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東京および神奈川の中学受験は2月1日にスタートします。

その前哨戦(ぜんしょうせん)として、埼玉や千葉の中学受験が始まっています。

腕試しでチャレンジする子も多いです。がんばる子は、応援したいですね。

では、あなたは中学受験にどんなイメージを持っていますか?

思いつくのは、テレビなど取り上げられる、はちまきをしたマジメそうな子供たちが、「絶対合格するぞー!!」と元気よく声を上げたり、合宿で勉強したりしているところでしょう。

つまり、それは中学受験における一般的なイメージ、表の顔です。

しかし、私立中学校受験には裏の顔があります。

塾の授業を妨害するような勉強にやる気のない子供たちも私立中学受験をし、どこかしらに合格しているという一面です。

今回はマスコミが絶対伝えない、というか塾や学校側が取材を受け入れないであろう話題。

勉強にやる気のない子供がどうして私立中学校受験塾にいるのかという視点から、私立中学校受験の裏側とその弊害を解説しましょう。

塾の教室が騒がしい

私立中学校受験前の進学塾は、ちょっとピリピリした雰囲気です。

授業中はシーンとしています。先生の話す声だけが聞こえます。あとは鉛筆を走らせる(最近はほとんどがシャープペンシルですが)音が響きます。

とはいえ大きな塾であれば、そんな教室とは雰囲気の違った一室もあります。

近づくとザワザワしています。先生の声がよく聞き取れません。

なぜなら、その教室は子供たちが騒いでいて、マジメに授業を受けていないからです。

これは他学年の授業でしょうか?いえいえ6年生、受験を数日後に控えた子供たちがいる授業です。

こんな状況で受験できるのでしょうか?

できます。そして、彼らはきっと合格します。

なぜなら、勉強にやる気のない生徒でも合格できる私立中学が存在しているためです。

だから先生が怒鳴っても、馬の耳に念仏です。

受かるとわかっていれば、先生も生徒も勉強に張り合いが出ません。単なる時間稼ぎ、勉強しているという言い訳作りです。

そんな状況を知らない人が見れば、びっくりするでしょうが、これは現実です。塾のスタッフも半ばあきらめ状態です。

進学塾がやる気のない生徒を辞めさせない理由とは

私立中学校受験に全くやる気のない子供たちも中学受験塾に通っています。授業がほぼ成立していないクラスも少なくありません。

とはいえそんな子でも、よほどのことがない限り、進学塾では退塾させません。

なぜでしょうか。そこにも深い闇があります。

参考「学習塾でも!?学級崩壊が起きているようです

1.授業料収入のため

学習塾も経営体です。収入があるから成り立ちます。

レベルを問わず、生徒1人は1人です。マジメな生徒と同じ授業料収入が得られます。

さらにやる気のない生徒の親は、「子どもの学力を上げたい・何とかしたい」と素直にお金を払ってくれます。追加教材などにも応じてくれます。ある意味でいいお客さんです。

コストパフォーマンスで考えれば、勉強しない子供の方が、先生としては楽なのかもしれません。トラブルさえ起こさなければ、お得意様です。

大手の塾であれば、売上目標によって生徒数のノルマが課されます。

やる気のない生徒であっても、1生徒としてカウントできます。塾の運営本部に対する生徒を辞めさせない言い訳になるでしょう。

塾のスタッフも悪循環とは知りながら、売上のためにやる気のない生徒に目をつぶることになります。

2.やる気のない子でも受かれば塾の合格実績になるから

勉強にやる気のない子でも、どんなレベルの私立中学校でも、どこかに受かってくれれば、それが塾の合格実績になります。

その合格実績も、塾としては宣伝材料になります。

その実績は、生徒が合格した学校名として、塾の前や入り口近くの壁に貼りだすことが多いです。

他学年の保護者が塾に訪れた際、それを眺めることがあります。将来のわが子に置き換えているのでしょう。

たとえ偏差値30の学校でも、合格は合格です。

そうした学校への入学求めている保護者であれば、「わが子も受かる!」と、いろいろな学校に受かっている塾を頼もしく思うでしょう。

ただし、私立中学校の1人で複数の学校を受けるのが一般的です。優秀な生徒には、塾側が多くの著名中学を受験をするように、積極的にすすめています。

その場合、1人の生徒が複数の学校に合格しているのに合格者の実数を明示せず、多数の生徒が合格しているように見せている場合もあります。

塾の合格実績は、ちょっと注意して見ましょう。

参考「2017年の中学受験が一段落しました、今年もSの優位は変わらずです

3.私立中学とのパイプになるから

今まで受けたこともないような学校でも、合格実績に加われば、ある意味でコネが広がります。学校と塾のパイプになります。

そこからさまざまな情報が得られるようになります。たとえば、表には出せないような本当の合格最低点、どんな問題が出やすいか、など、これは学校と塾双方にとってもウィンウィンの関係になります。

塾を開いていると、突然学校の広報や入試担当者が学校案内のパンフレットを持参して訪ねてくることもあります。最近は減りましたが、塾の先生向けの学校説明会もあります。

私立学校側も必死です。小学校へ行くわけにはいかないので、少しでも生徒を送ってもらえるように、小さな塾も足で稼いで宣伝しています。大変です。

もちろん裏取引は、今ではありません。ないはずです。

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勉強にやる気のない子が私立中学校を受験する弊害

やる気の無い生徒がたくさんいる荒れた塾の教室であれば、やっぱり問題はあります。このような状況が続いた場合の弊害についても考えおくべきです。

1.がんばっている子供のやる気を失わせる

やる気の無い生徒が多い荒れた塾のクラスの中にも、がんばって勉強している子供がいます。学力的にどうしても上のクラスへ行けない子たちです。

そうした子供たちのやる気が失われないか?これが心配です。個別のケアが必要です。

2.塾の評判が下がるので子供が塾へ行きたがらなくなる

塾側の視点ですが、落ち着いて授業が受けられない塾である、とレッテルを貼られれば、集客に弊害がでるでしょう。

少子化なので受験産業側は競争が激化しています。生徒の奪い合いです。

そこで塾選びに際して保護者が重視することといえば、塾の評判です。主に口コミです。

「まじめに授業を受けない子どもたちが、授業を妨害している塾!」

そんな変なウワサが立つ塾は、敬遠されるでしょう。子供も、周りから「あんな塾へ通ってるの」「バカしか行かない塾だよ」などと言われれば、塾へ通いたくなくなる、受験自体をやめてしまうかもしれません。

しかし、逆もあります。どんな子も受け入れてくれる塾にも需要があるからです。

入塾テストが、有名無実化している塾もあります。

超有名進学塾からドロップアウトした子でも拾ってくれます。

この場合は、やる気のない子の受け皿になるので、そういった子を持つ親からは塾の評判が高まるでしょう。

塾としては、どちらの評判で保護者に認めてもらえるのか難しいところです。

3.きちんと勉強した経験のない子供たちが大学生になる

そもそも論ですが、なぜ保護者はやる気がないわが子をそこまでして私立中学へ入れたいのでしょうか?

ひとつは、公立中学だと余計に子供の無気力状態が悪化するからでしょう。

私立は規則も厳しいですが、「そうした厳しさの中で、わが子を鍛えてほしい!」という、親の願いがありそうです。

参考「嫌々勉強するよりは、目標探しを始めましょう

じつは、やる気の無い子でも受かる私立中学校が、意外にも大学付属だったりします。

学校側としても、「将来、大学まで進学してくれる生徒の確保になるなら」という思惑があります。そのため、多少学力的に問題がある子供でも、学費を払ってもらえるなら受け入れてしまっているのです。

エスカレーター式に大学へ入れるという、親も安心です。ウィンウィンで成り立つ関係があります。

ところが、ここに弊害があります。つまり、きちんと勉強した経験のない子供たちが大学生になれてしまうからです。

大学進学率は高まっていますが、そんな子供たちが大学生になることが本当に正しいことなのか?

日本のため、もちろん本人のためになっているのか?

教育評論家などの有識者に現場を見て、考えてもらいたいです。

それでも私立中学に入れたい親がいるから

周りから非難されたとしても、それでもやる気の無いわが子を私立中学へ入れたい親がいます。一方でそれを受け入れる進学塾、そして私立中学があるのも事実です。

経済的に余裕があるならば、どんなレベルであっても、私立の中高一貫校に在学していた方が、大学受験には絶対有利です。

参考「今だから問う!中学受験が持つ3つのメリット

名の知れた大学へ入れれば就職にも有利です。こうして学力や経済格差が広がっていきます。子供たちを塾へ通わせる余裕のある家庭というか、「大学受験や就職には中学受験が有利である」そうした情報を得ることができた家庭が得します。

表に出ない内容であっても、だからこそ正しい入試情報をいかにして収集するか?これこそ中学受験を成功させる秘訣であり、塾、保護者双方が子供を退塾させない理由です。

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