。

言い換えると、資格を持たなくても能力のある人はいます。資格はあくまでも目安のひとつです。

有資格者は相応のレベルにあると考えられますが、例外があることを念頭に置くべきでしょう。

能力があっても「いまさら資格を取る必要ある?」と、あえて取らない人もいるからです。

英語資格が必ずしも本当の英語力を現していない理由

英語の有資格者には相応の能力があると思いたいです。

とはいえ、本当に決まった能力があるのでしょうか。疑い出したらきりはありません。

1.資格試験には合格テクニックがある

専門学校で資格試験を目指した勉強をすることがあります。

ここで重視されることは、資格を取った後のことではなく、いかにして資格試験をパスするかです。

かつて税理士の勉強をしていた時の話ですが、現場の税理士として知っておくべき内容よりも、試験に出やすい項目が重点的に指導されました。

重要な内容であっても、資格試験の問題として出にくい項目は、あえてスルーするのです。

英語の資格も同じことです。過去問や対策本が多数売られています。傾向がわかります。ならば対策も可能です。

極端な例ですが、マークシート方式なので、4択で迷ったら「2」を選べ!そんな指導法もあります。

ないと信じたいですが、同じ英検2級の試験を受ける際、中学生と社会人とでは試験官の態度、評価ポイントが違わないでしょうか?

もちろんこれはあくまでも個人的な体験による感想ですが、英語の資格は子供時代に取ることをおすすめします。

2.マークシート方式なら、まぐれがある

マークシート方式を採用する検定試験が多いでしょう。もちろん、これは効率と正確性を高めるためです。多数の人が受けるので、機械によって答案を読み取り採点していきます。大学のセンター試験も同様です。

ただしマークシートなら、まぐれがあります。四択問題なら25%の確率で当たります。それでも1点は1点です。実際に考えた得点か、サイコロをころがしたのか、本人にしかわかりません。

サイコロだけで東大に入れる強運の人はいないでしょうし、そんなところで運を使い果たすべきではありませんが、可能性がゼロとは言えません。

もちろん、これはテスト全般に言えることです。「空欄は絶対ダメ!」「ウソでも良いから記入しろ!」塾ではそう教えます。

ちなみに中学受験理科の記述式問題では、模範解答からはずれたとしても、発想力があり独自の視点を有していると評価されたなら、部分点をもらえることがあります。今後は記述問題が増えますが、あきらめずにチャレンジしましょう。

3.語学は使わないと忘れる

私も英検や漢検、数検の資格を持っています。とはいえ10年以上前に取得したものです。今もう一度やっても合格する自信はありません。つまり語学は使わないと忘れます。

10年パスポートの期限も切れたので、今海外旅行しても、英語が通じないでしょう。もちろん基礎があれば、思い出します。言い換えると、日々研鑽していかないと語学力は衰えます。

日本語でも顕著ですが、日々新しい言葉が生まれます。辞書も分厚くなります。資格はあくまでもスタートラインです。

4.専門家でも落ちることがある

資格試験は、必要とされる能力や技能を試しているのでしょうが、その道の専門家と言われる人であっても落ちることがあります。

かつて衝撃的だったのは、気象予報士の資格ができた時です。テレビでも人気のお天気キャスターが軒並み落ちました。

もちろん甘く見ていたのでしょう。猛勉強の末、翌年には皆合格したようです。

とはいえ言い換えると、その資格試験は正しかったのでしょうか?能力を見極める意味では重要かもしれませんが、実際の仕事に役立つ内容なのでしょうか。

英語検定の勉強をしていても、日常会話で使える表現に出会えないことがあります。何のために勉強しているのか疑問に思えます。漢字検定は、マニアの世界かもしれません。

そもそもアメリカ人なら全員英検に合格するのでしょうか?日本人なら日本語ができる?国語で100点取れる?そういう話と同じです。

5.年齢に応じた資格試験がある

将来的な英語力と考えれば、英検よりもTOEICやTOEFLの方が役に立ちそうです。

とはいえ、ビジネス系の内容が中心です。社会常識を未だ知らない小中学生に、ビジネスシーンの会話文は日本語であっても理解できないでしょう。

逆に小中学生が登場する会話文を、社会人が勉強して意味があるのか?ここも再考の余地がありそうです。

つまり、年齢に応じた資格試験を選ぶ必要がありそうです。

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英語は目的に応じた勉強をすべき

英語は目的に応じた勉強をすべきです。

二兎追う者は一兎をも得ず!

自分は何のために学びたいのか、まずは目標を明確にしましょう。

ひとつの基準をクリアすれば、次のゴールは難しくありません。

1.英語の読解力を高めたいなら、ひたすら英文を読もう

多くの人が欲している力は、英語の読解力でしょう。ネットで何かを調べる際も、英語が読めれば、情報力が倍化します。

ならば、ひたすら英文を読みましょう。

ポイントは辞書を極力使わないこと

この際に注意したいのは、極力辞書を使わないことです。英文として頭に入れましょう。

本当にわからない単語、その文章でカギとなる単語だけ調べます。そうして大筋を「英語で」理解する習慣を身に付けましょう。

参考「【上達する英語勉強法】英英辞典を使って本当の英語力を身につけよう

2.英語を書きたいならネイティブにチェックしてもらおう

書く力を高めたいなら、ネイティブにチェックしてもらいましょう。

英語の論文を書く際は、専門知識を有した人に見てもらうことが大切です。専門用語の使い方など、独特の言い回しがあるからです。

3.英会話目的ならば、とにかく話そう

英会話力を高めたいなら、とにかく英語を話しましょう。そのためには英会話スクールも良いでしょう。そこでひたすらしゃべりましょう。また、外国人の友達を作るのもよいでしょう。

会話力は話さないと、絶対に上達しません。

これは日本語も同じです。話下手の人は、話さないから上手くならないのです。勇気を出して、声をかけましょう。

4.英語のリスニング力を鍛えたいならラジオを聞こう

リスニング力が弱いと思うなら、ラジオを聞きましょう。

初心者はNHKのラジオ講座で英語リスニングと書きとり

初心者ならばNHKのラジオ講座がおすすめです。ひたすら聞くことに徹しましょう。そして、聞いた英文を書きとりましょう。これを1カ月続けるだけで、リスニング力が急成長します。

忙しくてラジオを聞いている暇がない人には、講座の内容を録音したCDが売られています。

まったくの初心者なら「基礎英語1」、以降「基礎英語2」「基礎英語3」と続き、上級者なら「実践ビジネス英語」を極めましょう。

中級者以上はAFNでリスニング

また中級者以上であれば、米軍放送・AFN(旧FEN)がおすすめです。

英語ニュースを聞けば、アメリカや世界の事情を知ることができます。日本のマスコミが流す内容と違うことを知って驚くかもしれません。

5.まずは日本語力を高めよう

英語力とは言いますが、言い換えると母国語力です。日本人ならば日本語がわからないと、他国語の理解は難しいでしょう。

塾で教えていても、英語がわからない根底には、日本語力のなさがあります。

典型的なのは、主語と述語の関係です。英語では主語と動詞です。品詞の違いが判らない人も多いです。

そうした根本的なことがわからないまま英語の勉強をしても、ほぼ成果はありません。

英語を本当に勉強すべきなのか

小学生も英語を学ぶ時代です。教育産業としてはビジネスチャンスです。

とはいえ、本当に英語を勉強すべきなのでしょうか?その際には、何のために学ぶのか?確認した方がよいでしょう。

将来的には人工知能AIによる翻訳機が普及するでしょう。今でもスマホに優秀な翻訳アプリがあります。2020年の東京オリンピックを機に、誰もが簡単に海外の人と会話できるようになるでしょう。

その時、本当に必要な英語力とは?何でしょうか。

参考「自動通訳機で英語学習は不要になるか?3つのポイントに注意しよう

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