
この記事を読めば、子供に必要な算数の問題集(小学3・4年生向け)が必ず見つかります。
中学受験の準備は、小学3年生頃から実質的に始まります。
著名な中学受験塾では、小学3年生向けのカリキュラムからスタートするからです。
しかし、市販の参考書を使った独学でも中学受験対策はできます。
では、どんな算数の問題集を使えば子供の学力がアップするのでしょうか。それを具体的に紹介しましょう。
ちなみに、ここでいうレベルとは、次のような子供を対象にしています。
基礎レベル | 家庭学習の習慣がない子供 |
---|---|
中級レベル | 家庭学習はできているけど、いまいち成績が伸びないと感じている子供 |
上級レベル | 本人が積極的に中学受験を目指している子供 |
朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】
目次
小学3・4年生の基礎レベル
勉強の基本は家庭学習です。まずは家庭学習の習慣を作りましょう。
ここでは、家庭学習の習慣作りに適した算数の問題集を紹介します。
1.文理「教科書ワーク」
算数問題集「教科書ワーク」を使うと、学校で学んでいる内容がスムーズに理解できます。
家庭学習のやり方がわかるようになる
「教科書ワーク」をオススメする理由は、続けることで家庭学習の習慣が身につく算数問題集だからです。
小学3・4年生であれば、まだ中学受験にあせる必要はありません。
まずは、家庭学習の習慣を身につけましょう。
家庭学習の身につけ方
家庭学習を身につけるには、その日に学校で学習した内容を「教科書ワーク」で復習しましょう。
わからなかった内容が理解できるようになります。
これを毎日繰り返すことで、家庭学習のやり方がわかってくるでしょう。
注意点
学校の教科書は市区町村によって違います。
子供が使っている教科書の出版社を確認して、それに対応した教科書ワークを購入しましょう。
(下記の画像リンクでは教育出版版紹介しています。その他の出版社はこちらからご覧ください)
その他の教科書出版社はこちら
- 教科書ワーク【学校図書版】小学校算数3年
- 教科書ワーク【大日本図書版】たのしい算数3年
- 教科書ワーク【東京書籍版】新しい算数3年
- 小学教科書ワーク【啓林館版】わくわく算数3年
- 小学教科書ワーク【日本文教版】小学算数3年
- 教科書ワーク【学校図書版】小学校算数4年
- 教科書ワーク【大日本図書版】たのしい算数4年
- 教科書ワーク【東京書籍版】新しい算数4年
- 教科書ワーク【啓林館版】わくわく算数4年
- 教科書ワーク【日本文教版】小学算数4年
2.清風堂「5分間計算ドリル」
算数の問題集「5分間計算ドリル」を使うと、計算力を短時間でアップできます。
短時間で子供にストレスを与えない
「5分間計算ドリル」をオススメする理由は、5分間で勉強が終わり、子供にストレスを与えない算数問題集だからです。
計算ドリルは、基本的にどれでも同じです。他社のドリルを使っても問題ありません。
しかし、このドリルの売りである「5分間」を利用して、「5分だけやろう」と子供を説得するのに使えるでしょう。
家庭学習の習慣を付けたいときにも!
家庭学習を身につけるために「5分間計算ドリル」は使いやすい算数の問題集でしょう。
家庭学習の基本は、毎日5分でもいいので続けることだからです。
子供の勉強の動機付け、学習のきっかけにもなります。
3.清風堂「5分間算数文章題ドリル」
算数の問題集「5分間算数文章題ドリル」を使うと、短時間で文章題を学べます。
文章題対策になります
「5分間算数文章題ドリル」をオススメする理由は、手軽に文章題対策ができる算数の問題集だからです。
算数の得点で差がつきやすいのが文章題です。それを短時間で学習できます。
上記「5分間計算ドリル」の文章題版です。基本的にどのドリルを使ってもかいまいませんが、同じ出版社の方が、書式などが似ているので慣れやすいし使いやすいはずです。
読解力の弱い子供にも使えます
本自体のサイズが小さいので、文章が短めに設定されています。そのため読解力が弱い、長文が苦手な子供でもスムーズに読みこなせるでしょう。
4.山口榮一著「おりがみで学ぶ図形パズル」
算数の問題集「おりがみで学ぶ図形パズル」を使うと、図形センスを磨くことができます。
おりがみを使って図形を学びます
「おりがみで学ぶ図形パズル」をオススメする理由は、楽しみながら学んでいける算数問題集だからです。
おりがみを使って図形の仕組みを理解できるパズル本です。
色のついた本物のおりがみがよいでしょうが、ノートの切れ端でも、正方形にすれば使えます。
図形が苦手な子供でも楽しめる
学習の基本は、楽しむことです。
子供が勉強したがらないのは、楽しくないからです。
特に、図形は好き嫌いが分かれますが、それをおりがみという勉強とは違った手段を使って学べます。
図形が苦手な子供にも勉強しやすい算数問題集です。
5.受験研究社「基本トレーニング 計算9級」
算数の問題集「基本トレーニング」を使うと、目標を持って学習できます。
計算力が確実にアップしていきます
「基本トレーニング」をオススメする理由は、続けることで確実に計算力がアップできる算数問題集だからです。
小学3年生は9級ですが、
- 家庭学習の習慣が身に付いていない
- 基礎学力が心配
という場合は、小学1年生レベルの12級からやってみることをおすすめします。
いろいろな使い方ができる
この算数問題集は、
- 1日1ページだけやる
- 本書で決められている1日分をやってみる
- 時間を決めてチャレンジする
- 合格点を定める
などなど、多様な目標を設定で繰り返し勉強できます。
子供の能力に応じて頑張れるのが魅力の算数問題集シリーズです。
朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】
小学3・4年生の中級レベル
家庭学習の習慣がとりあえずあるならば、基礎レベルで紹介した分に加えて次の問題集が参考になります。
1.受験研究社「小学標準問題集算数〇年」
算数問題集「小学標準問題集」を使うと、学校で学んでいる基本的な算数の内容が確実に身に付きます。
ステップアップで学習できる
「小学標準問題集」をオススメする理由は、ステップアップ学習ができる算数の問題集だからです。
基本・標準・ハイレベルの3段階で学んでいくタイプの問題集です。
ステップアップすることで、基礎力・応用力が身につくと同時に、できることを実感するので、子供のやる気にもつながるでしょう。
ていねいな解答付き
家庭学習で困るのが採点ですが、本シリーズにはていねいな解答も付いています。
親が採点する際も、指導するポイントがつかめます。
2.受験研究社「標準問題集 算数文章題〇年」
算数問題集「標準問題集 算数文章題」を使うと、文章題の苦手意識がなくなります。
段階的に学べます
「標準問題集 算数文章題」をオススメする理由は、段階的に文章題を学べる算数の問題集だからです。
先に紹介した「標準問題集」の文章題版です。
こちらも学年別に基本・標準・ハイレベルの3ステップで学んでいけます。
つまづいた問題を繰り返すことで、文章題のしくみを理解できるでしょう。
解答が使いやすい
「標準問題集」と同じように、解答編には間違えやすいポイントを説明しています。独学でも使いやすいでしょう。
3.文英堂「小学4年生までに身につけたい 平面の図形センス」
算数問題集「小学4年生までに身につけたい平面の図形センス」を使うと、平面図形の基本がわかるようになります。
平面図形の基本がわかる
「小学4年生までに身につけたい平面の図形センス」をオススメする理由は、ていねいに解説している算数の問題集だからです。
小学3・4年生辺りが、図形センスの分岐点かもしれません。高学年になると、図形問題を解くためのセンスやひらめきを習得するのに、時間がかかるからです。
頭が柔軟なうちに、早めに使ってみたい問題集です。
問題集っぽくないからいい
いままで紹介したような「いわゆる問題集」とは違うタイプの本です。
勉強だと思うと抵抗がある子供にも受け入れやすいでしょう。
きっかけはどんなことでもよいので、とにかく図形センスを磨きたいなら使ってみましょう。
4.文英堂「小学4年生までに身につけたい 立体の図形センス」
算数の問題集「小学4年生までに身につけたい立体の図形センス」を使うと、立体の仕組みがわかるようになります。
立体図形の基本がわかります
「小学4年生までに身につけたい立体の図形センス」をオススメする理由は、立体図形の基本的な考え方がわかる算数の問題集だからです。
楽しみながら図形センスを高めるのに適しています。
先に紹介した「平面の図形センス」の立体図形版です。あわせて使うことをおすすめします。
中学受験対策になる
実際の入試で出された問題を中心にして作られているので、早めの中学受験対策ができます。
5.受験研究社「基本トレーニング 文章題・図形10級」
算数の問題集「基本トレーニング文章題・図形」を使うと、文章題や図形問題を解く力がアップします。
文章題や図形に強くなる
「基本トレーニング文章題・図形」をオススメする理由は、基本から学びながらステップアップできる算数問題集だからです。
計算用「基本トレーニング」の文章題と図形版です。
小学3年生なら10級の対象ですが、もし難しければ、前学年のトレーニング(11級や12級)から始めましょう。
分からないところから始めることで、算数の基礎を固められ、文章題や図形に強くなりますよ。
最終的に中学入試レベルに相当する1級を目指していきましょう。
マイペースに勉強できる
1日1単元のペースで進むと30日、約1カ月で次の級へ進めますが、あわてる必要はありません。
わからない問題があれば、繰り返し解きましょう。
そのようにマイペースで勉強することも可能な算数問題集です。
朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】
小学3・4年生の上級レベル
子供にやる気があれば、さらに上の算数問題集にチャレンジしましょう。
ただし、
- 子供が嫌がっている
- 上級レベルに達していない
など、まだ上級レベルの算数問題集をする段階ではないなら、無理をしてはいけません。
勉強嫌いになったり、「できない」と落ち込んだりしては、意味がないからです。
1.受験研究社「小学ハイクラステスト算数〇年」
算数の問題集「小学ハイクラステスト」を使うと、自信が持てるようになります。
ステップアップで学習できます
「小学ハイクラステスト」をオススメする理由は、ステップアップで学習できる算数問題集だからです。
中級レベルで紹介した「標準問題集」シリーズの上級版です。
こちらもステップアップ式であり、標準クラス・ハイクラス・チャレンジテストのように段階別に学習できます。
発展的な学習もできます
学校では習わないけれど、中学入試には役立つような発展的な問題もあります。
中学受験対策にも使えるシリーズです。
2.受験研究社「小学ハイクラステスト文章題〇年」
算数の問題集「小学ハイクラステスト文章題」を使うと、文章題を解くのが楽しくなります。
読解力を高めるためにも使えます
「小学ハイクラステスト文章題」をオススメする理由は、読解力を高めるためにも使える算数の問題集だからです。
先に紹介したハイクラステストの文章問題バージョンです。
こちらもステップアップ式です。文章がやや難しくなっていますが、落ち着いて取り組むことで読み解く力がアップするでしょう。
まずは、あわてずに、時間をかけて確実に解いていくことをおすすめします。
解答が詳しい
解答編に詳しい解説があります。それを読み解くことも、算数の学習という点では重要になります。
解答を読みながら何回も解き直すと、実力がアップします。
3.KADOKAWA「特Aクラス問題集 算数 小学〇年」
算数の問題集「特Aクラス問題集」を使うと、難関校対策になります。
- 難関中学を目指している
- これから進学塾へ入ろうとしている
そうした子供の準備用として使える算数問題集です。
つまづきやすい部分をていねいに学習できる
「特Aクラス問題集」をオススメする理由は、つまずきやすい部分を時間をかけて確実に学習できる算数の問題集だからです。
3年生は分数や小数、図形などつまづきやすい分野がたくさん出てきます。
その分野をていねいに学習できる算数の問題集です。
難しい問題集ではある
名前の通り特Aクラスなので、かなり難しいと感じるかもしれません。
しかし、わからなくても心配はいりません。理解できるようになるように努めることが大切です。
そうやって問題を解くパターンを理解していきましょう。
4.みくに出版「ウイニングステップ4年 算数2 図形」
算数の問題集「ウイニングステップ」を使うと、図形センスを磨けます。本シリーズは4年・5年・6年用があります。
図形を集中的に学べます
「ウイニングステップ」をオススメする理由は、図形に特化・集中的に学べる算数問題集だからです。
図形に限りませんが、算数のセンスは、早く始めるほど磨かれます。この問題集は、意欲があれば3年生からでもチャレンジできます。
中学受験の準備用になります
みくに出版は、中学受験塾の日能研でも使われている問題集を扱っています。
つまり、中学受験の準備用に最適の問題集です。
この算数問題集も日能研の問題データベースを利用しています。
5.受験研究社「小学高学年 算数 自由自在」
算数の問題集「小学高学年 自由自在」を使うと、先取り学習ができます。
算数のレベルアップができます
「小学高学年 自由自在」をオススメする理由は、レベルアップができる算数の問題集だからです。
算数はどんどん自分のペースで進めることができる教科です。
算数が上級レベルであれば、ひとつ上の学年の学習を先取りしましょう。
上の学年であっても、詳しい解説付きなので、独学でも読み進められます。
問題が豊富です
基本的に「自由自在」シリーズは参考書です。
しかし、算数に関しては練習問題を中心に構成されていて、量も豊富にあります。
基本問題から難関校の入試問題までレベルも多様なので、自分の学力に応じた学習が可能です。
算数を得意分野にすると、受験で有利ですよ。
朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】
どの問題集がいいのかわからないときは…?
「問題集が多くて、どれがいいのか選べない!」
そんなあなたには、Z会小学生向けコース(通信教育)をおすすめします。
おすすめ理由は、小学3年から中学受験講座を選択ができる点と、タブレット学習ができる点。映像授業で要点がよりわかりやすくなりました。
小学3年生は1日あたりの学習時間が40分、小学4年生は1日あたり60分と、無理なく始められるカリキュラム。
しかも、通信教育でありながら、難関中学校の受験対策が可能なことも魅力です。
まずは、気軽に資料請求やウェブ上で中学受験コース体験をお試しください。
問題集を使うときに親が気をつけたいポイント
1.中学受験を決めたら学校の進度は気にしない
学校の進度に合わせると、中学受験は間に合いません。
そのため小学3年生になれば、中学受験塾へ入ったり、独学で市販本を使ったりなどをして、具体的な受験対策を始めましょう。
その際の基本として使えるのは、受験研究社「自由自在」です。
自由自在には3・4年生用と高学年用があります。
順番に読み進めながら、掲載されている問題を解き、この記事で紹介した算数の問題集もあわせて利用しましょう。
2.前の学年に戻る勇気を
わからない問題があれば、それは基本を理解していないからです。
>ここで大切なのは、前学年の学習に戻る勇気です。
4年生であっても小数や分数の問題が解けないなら、3年生の問題集を使って復習すべきです。
「今の学年に合っていないから」「上級レベルの問題を解けることが優れている」といった、変な見えやこだわりがあると受験に失敗します。
3.一冊を繰り返し使おう
複数の参考書や問題集を一度に買う人を見かけますが、おすすめできません。
基本になる参考書や問題集を一冊決めて、2回3回と繰り返し解きましょう。それが完全にできてから、次の問題集に取り組みましょう。
あれこれ手を出すと、結局すべて中途半端になります。それこそが受験に失敗する典型例です。
基本問題を繰り返そう
算数の学習におけるポイントは、次の3つです。
- 計算力(速く、かつ正確に計算する)
- 読解力(素早く、かつ正確に文章題の意味を読み取る)
- 図形認識力(補助線をどこに引くか、などの「ひらめき」)
できるだけ早い段階で、これらを身につける必要があります。
そのためには基本的な問題を繰り返しましょう。
算数力を高めるには、地道な積み重ねが一番であり、それに勝る方法はありません。
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