スポンサーリンク

日本の農業は、技術的にみれば世界でもトップクラスです。
とはいえ農業者の平均年齢は、65歳です。
10年後はどうなっているのか?不安になります。
一方で日本の農業を支えてきたのは農協です。
しかし農協が今、大変なことになっているみたいです。

農協とは何か

農協とは何か。農業協同組合の略です。
本来は農家を助けるための相互扶助団体でした。
現在は改革が進みシンプルになりつつありますが、
基本的にピラミッド構造をしており、
全国、都道府県、そして市町村レベルに分かれています。

また農家の指導などを行っているのが中央会(JA全中)。
農産物や農業資材の売買をするのが経済連(JA全農)。
保険を扱うのが共済連(JA共済)。
そして金融部門を信連(JAバンク)、などにも別れています。

農協が抱える問題点は

順調そうに思える農協が抱えている問題点とは何でしょうか。

 1 組織が大きすぎる

農協が抱える第一の問題点は、組織が大きすぎることです。
例えば農業者である正組合員数は、平成25年度において456万人です。
一方で農協の職員数は、全国併せて21万人います。
単純計算ですが、20戸の農家が職員1人を養っている?

営業職と考えれば、楽な話です。
そのため現在では、農家以外にも、組合員を増やしています。
同年度において、非農業者である准組合員の数は558万人!
農家よりも多いのが現実です。
これで「農業」協同組合と称してよいのでしょうか。

 2 寡占で競争力がなくなる

一般国民から、農業の現場は見えにくいですね。
とはいえスーパーなどで買い物をして、国産品は高くないですか。
毎日食べるものです。もう少し安くならないのでしょうか。
しかし日本の農産物流通は、寡占状態です。
だから競争力がないので、結果的に値段が高値で維持されます。

例えば農家が使う資材に関して、
機械の5割、農薬の6割、肥料の7割は、農協経由で購入しています。
ものによっては巷のホームセンターの方が安価なケースがあるようです。
それでも組合という建前があるので、農協経由でしか買えない?
おかしな構造があります。

一方で生産物も農家が勝手にスーパーなどへ販売できません。
典型的なのは牛乳ですね。
値崩れを恐れて?生乳の95%は農協経由で売られています。
でも年末恒例のバター不足の解決に向けて、
農協が努力しているとは思えません。
農産物が不足する、値段が高い!寡占市場の弊害です。
TPP待望論が出てしまうのも、仕方のないことでしょう。

 3 目的がわからなくなっている

農協のおかげで日本の農業が発展してきたのも事実です。
第二次世界大戦後などは、貧しい農民を助けてきました。
農産物の価格交渉、輸入品から農家を守れ!
頑張ってきた歴史があります。

とはいえ今の「農協」の役割は何でしょうか。
テレビで著名芸能人を使ったJAバンクやJA共済の宣伝をする?
誰のためでしょうか。

農家のための協同組合であれば、テレビCMの費用は無駄ですね。
農協運営の目的が、組織を守るため!
なっていないでしょうか。
大手企業が失墜する状況と、似通っているみたいです。

スポンサーリンク

農協がすべきことは何か

現在の農協が、本当にすべきことは何でしょうか。
非農家への営業も大切ですが、まずは農家を助けましょう。
とはいえ補助金をばら撒くことではありません。

先進的な農家に対して、
資材を安価で提供する。
農産物の販路を拡大する。

何よりも邪魔をしないことです。

賢い農家が増えています。もはや戦後ではないのです。
邪魔さえしなければ、日本の農業は、
まだまだ世界で戦えるレベルにありますよ。
意欲のある若者の芽を摘んではいけません。
都会からの新規参入者を呼び込む役割も、重要です。

地方独特の事情もありますが

組織を縮小しろ!
考えがちですが、それは外野が無責任に思っていることです。
地方独特の事情もあるからです。
つまり農協が地方における重要な働き場になっているからです。

農協を小さくする以前に、地方で雇用を増やせ!
これが急務です。
若者が職を求めて街へ出る!
農村が衰退する悪循環に、農協が手を染めてはいけません。

農村の活性化を!農協にもう一肌脱いでもらいたいですね。
それこそ、農協が今一番にやるべきことです。

スポンサーリンク