
毎日のように火事は起きています。
消防車のサイレンも当たり前のように聞こえます。
とはいえ統計をみると、ここ10年程度で
火事の件数自体は微減傾向を示しています。
耐火性を持つ住宅建材の普及が一因とされています。
しかし悲惨な火事はなくならないですね。
そこには予防が難しい理由があるようです。
目次
火事の主な原因とは
火事の主な原因は何でしょうか。
そこから予防策を考えることが重要です。
1 放火が出火原因の第一位
火事になる一番の原因は何かご存知ですか。放火です。
例えば平成26年に全国で43,741件の火事がありました。
このうち4,884件、全体の11%が放火でした。
なお放火の疑い?これが3,154件、同7%です。
つまり火事の約2割が放火なのです。
もちろん放火を企てるのは、一部の悪い人です。
防ぎようがありませんが、昔あったような、火の用心!
定期的な巡回を復活させるべきかもしれません。
2 寝たばこも、未だに多いです
放火に次いで多い火事の原因はタバコです。
消防庁の統計によれば平成26年に4,088件、
火事全体の9%を占めています。
喫煙人口は減少傾向を示しています。
しかし一方で高齢者が火事の被害に遭うケースは減らないようです。
高齢者ほど、今は喫煙者の割合が高いですね。
独居高齢者は、燃えやすい木造建築や古いアパートに住んでいる?
悪循環は消えそうもありません。
3 着衣着火は深刻です
意外に多いのが、着衣着火です。
つまり着ている衣服に火が燃え移るケースです。
例えば東京消防庁の資料によれば、
調理時にガスコンロの火がエプロンなどに引火する!
昨今は増えているようです。
またライターによる着衣着火もあります。
一方で仏壇のろうそくが倒れる!
なお電気ストーブも油断してはいけません。
寒いからといって近づきすぎると、衣類が加熱されて発火!
かちかち山のタヌキ状態です。
なぜか難しい予防法とは
様々な方面から散々火事の予防について啓蒙されます。
とはいえ火事がなくならないのはなぜでしょうか。
一説には予防が難しいからとも言われています。
では具体的な予防法を考えてみましょう。
1 燃えやすい物は戸外に置いていませんか
放火犯はどんな所を狙っているでしょうか。
燃えやすいものがある場所です。
昨今は自転車なども対象とされています。
なおどの家庭でも、家の周りに何かを置いてしまいますね。
翌朝に出すゴミを放置しているかもしれません。
古い木材などは危険ですよ。
放火犯は細かい所まで探しています。
可能な限り戸外に燃えやすいものは置かない!
これが放火予防の大原則です。
家屋に直接火をつけるのは、まず不可能と言えるからです。
2 燃えやすい服を着ていませんか
着衣着火を防ぐには、燃えにくい衣服を着用しましょう。
エプロンなども不燃性素材を使いたいですね。
一方でガスコンロの炎を調整しましょう。
鍋からはみ出す火は、着火しやすいですよ。
そもそも鍋からはみ出る炎は無駄です。
熱効率的にもマイナスです。ガス代を損していますよ。
総合して考えることにより、着衣着火は予防できます。
なお今時ろうそくが倒れる?
年齢による衰えを意識したら、
仏壇でも電気ろうそくの利用を躊躇ってはいけません。
3 そもそも油断していませんか
そもそも火事の予防に際しては、油断禁物です。
自分は大丈夫!根拠のない自信はどこから来ますか。
キッチンで火を使っているなら、離れてはいけません。
まさしく注意1秒怪我一生です。
一方で暖房器具のメンテナンスも十分にしましょう。
不完全燃焼も危険です。
逆にメンテナンスをすれば、保温効率が高まり、
電気代の節約にもなりますよ。
空気を遮断するのが有効です
消火には水を掛けることが一番です。
しかしてんぷら油などへ引火した場合には、かえって危険です。
ではどうするか?空気を遮断するのが有効です。
燃えにくい素材でできた大きめのタオルや
座布団を使って鍋に蓋をする!
とはいえそんな物がキッチンにあるか?
冷静でいられるのか?
それこそが火事を広げる大きな原因です。
想定外を常に想定することが、
一般人である私たちにも求められています。