
この記事を読めば、中学受験を予定している子供に必要な国語の問題集(小学3・4年生用)が必ず見つかります。
国語力の差は、だいたい小学3年生頃から現れてくるようです。中学受験を考えるなら、そろそろ真剣に家庭学習を始めましょう。また中学受験塾へ入る学年になりますが、その準備としても、ここで紹介する問題集は使えます。
ちなみに、この記事でいうレベルとは、次のような子供を対象にしています。
基礎レベル | 家庭学習の習慣がない子供 |
---|---|
中級レベル | 家庭学習はできているけど、いまいち成績が伸びないと感じている子供 |
上級レベル | 本人が積極的に中学受験を目指している子供 |
また国語力とは、
- 漢字力
- 語彙(ごい)力
- 読解力
の3つです。
これらがバランスよく整っている子供ほど、中学受験に合格しやすくなります。
目次
国語力を高めるには読書をしよう
読書は、国語力の基本である漢字力、語彙(ごい)力、読解力、この3つを同時に鍛えることができます。
そのため国語力を高めたければ読書をしましょう。
言い換えると、読書をしないで問題集ばかり解いても、ほとんど成果は上がらないということです。
国語力を高めたいなら、1日1ページでもいいので読書をさせましょう。
読書習慣を定着させるには数カ月から半年程度はかかります。小3・小4頃から始めないと中学受験に間に合わないかもしれません。
朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】
小学3・4年生の基礎レベル
まずは家庭学習の習慣を身につけましょう。そのために使える問題集を紹介します。
1.文理「教科書ワーク」
「教科書ワーク」を使うと、家庭学習の習慣が身につきます。
家庭学習の方法がわかります
「教科書ワーク」をオススメする理由は、家庭学習の方法がわかるようになるからです。
家庭学習習慣が身につかない理由の多くは、「何をしたらよいのかがわからない」です。その点「教科書ワーク」は、その日学校で学んだことを復習します。それが家庭学習の基本になります。問題集にそって学習していけば、自然に復習となり理解が深まります。続けることで家庭学習の習慣が身につきます。
注意点
学校の教科書は市区町村によって違います。
子供が使っている教科書の出版社を確認して、それに対応した教科書ワークを購入しましょう。
(下記の画像リンクでは、教育出版版紹介しています。その他の出版社はこちらからご覧ください)
その他の教科書出版社はこちら
2.清風堂「5分間漢字ドリル・小学〇年生」
「5分間漢字ドリル」を使うと、漢字力が高まります。
家庭学習の習慣が身につきます
「5分間漢字ドリル」をオススメする理由は、続けることで家庭学習の習慣が身につくからです。
ドリルは、毎日1枚でも続けることが大切です。それが家庭学習の基本になるからです。内容的には、どのドリルでも同じですが、「5分間漢字ドリル」は5分間で終わるので、子供も飽きずに続けられるでしょう。
反復しながら漢字を覚えられます
「5分間漢字ドリル」では、同じ漢字を何度も反復しながら覚えていきます。学習は、繰り返しが大切です。テレビのコマーシャルソングも、連呼されると無意識に口ずさんでしまいますね。勉強もそれと同じです。例文を音読しながら解いていくと、漢字や単語の使い方も身についていきます。
3.清風堂「5分間読解ドリル・小学〇年生」
「5分間読解ドリル」を使うと、読解力が高まります。
読み解くポイントがわかります
「5分間読解ドリル」をオススメする理由は、文章を読み解くポイントがわかるようになるからです。
読解力とは、何を尋ねているのか、それを的確に理解することです。「5分間読解ドリル」は、ピンポイントで質問しているので、どこを探せばよいのかがわかるようになります。それが文章を読み解く、読解力の基本になります。
言葉の使い方もわかります
短い文章題ですが、文章を理解することで、言葉の使い方もわかります。問題文を暗記するくらいまで繰り返し読んでみましょう。個々の言葉の使い方が自然に身につくようになるはずです。
朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】
小学3・4年生の中級レベル
家庭学習をしているのに、いまいち点数が伸びない子供向けの問題集です。
1.受験研究社「小学標準問題集 国語〇年」
「小学標準問題集」を使うと、国語の総合力が高まります。
段階的に国語力が高まります
「小学標準問題集」をオススメする理由は、段階的に国語力を高めることができるからです。
いきなり難しい問題をやろうとしても、国語は解けません。その点「小学標準問題集」は、基礎問題、標準問題、ハイクラス問題に分かれています。続けることで段階的に国語力を高めることができます。
基本から応用まで使えます
1冊ですべてを網羅することは難しいですが、「小学標準問題集」シリーズは、基本から応用まで使える数少ない問題集です。毎日使い続けることで着実にレベルアップできます。1回終わっても、2回、3回と繰り返してみましょう。やればやるほど実力アップにつながります。
2.受験研究社「小学標準問題集 国語読解力〇年」
「小学標準問題集 国語読解力」を使うと、問題を解くポイントがわかるようになります。
レベルに応じた学習ができます
「小学標準問題集 国語読解力」をオススメする理由は、レベルに応じた学習ができるからです。
基本問題、標準問題、発展問題の3段階に分かれています。子供のレベルに応じて学習することができます。逆に自分のレベルを確認することにもなります。
解説が豊富です
問題集を解く際は、答え合わせも大切です。その点「小学標準問題集 国語読解力」には、解説が豊富にあります。「学習のねらい」を読むことで、その単元の学習ポイントがわかります。解答編にある「ここで注意」では、間違えやすい点を解説しています。
3.受験研究社「基本トレーニング 漢字〇級」
「基本トレーニング 漢字」を使うと、漢字力が高まります。
昇級する楽しさがあります
「基本トレーニング 漢字」をオススメする理由は、昇級する楽しさがあるからです。
ただ漢字だけを黙々と勉強していると、疲れますし飽きてきます。その点「基本トレーニング 漢字」は、級別に分かれているので、頑張るだけ昇級できる楽しみがあります。小学3年生は9級ですが、どんどん進めていくと良いでしょう。子供のやる気アップにもつながります。
多様な使い方があります
1日1枚、または決められた枚数、もしくは制限時間を変えたり、合格点を決めるなど、多様な使い方があります。子供の習熟度、その日の気分に応じて使い方を変えられるメリットがあります。
4.水王社「論理りエンジン小学生版 〇年生」
「論理エンジン」を使うと、論理的な考えが身につきます。
作文力が高まります
「論理エンジン」をオススメする理由は、作文力を高めることができるからです。
国語では作文や記述問題も出されますが、今どきの子は記述が苦手です。その理由は、文章を書くのに慣れていない、また論理的な思考ができないこともあります。「ろんりエンジン」を使うと、論理的な作文の作り方、具体的には、何をどうすればうまい文章ができるのかが学べます。
著者は国語のエキスパートです
著者の出口汪さんは国語のエキスパートです。大学受験用の参考書も数多く執筆しています。とはいえ小学生でも難しくなく、わかりやすく解説しています。出口先生の問題集を今の内から続けていくと、中学入試に限らず、先を見据えた学習ができるようになるでしょう。
朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】
小学3・4年生の上級レベル
子供自身が意欲的で、より高いところを目指したい場合に使える問題集です。
1.受験研究社「小学ハイクラステスト国語〇年」
「小学ハイクラステスト」を使うと、さらに国語力をレベルアップできます。
段階的にレベルアップできます
「小学ハイクラステスト」をオススメする理由は、段階的にレベルアップできるからです。
標準クラス、ハイクラス、チャレンジテスト、そして巻末には仕上げテストがあります。順次進めることにより、段階的に国語力をアップさせることができます。ちょっと難しいかもしれませんが、やる気のある子はチャレンジしてみましょう。
発展的な学習もできます
学習指導要領に準拠していますが、プラスアルファとして発展的な学習もできます。中学入試を考えていれば、さらにレベルアップすることが大切です。そうした準備にも使えるでしょう。
2.受験研究社「小学ハイクラステスト 読解力〇年」
「小学ハイクラステスト読解力」を使うと、本当の読解力が身につきます。
ステップ式で学習できる
「小学ハイクラステスト読解力」をオススメする理由は、ステップ式で学習できるからです。
標準クラス、ハイクラス、チャレンジクラスと3段階でステップアップする方式になっています。難しい問題もありますが、あせらずにじっくりと問題を解くことで、着実に実力もアップしていくし、本当の読解力が身についていくでしょう。
総合的な国語力が高まる
掲載されている文章は難しいですが、そこで登場する漢字や言葉の意味も一緒に学習していきましょう。そうすると、総合的な国語力が高まっていきます。
3.文理「トップクラス問題集 国語〇年」
「トップクラス問題集」を使うと、問題の解き方がわかるようになります
見開き2ページで1回分なので使いやすい
「トップクラス問題集」をオススメする理由は、見開き2ページで1回分になっているため使いやすいからです。
見開き2ページで1回分のテストになっています。そのため目途が付けやすいし、キリも良くなります。子供が飽きることなく、また時間配分もしやすいでしょう。さらに標準クラス、ハイクラス、トップクラスに分かれているので、自分のレベルを確認することができます。
解説がわかりやすい
通常の問題集とは異なり、「トップクラス問題集」では解答編にある解説がくわしく、かつわかりやすくなっています。それを読むだけでも、問題の解き方が理解できるので、国語力アップにつながるでしょう。
4.みくに出版「ウイニングステップ」
「ウイニングステップ」を使うと、テーマ別に学習できます。
苦手分野を集中して学べます
「ウイニングステップ」をオススメする理由は、苦手分野を集中的に学習できるからです。
「ウイニングステップ」は4年生用から始まりますが、上級者であり難関校を目指すのであれば、早めの準備をしておくのもよいでしょう。4年、5年、6年となっていますが、テーマ別になっているので、自分の苦手分野の克服に使えます。
中学受験の準備になります
みくに出版は、中学受験塾の日能研が使うテキストなどを出版しています。そのため日能研の問題データベースを利用した問題集を作っています。「ウイニングステップ」もそうです。そのため実践的な問題を使った中学受験の準備になります。
朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】
どの問題集がいいのかわからないときは…?
「問題集が多くて、どれがいいのか選べない!」
そんなあなたには、Z会小学生向けコース(通信教育)をおすすめします。
おすすめ理由は、小学3年から中学受験講座を選択ができる点と、タブレット学習ができる点。映像授業で要点がよりわかりやすくなりました。
小学3年生は1日あたりの学習時間が40分、小学4年生は1日あたり60分と、無理なく始められるカリキュラム。
しかも、通信教育でありながら、難関中学校の受験対策が可能なことも魅力です。
まずは、気軽に資料請求やウェブ上で中学受験コース体験をお試しください。
問題集を使うときに親が気をつけたいポイント
1.音読させよう
問題文を音読させましょう。子供のくせがわかるからです。
漢字の問題を解く際も、文章があれば音読させましょう。微妙なイントネーションや発音が違ったり、意味を考えて息継ぎをしているか、などをチェックします。
意味が分からない文章は、どこで区切ればよいかわからないので、おかしな話し方になります。音読させると、子供が言葉の意味を理解しているかがわかります。
2.文章で覚えさせる
言葉は文章で覚えさせましょう。生きた言葉の使い方がわかるからです。これが語彙(ごい)を増やす基本になります。
中学受験は、語彙力も重要なカギになります。文章を例文全体で覚えていくと、どのような言葉を、どのような状況で使うのか、それがわかるようになります。すると実際の入試問題で出された時にも直ぐに理解できるでしょう。
3.辞書を手元において勉強させましょう
辞書を手元に置いて勉強し、わからない言葉は直ぐに調べさせましょう。後回しにすると忘れたり、面倒になってやらなくなります。
わからない漢字、言葉の意味があれば、その場で調べる習慣を身に付けることが大切です。後回しにしていると、わからない言葉がどんどん増えていき、嫌になってしまいます。調べることで追加的な知識を加えることもできるでしょう。
文章に含まれている言葉の意味がわからないことも、子供が国語嫌いになる要因です。
朝起きられない子供…やる気の問題ではない理由【キリツテイン】
日々の会話も読解力を高めます
日々の会話で相手の気持ちを察することができていれば、そこから読解力を高めることができます。
国語力を高めるには、読書が一番です。第二が、問題を多く解くことです。一方で日々の会話から読解力を磨くことも可能です。
たとえば、国語の問題でありがちなのは「この時、主人公はどう考えたでしょうか」という問題です。日々相手の気持ちを考える習慣があれば、見当がつくようになります。しかし会話がない生活をしていると、他人の気持ちなどがわからなくなるからです。
関連記事
他学年のおすすめ国語問題集と小3・小4用他教科のおすすめ問題集はこちらをご覧ください。