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2018年度(平成30年度)の中学受験が一段落しました。

今年もドラマが起きています。

努力不足で落ちるべくして落ちた子がいる一方で、「なぜ受かったのか?」誰もが理解に苦しむ合格もあります。

とはいえ運も実力です。

子供たちが持ち帰る入試問題のうち、理科で見られた傾向や特徴について解説します。

これは来年、2019年度の入試対策に役立つと考えられます。もう2019年度、つまり現5年生の受験は始まっているからです。

朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】

2018年度の入試問題のうち理科で見られた傾向

1.記述問題が増える

中学入試にも、記述問題が増えてきました。

2020年から大学入試が変わるためです。

2020年の大学入試改革の大きなポイントは、記述問題が出題されることです。私立中学では、それに対応し始めています。

参考「【大学入試改革】文科省が国語記述式テスト案を提示!受験生の対策は5つ!!

具体的には、「問題の答えを記号で選ばせ、それを選んだ理由を述べよ!」このパターンが増えました。

記述問題の対策としては、

空欄はだめ!

ウソでもいいから何か書け!

と子供たちに強く指導しています。

つまり何か書いてあれば1点でも2点でももらえるからです。特に理科の記述は、アイデア点みたいなこともあります。

学校が合格者を出すためにも、今後は記述、「思考力を試す」問題が増えるでしょう。

ちなみに記述問題は、採点が面倒です。

しかし裏を返せば、学校にとって扱いやすい問題でもあります。

つまり絶対的な答えはないので、点数をどのようにも付けられるからです。

外部から何かを指摘されても、「学校の判断で採点した!」と言い逃れができます。

2.短時間での計算力を求める

理科の解答時間は、通常30分です。その中で大問が4つくらい課されます。

基本的に、物理・化学・生物・地学に分かれます。

中でも物理と化学は計算問題です。限られた時間内で正確に計算する能力が試されています。

2018年度は、前処理を必要とする問題が多く見られました。

たとえば「ばね」の計算で、全体の長さだけ表で示され、そこから「元の長さ」を差し引いてから解かせる問題です。

その表の意味を素早く理解し、かつ正確に計算する力が求められます。

3.難問が増える

理科の問題は、そろそろネタ切れの雰囲気です。大学受験の話ですが、大阪大学では答えが3つある問題を出してしまいました。

難しい問題を作ってしまい、出題者自身も訳がわからなくなっているのかもしれません。

参考「大阪大学の入試でミスが発覚!原因は入試問題を作る難しさにある

そうしたことが中学受験の理科でも起き始めています。

専門家の塾講師が読んでも、問題の意図が理解できない理科の問題文が多いです。

子供に読解力を求めているのでしょうが、「そもそも何を問うているのか?」短時間で読み解くのが難しい問題が少なくありません。

出題者の説明力、文章作成能力向上に期待したいです。

参考「中学入試が子供の理科嫌いを助長している?5つの問題点とは

4.似た問題が登場している

こちらもネタ切れと関係してきますが、どこかで見たような、似た問題が登場しています。

もちろん同じ学校で問題を使いまわしてはいませんが、他の学校で出た問題をちょっと改造したようなパターンが見られました。

たとえば、東京女学館で、2016年度の海城中学で出題されたような、光の反射・速さを求める問題が出ました。

また、光塩女子学院の問題で、2017年度の桜蔭中学で出題されたような、白熱電球とLEDランプの違いを問う内容と傾向的に似た問題が出ました。

もちろん発光ダイオード(LED)は最近のトレンドですが、問題を読んでいて「どこかで見たような?」そんな気がする問題でした。

5.マニアックな問題が増えている

こちらも難問化と通じる話ですが、マニアックな問題が増えています。

たとえば、鶏卵の構造を尋ねる問題です。

黄身を固定している白い糸のような物体、名前をご存知ですか?カラザです。

小学生で、塾の先生でも知っている人はいるでしょうか。

また、アンモニアの発生方法を尋ねる問題もありました。これは中学校で学びます。

もちろん、これまでも分子や原子の考え方など中学で学ぶレベルの問題も出ていますが、それが広がりつつあります。

つまり中学受験の範囲は、限りが無くなっています。

6.グラフを描かせるようになった

2018年度に限ったことではありませんが、数校の入試問題を見ただけでも、グラフを描かせる問題が今年は増えているように思えます。

問題文や表から数値を読み取って、解答用紙にグラフを作成させます。

理科の力を高めるには、図表の読み書き、作る技術が不可欠です。そういう意味では、今後もグラフを描く問題は増えるでしょう。

どのように変化しているか、それをイメージする能力が求められているようです。

参考「小学生の時にグラフの正しい描き方を覚えよう

7.写真や図がカラーになっている

内容と直接的な関係はありませんが、これも時代でしょうか、問題用紙がカラーになっています。

写真や図がきれいで見やすくなっています。見間違いが減るかもしれません。これは良いことです。

朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】

2019年度に向けてやるべきことは何か

以上の点をふまえて、2019年度の中学受験に向けて、今しておくべきこと7つを解説しましょう。

1.記述問題対策

とにかく何かを書く!を徹底しましょう。空欄は絶対にいけません。

とはいえ的確に、問題の意図をとらえてまとめることが求められます。

そういう意味では読解力や文章作成能力が必要です。これは日頃から練習しないとできません。

参考「子供の読解力を高めるにはどうするか?有効な5つの方法

また字数制限があれば、空きマスを極力減らしましょう。

たとえば15字以内で答えよ!なら最後の「。」を含めて12字以上15字以内に書く練習をすべきです。

もちろん16字以上でオーバーしたら即アウトです。

2.瞬時の判断力と計算力を高める

算数でも言えることですが、文章題を読んで、素早く、どのパターンで解くのか、瞬時の判断力が求められます。

そのためには、多くの出題パターンを覚えておくことが大切です。

上述のネタ切れと通じることですが、算数や理科の計算は、〇〇算など解くパターンが決まっています。

中学受験をするならば、計算力は当たり前です。こちらも日々、地道な努力が求められます。コツコツと計算の練習をしましょう。

参考「数学は嫌いですか?数学的思考力を伸ばす3つの方法

なお、割り算は面倒だし時間がかかります。

そのため複雑な計算式の場合には、分数にして通分する、こちらの方が短時間で計算でき、かつ間違いも減ります。

3.時間配分を考える

テストが始まったら一通り全体を見渡し、わかりやすい問題から解く、時間配分を考える練習をしておくべきです。

一問目から難しい計算を課すパターンが増えています。そこで多くの時間を費やすと、制限時間内に最後まで解けなくなるからです。

これは過去問を解くことによって慣れておくべきでしょう。

もちろん通常の模擬試験、進学塾で行う単元テストでも練習できます。

言い換えると、テストに慣れることが重要です。

4.問題をよく読む

問題を読むのは当たり前です。とはいえ本番の受験なのに、ざっとしか読んでいない子が多いです。

もちろん時間が限られるので焦ってしまうのでしょう。塾に戻ってから解き直していると、凡ミスに気づきます。

知識があるのに間違える!これはもったいないです。

子供たちと一緒に解き直していて感じることは、入試で失う点の半分は、こうした早とちりにあるのかもしれません。

日頃から読書をして読解力を高めると同時に、一字一句しっかりと読む練習もすべきです。

問題文には解答へのヒントが多く示されています。

言い換えると、冷静に読めばわかる!そんな問題がほとんどです。

5.受けない学校の過去問もやってみる

塾では通常、自分が受ける学校の過去問を解かせます。これは傾向と対策を知るためです。

とはいえ、実際には受験しない学校の過去問もやってみるべきでしょう。

理科に限りませんが、多様な問題・解き方のパターンを知ることが大切です。

似たような問題も実際に出題されています。特に知識問題なら、情報が多い方が絶対に有利です。

もちろん時間の許す限りですが、他校だからやらない、ではなく、積極的に他校の問題は解くべきです。

参考「【受験対策】過去問の有効な使い方、7つの注意点

6.普段から疑問を持つ生活をする

日常生活に密着した問題も出ています。単なる暗記だけでは解けなくなっています。

  • 洗剤の「まぜるな危険」
  • カレーのつくり方
  • 掃除は高い場所からする理由

なども出題されています。

参考「春でも油断できませんよ。風呂場に潜む7つの危険

こうした問題は、今後も増えるでしょう。

対策としては、机に向かうだけではなく、生活の中から理科の法則を発見することが大切です。

参考「中学受験をするならば季節の年中行事を経験しましょう

  • テレビを観る
  • 新聞を読む
  • 外に出て動植物に触れる

これらのことも、理科の力を高めるには不可欠となりそうです。

参考「中学受験で合格したいなら子供にテレビを観せましょう

7.マニアックな問題にどこまでつきあうか

動植物の名前を尋ねる入試問題もあります。どこまで覚えるべきなのか?これは言い出したらキリがありません。

マニアックな問題は、時間の許す限り対応するしかないでしょう。

クイズ番組への対策と同じように、日頃から

  • 事典を読む
  • 図鑑を眺める
  • 辞書を引く

そんな習慣があると良いでしょう。

参考「蔵書が多いほど子供の学力は向上する?理由と反論を3つずつ

難関校になると、マニアックな問題が多くなります。

ネタ切れなのか、もしくは中学校の先生の趣味もあります。

とはいえ、ドツボにはまって解けない問題を作らないようにしてほしいものです。

朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】

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来年度受験はスタートしています

今年の受験が終わり、塾ではひと段落ですが、来年度の受験は始まっています。

今の小学5年生も、塾ではこの2月から6年生として扱われます。

1年後の自分をイメージできるか?そこが勝負の分かれ目です。

参考「【受験対策】来春の受験に向けて、今年1年をどう過ごすべきなのか

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