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間もなく5月5日です。

和菓子屋の店頭には、端午の節句に向けた柏餅(かしわもち)が並びはじめました。

柏餅は、

  • つぶあん
  • こしあん
  • みそあん

と、さまざまな味と食感が楽しめます。

また、餅にも

  • 白生地
  • ヨモギを混ぜ込んだ緑色の生地
  • ほんのり淡いピンク色の生地

があります。

さらには、葉っぱの色も緑だったり茶色だったりと、見た目や香りもいろいろと味わえます。

柏餅は不思議だらけ!

柏の葉に包まれていない柏餅

柏餅といえば

柏の葉に包まれているから柏餅!

誰もがそう思われるのではないでしょうか?

でも、一般的な柏餅を包んでいる葉っぱは柏ではない、という驚きの現実があります。

地方によって違う柏餅

さらに、地方によっては柏餅の姿・形・味は違います。

そもそも柏で包んでいない、さまざまな葉っぱで包んだ柏餅があるかと思えば、みそあんの柏餅がある地域もあります。

柏餅に関するさまざまな疑問

柏餅には、さまざまな疑問があります。

「なぜ、端午の節句に柏餅を食べるの?」

「ピンクの柏餅は、どうやって作られてるの?」

「柏餅の葉は食べるべき?食べないべき?」

このように、薄い葉っぱであれこれ分厚い謎を包み込んでいるのが柏餅なのです!

ということで、今日は、そんな柏餅の七不思議に迫ってみたいと思います。

柏餅とは何か?

いきなりですが、まずは改めて、柏餅とは何物なのかを見てみましょう。

辞書・Wikipediaの解説

三省堂の国語辞典「大辞林」によると、柏餅とは、

餡(あん)入りの餅を柏の葉で挟み包んだ菓子。5月5日の節句に供える。
かしわもち柏餅 国語辞書 – エキサイト 翻訳

と書かれています。

まさしく、私たちが思っているとおりの和菓子・柏餅です。

ところが、かの有名なWikipediaによると、柏餅とは、

平たく丸めた上新粉の餅を二つに折り、間に餡をはさんで、カシワまたはサルトリイバラの葉などで包んだ和菓子である。

というではありませんか!!

つまり、もともと柏餅は、粳米を乾燥させた上新粉で作るものですから、白いのが正当!緑色やピンク色は邪道ということになります。

しかし、柏餅は必ずしも柏の葉で包まなくてもokなのです。

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不思議1.柏餅の生地の謎

それでは、さっそく1つ目の柏餅の不思議、生地の色についてから解明して生きましょう。

先述のとおり、柏餅は米粉の一種である上新粉から作ります。

上新粉とは

上新粉は、米を精白し、キレイに水洗いしたものを乾燥させ、粉末状にしたものです。

そのため、紛れもなく真っ白!

さらに上新粉は餅米ではなく、普段食べているご飯と同じうるち米から作られます。

上質な上新粉は、モチモチとした粘りは少ないものの、しっかりとした弾力性と歯ごたえを持っています。

上新粉は、

  • 柏餅
  • ダンゴ
  • ういろう

などの和菓子の原材料としてはなくてはならないものです。

白い上新粉から作られる以上、当然でき上がる団子や柏餅は、純白な生地でなければなりません。
米粉の種類(全国穀類工業協同組合)

ヨモギ風味も立派な柏餅です

ならば、緑色やピンク色の柏餅は、上新粉で作られていないのでしょうか。

いいえ、そうではありません。

緑色の柏餅は、乾燥させたヨモギの葉や粉末を上新粉で作った白い生地に混ぜ込んでいます。

それにより、生地からあざやかな緑色と香りが出るのです。

不思議2、ピンクの柏餅の謎

なるほど、緑色のヨモギバージョンも、柏餅としては合格!

むしろ、いかにも初夏らしい季節感溢れる一品だと言えるでしょう。

ならば、ピンクの柏餅はどうなのでしょうか。

実はピンクの柏餅は、上新粉で作った生地に食紅を混ぜ、色づけしているだけです。

もちろん食紅で色づけた餅でも、あんを包み、葉っぱで包めば柏餅としての資格は一応持っています。

しかし食紅ですので、ピンクの柏餅自体に味わいや香り、そして、季節感を醸し出すという技はありません。

なぜ、ピンクの柏餅があるの?

ではなぜ、風味を持たないピンク色が柏餅にラインナップされているのでしょうか?

たとえば花見団子のピンクは、春らしさを演出するために、あえて桜をイメージできる色を交えているというのは分かります。

「けれど、初夏の端午の節句に、わざわざ食紅まで使ってピンクの柏餅なんて作らなくてもいいんじゃないの?」

そんな疑問が湧いてきますよね。

もちろん、愛らしさや彩りを考えて、ピンクの柏餅を置いているお店も一部にはあります。

しかし、これが完全な答えではありません。

驚くでなかれ!

答えはなんと、柏餅の中身がみそあんであることを伝えるためにピンクにしている、という店やご家庭が圧倒的多数なのであります。

不思議3、みそあんの柏餅の謎

冒頭にも書いたとおり、柏餅の中身といえば、

  • つぶあん
  • こしあん
  • みそあん

の3種類が一般的です。

多くの和菓子屋さんが、それぞれを作っています。

ただしぱっと見て、どれがつぶあんで、どれがこしあんで、どれがみそあんなのか分かりません。

もちろん、分けて陳列したり、パック詰めすればいいでしょう。

それでも一つ間違えば、「見た目の同じで味が違う柏餅がごっちゃごちゃになって、どれがどれだかわからない!」そんな事態になってしまうでしょう。

そこでとりあえず、

  • 白地にこしあん
  • 緑地につぶあん
  • ピンク地にみそあん

をはさんでいるお店が多いらしいのです。

しかし、ピンクだからみそあんとは限らない!

  • 白はこしあん
  • 緑はつぶあん
  • ピンクはみそあん

の分け方が多いらしいというのは、実は、みそあんについては、地域によって有る無しがあるからです。

当然ですが、みそあんが無い地域もあります。

その地域には、ピンクの柏餅は存在しません。

と言いたいところなのですが、実は見た目の愛らしさから、ピンク地にあえてこしあんを包んでいるお店も結構あります。

白こしあん・緑つぶあんも絶対ではない

さらに「白地につぶあんや緑地にこしあん」という店舗も、もちろん多数存在します。

そこで、購入する際には、いささか要注意!

セットで入っている場合は、食べてビックリ!でも全然OKですが、自分はつぶあんが食べたいと思って選択したのに、こしあんやみそあんだったら悲しいものがありますからね。

柏餅を買うときは必ず、内容表示をチェックするか、お店の人に確認することが大事でしょう。

みそあんは全国区ではない!

先に述べたとおり、みそあんの柏餅が存在しない地域があります。

つまりその地域に住んでしまったら、みそあんの柏餅は入手困難であることを知っておきましょう

昔は、

  • 関東はつぶあん
  • 関西はこしあん

だのとよく言われていました。

しかし、今ではどちらも全国区となり、つぶあんかこしあんかは、基本的には個人の好みで選ぶのが一般的でしょう。

しかし、みそあんについては全く話が別です。

「生まれてこの方、みそ味の柏餅なんて、見たことも聞いたこともない!」という人が多くいるのです。

たとえば同じ関東内でも、東京や横浜ではダントツ人気のみそあんが、埼玉県では謎の食べ物だったりします。

また、昔から甘い白みそ文化が根付いている京都にもみそあんの柏餅は当たり前のように売られています。

一方で、大阪にみそあんの柏餅はありません。

「柏餅は何がなんでもみそあんでなくっちゃ!!」っという人は、引越すと食べられないこともあるので、通販で取り寄せましょう。
<参考>→味噌あんの柏餅 : 男性から発信するトピ : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

次回予告

ということで、ますます興味津々になってきた柏餅の七不思議ですが、前編はここまで!

次回は5月5日に食べる柏餅の7つの不思議を解明しよう!(後編)です。

葉っぱの謎を中心に、なぜ、端午の節句に柏餅を食べるのかを解明したいと思います。お楽しみに・・・!!
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