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出産について

かなり大多数の女性が経験する「出産」。
費用はいくらかかるの?
痛みは?
どこで出産するの?
何を買うの?
いつ買うの?
どのタイミングで誰に報告すればいい??
なんといっても、人生の一大事、期待も不安もいっぱいですね。
出産は、お腹の中である程度育ててから子どもを外界へ出す過程で、ほとんどの哺乳類に見られるものだけれど、
人間ほど長くお腹の中で育てる生き物は珍しいです。
日本では十月十日と言いますが、これは最終月経の初日から数えているので、実際には十ヶ月もはお腹にいないのですが、それだけの長い間、お母さんは胎児に栄養を送り続けなければなりません。
栄養だけでなく、酸素を送ったり、逆に排泄物や二酸化炭素は胎児から受け取って処理をします。
だから、妊娠中は食事にも気をつけなければならないし、病気になったからといって勝手に常備薬を飲んだりはできないわけです。
母体には負担もリスクも大きい出産ですが、近年では医学や医療機器の進歩により、かなり安全に安心して出産できるようになってきています。
「赤ちゃんがほしいな」と思ったら、まずは最新情報をたくさん集めてみましょう。
きっと、安心して出産することができますよ。

出産の費用について

妊娠して、あるいは赤ちゃんが欲しいなと思って、いちばん気にかかることは何でしょうか。
私はやはり、出産時にかかる費用ですね。
他の事のように、途中で中断することもできませんから、やはり出産時の費用については非常に気になります。

出産にかかる費用は、入院分娩費だけでも30万円以上、
場所によっては60万円もかかると言われています。
かなりな金額になりますね。

しかも、出産に付随する費用は、なにも出産時だけではありません。
妊娠中にも定期検診があるし、自分の洋服も同じものを着ていられる人は少ないでしょう。
ブラも合わなくなるし、生まれてくる子どものための洋服やオムツなども用意して置かなければなりません。

相当額を貯金しておければそれがいちばん安心ですが、なかなかそう都合良くもいきませんね。

そこで、自治体や健康保険組合等の補助を検討します。
健康保険にきちんと加入している人であれば、2010年9月現在「出産育児一時金」がもらえます。
1人につき、42万円。
これで出産の費用のかなりの部分が補えます。

また、出産費用の貸付制度や、産後も仕事を続ける女性のための出産手当金といった制度もあります。
意外と出産費用はなんとかなるものですから、安心してくださいね。

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出産祝いのマナー

出産はとても大変なものです。大変な事を成し遂げた妊婦をお祝いしてあげたいと思うのは自然な思いでしょう。
出産祝いは礼節ではありますが、妊婦の辛さを知っている人や、赤ちゃんを見れば出産祝いは天井知らずなものでも良い気持ちにさせられてしまうでしょう。

特に妊婦の親ですと、自分にとって孫になるのです。
孫ほどかわいいものは居ない…とまで言われていますので、出産祝いも弾んでしまうでしょう。

しかし出産祝いにもマナーがあります。出産祝いのマナーはあまり知られていない部分もあるかもしれませんが、まずは駆けつける期間。産後すぐというのは少々マナーにかけます。
お七夜から一ヶ月くらいがちょうど良いと言われていますが、まだまだ手がかかる時期ですから、訪問する際にはいきなり訪れるのではなく、前もって確認しておくべきでしょう。

また赤ん坊はまだまだ全ての面でデリケートです。感染症などにかかりやすい状況でもありますから、自分自身の体調が優れない時には訪問は避けるべきでしょう。

赤ん坊の免疫力と我々の免疫力はまったく別物と考えてあげるべきでしょう。
その点もマナーになりますので、お祝いしたい気持ちは解るのですが、マナーも弁えておかなければならないでしょう。

出産予定日とは

出産予定日より早かったとか遅かったとか…よく耳にしますよね。
出産予定日とは、最終月経の開始日から40週(280日)、あるいは超音波検査等によって得られた情報により予測した出産日のことです。

特別「この日に生まれなければならない」とか「この日に生まれるはずだ」といった種類のものではなくて、むしろ予定日ぴったりにはほとんど生まれません。
そのくらい個人差のあるものだといえるでしょう。

「初産だから予定日より遅れる」なんていうのも迷信。
陣痛の時間が長いことは多いようですが、出産予定日とはあまり相関がありません。

正常範囲の出産は、「正産期」と呼ばれていて、在胎37週0日から41週6日まで。
単純に計算すると、予定日前後2週間くらいはいたって普通だということですね。

ただ、41週を過ぎると少し警戒して赤ちゃんの様子を観察しなければなりません。
あまり遅くなると、胎盤が弱ってしまい、赤ちゃんを危険にさらしてしまう可能性があるからです。

どちらかといえば、多少予定日より早い方が良いですが、早過ぎるのはまた、「早産」といってよくありません。
とはいえ、いちばん良くないのは、お母さんが神経質になりすぎることですから、落ち着いて担当医師とよく話をしましょう。

出産予定日が遅れてる?

昔から人間の妊娠期間は十月十日などと言われますが、単純に計算しても、この十月十日は、大の月と小の月の兼ね合いで大きく異なって来ます。
例えば、7月・8月と、大の月が続く期間が入ればそれだけ日数も増えますし、逆に2月が入れば日数は減るという事です。

まあ中には、12月・1月と出2日増えても、2月でそれを調整出来ますから、それほど大きな誤差が出ない場合もあるにはありますが、それでも、必ず大の月が半分程度は混じる訳ですから、厳密に言えば、十月十三日とか、十月十四日とかになって来る訳ですね。
そもそも、この十月十日というのは、全ての月を小の月、即ち、30日として計算しても310日となり、実際にWHO(世界保健機構)が提示している280日とは、それこそ1ヶ月もの差が出てしまいます。

ですから、最初から壁に貼ってあるカレンダーを基準に考えてはいけないのです。

では、何を基準に考えるのかというと、それはズバリ、自分の生理周期です。
実際には、この生理周期も人によって大きく異なるのですが、基本28日で設定されますよね。
そこで、妊娠10ヶ月イコール280日となり、今は妊娠40週という表現が用いられている訳です。

ただ、中には生理周期が30日の人もいれば、35日の人もいらっしゃるでしょう。
それは別に健康な女性の生理周期の範囲ですから、何ら問題はありません。

そこで、自分の妊娠直前の整理の初日にまずはベースとなる280日を足し、そこにさらに、自分の生理周期の不足分をプラスしたのが出産予定日となる訳です。
ようするに、生理周期が30日の日となら2日足して282日目に、生理周期が35日の日となら7日足して287日目に赤ちゃんが産まれると予測するという事ですね。

ですが、特に初めての妊娠については、どうしても遅れがちになるため、10日間位は遅延したって平気平気!それが普通なんだから、気にしなくていいですよっというところから、この十月十日という例えが定着したものと思われます。
まあ実際、14日間、つまり妊娠42週までは、自然分娩が可能な段階で、その間に誘発剤などを使用して、陣痛を促す事が多いとされています。

何故なら、それ以降、胎盤が古くなってもろくなるのに対し、赤ちゃんが益々大きくなり、出産時の母胎への負担が中途半端ではなくなって来るからです。
よって、帝王切開でという事になりますが、まずは十月十日を信じて、リラックスしている事が何より大切でしょう。

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出産の準備について

妊娠したら、段階に応じて少しずつ、出産準備をしていきます。
備えあれば憂いなし、なんていうけれど、物によっては早すぎてもよくありませんから、よく情報を収集して準備していきましょう。

まずは、妊娠初期。
この時期には、マタニティーウェアやケア用品など、自分のための準備をします。
産後のブラなどもこの時期にすすめられたりするのだけれど、もっと後期になってからグッと胸が大きくなるので、この時期にあまり買い込まない方が得策。
つわりがひどくなければ、自分で母子手帳ケースなんかを作ってみるのも良いです。

妊娠中期に入ったら、今度は赤ちゃんのお世話用品を少しずつ購入していきます。
出産時期によって必要なものは異なりますが、赤ちゃんの肌着やおむつ、授乳グッズなどは必ず必要になるものなので買っておきます。
チャイルドシートやベビーバスなどもこの時期に購入しておくと良いですが、短期間しか使用しない高価なものは、レンタルを検討するのも良いでしょう。

妊娠後期には、入院準備を進めます。
産後に必要な母乳パッドやお産パッド&ショーツなどを購入しておきましょう。
個人差もあるので、様々なところから情報を収集して、必要最低限を揃えるようにしましょう。

出産の報告について

出産の報告は、意外と難しいものです。
親兄弟については、生まれてすぐにでも報告すれば良いですし、日頃から連絡を取り合っている気心の知れた友人であれば、産後1ヶ月以内に連絡するのが良いでしょう。

しかし、微妙な距離感の友人であったり、退職した会社の同僚だったりすると、なんだかお祝いを催促しているみたいにも見えてしまって、ちょっと難しいのです。
そういった場合には、年賀状や暑中見舞いのタイミングまで待ってから、ハガキで報告するのも良いでしょう。

どういった形での報告にするかも、悩むところではありますね。
メールでは失礼に当たる人もいるだろうし、逆に電話では重くなりすぎてしまうこともあります。
ハガキや手紙も時期や内容によりますね。

こればかりは、相手との関係をよく見極めるしかありません。
妊娠の報告をしている友人には、メールで一斉送信してしまった方が角が立たないかもしれませんしね。

近年特に注意しておきたいのは、相手の環境への配慮です。
高齢出産や晩婚に伴い、不妊治療を受けているような方もいらっしゃいます。
年齢や背景を十分考慮して、できるだけ簡潔に報告するようにしましょう。

覚悟を決めて立ち合い出産

最近、日本でも人気になって来た立ち合い出産、その一番のメリットは、子供は夫婦2人の責任で作り、夫婦2人の責任で産み、そして、夫婦2人の責任で育てて行かなければならないものなのだという事を実感出来る事でしょうか。

夫が育児に関心がないというのは、必ずしも子供に愛情がないという訳ではありません。

母親は妊娠から出産までを必死になって乗り切ります。
それでもついつい育児放棄してしまう人が後を絶たない時代ですからね、性交渉し、射精すればそれだけでパパになれてしまう男性陣たちが、父親としての実感や責任感を今イチ持てないのも無理はないでしょう。

それが妻の出産に立ち合う事により、小さな命がこの世に出て来る事がどんなに大変な事なのかがよく分かります。
それと同時に、価値観と責任感が急激にアップする訳です。
ですから、立ち合い出産を選ぶメリットは大いにあると考えて間違いないでしょう。

ただし、男が想像する以上に出産の現場は過激で、中には貧血を起こして倒れるパパも少なくありません。
また、異常なまでに叫び苦しむ妻に驚異を感じてしまわれる方も多いといわれています。

それに何より、産まれたばかりの赤ん坊というのは、決して可愛いものでも美しいものでもないのです。
けれど、不思議なもので、それがしっかりと見ると、実に愛おしく思えます、その愛おしく思える瞬間をいち早く迎えられる事により、我が子との距離が急激に縮まるんですよね。

という事で、覚悟を決めて立ち合い出産に挑む!これが立派な父親になる第一歩ではないかと思います。

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里帰り出産

生活を送っている場所と実家が離れている場合、実家へ帰って出産をしたいと望む人も多いですね。
自分の実母が近くにいれば心強いし、産後の育児を助けてもらうこともできますから、心も身体も楽チンです。こういった出産を「里帰り出産」と呼んでいます。

里帰り出産は、途中で転院をしなければなりません。
転院の時期は、妊娠後期頃。
あまり遅くなりすぎると良くないので、落ち着いたらできるだけ早く移れると良いですね。

転院時期は妊娠後期でかまわないけれど、転院先の病院はできる限り早くに探して、コンタクトをとっておきましょう。
特に、分娩施設が実家近くに少ない場合には、いっぱいで受け入れられない可能性も。

出産後は、約1ヶ月を実家で過ごすことになります。
出産した産院で、1ヶ月検診まではすませましょう。

里帰り出産は、女性にとってメリットの大きいものですが、生まれてくる赤ちゃんにとってはパパとのコミュニケーションが減ってしまうというデメリットも。
心理学上、パパにはパパの役割がありますから、パパをあまり蚊帳の外におかず、よく連絡を取りましょう。
できる限りパパにも実家へ顔を出してもらって、コミュニケーションを取れることが理想です。

自宅での場合には

自宅分娩や、助産院での分娩を希望される方もいらっしゃいますね。
自宅での出産は、慣れた環境での出産であり、家族と一緒に出産できるというメリットがあります。
ただ、デメリットもいくつかあるので十分な注意が必要です。

まず、産院での出産とは異なり、検診も分娩も助産師さんにお世話になることになります。
助産師さんは、医療行為を行うことはできません。
ですから、あくまで妊娠経過が順調で、正常分娩が十分に見込まれる場合にしか自宅分娩はできません。

もし、妊娠中の経過観察で異常が見られたりする場合には、産院へ転院しなければなりません。
また、万が一出産中にトラブルが合った場合には、そこから病院へ搬送しなければなりませんから、ある程度のリスクは覚悟しておかなければなりません。
さらに、その搬送の要不要の判断も助産師さんに委ねられていますから、助産師さんの力量も問われるところです。

経過観察と助産師さんの情報とをよく見極めた上で、自宅分娩を決めなければ、母子を危険にさらしてしまう可能性は十分にあるのです。
これは、助産院での出産も同様です。

もちろん、リスクをよく知った上で自宅分娩を選ぶことは悪いことではありません。
幸せな出産をされている方もたくさんいらっしゃいます。

30代の出産を考える

今や日本の社会を支えていると言っても過言ではないアラフォー女性たち!とにかく元気でパワフルです。
けれど、ママになるためには、はっきり言って、もうかなり旬を過ぎているものと見てもいいでしょう。

勿論、それが悪いという事ではありませんが、妊娠・出産については、それだけリスクが高まるという事です。
実際、妊娠・出産に関してだけ言えば、35歳を過ぎれば、もう立派な高齢という事になり、医師も万全の注意を鼻って望むようにと指導されますよね。

中には、こうした現実は、アラフォー女性たちに対して、とても失礼な事だと言う人もいます。

ですが、10代の半ばで初潮を迎え、50代半ばで閉経を迎えるとすれば、30代半ばでもうその折り返し地点を過ぎる訳ですから、高齢扱いされてもしかたがないというものでしょう。
しかも、子供というのは、ただ産めば終りというものではありません。

むしろ、そこからが育児のスタート!その長期間に渡る体力勝負の日々を考えても、30代後半での妊娠と出産は、自ずとハイリスクになるという事はなっとく出来るところです。
しかし、アラサー世代であれば、まだまだ肉体的なリスクはそう大きくないものと思われるでしょう。

しかも、20代に比べ、30代に入って、精神的にも肉体的にも安定しているという現実が妊娠と出産を大きくサポートしてくれます。

加えて、夫や両親も待ち望んだベビーともなると、実に協力的ですから、初めてのママになるには、ほど良い時季なのかも知れません。
という事で、30代前半での妊娠と出産はベターだというのが私の見解ですね。

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高齢出産

高齢出産とは、医学的には35歳以上の出産のことを指します。

「え、35歳で高齢!?」
ちょっと驚きですよね。
実際、35歳以上の妊娠・出産は、現代ではちっとも珍しくはありません。
35歳という年齢に特別な何かがあるわけでもありません。

ではなぜ35歳以上での出産を高齢出産と位置づけているのかというと、30歳を過ぎた頃から徐々に妊娠・出産のリスクが高くなっていくからです。
社会の変化や、医療の進歩によって、35歳以上の出産が珍しくなくなってはいるものの、やはり人の身体は老化が進んでいるということですね。

とはいえ、やはり時代にそぐわないとの考えから、40歳以上を高齢出産とする書物も増えてきました。
残念ながら、高齢出産のリスクは非常に多く、かつ年齢が上がるほど高くなります。
妊娠中毒症や子どもの遺伝子異常、発育の遅延や早産、卵巣腫瘍など、20代の出産に比べるとそのリスクは高いです。

とはいえ、出産を望むのならば、不安にかられてばかりいるのはかえってよくありませんから、積極的に医師と相談をするようにしましょう。
高齢出産だからすべて危険、などということはありません。
妊娠する前から産婦人科で相談できるのがいちばん良いですね。

40歳以上の場合には

近年では特別珍しくなくなった高齢出産。

けれどやはり、高齢になればなるほどリスクは高くなります。
35歳以上の出産を医学的に高齢出産と呼びますが、最近では40歳以上の出産を事実上高齢出産として懸念する場合が多くなっています。

もちろん、40歳を過ぎたからといって子どもが産めなくなるわけではありません。
ただ、例えば20代における流産率は1割程度であるのに対して、40代における流産率はその約倍。
2割程度が流産するとの統計があります。
体内で作られる卵子も、やはり老化しているのです。

なにより怖いのは、「ダウン症候群」という染色体異常です。
この先天異常は、母体の加齢とともに出現率が高くなることが知られています。
症状には個人差がありますが、知能や運動能力の発達が遅れたり、奇形や合併症などの可能性もあります。

体力その他の関係で、帝王切開での出産率も上がりますね。

とはいえ、40歳以上の出産は増加していて、40代の出産の半分は自然分娩で普通に生まれてくるものです。
赤ちゃんが欲しいと思うのであれば、あまり神経質になりすぎず、体調管理や精神向上に努める方が良いでしょう。
あとは、信頼できる医師とよく相談することです。

二人目の出産について

一般には、初産よりも二人目の出産の方が楽だと言われています。
最初に断っておきますが、出産にまつわるエトセトラほど個人差の大きいものも珍しいですから、当然ながら二人目の出産の方が辛かったと答える人もたくさんいらっしゃいますので、あくまで参考まで。

二人目の場合、陣痛から出産までの間隔が短いことが多いです。
一人目から二人目までの間隔がどのくらいかにもよるでしょうけれど、一度産道が開いていることから、楽に産むことができるのではないかと言われています。

一人目の出産時に、なんらかのトラブルがあった場合には、一人目と同じ産院で出産する方が良いですが、そうでなければ二人目を違う産院で産んでみるのも良いのだそう。
だから安産になるとかそんなことはありませんが、もし一人目で満足のいかないことがあったのなら、産院を変えてみる方が気分も前向きになるかもしれません。

一人目も二人目も大差なかったと答える人は意外と少なく、一人目ではこう、二人目はこうだった、と違いを話す人が多いのも出産の特徴。
二人目だからといって気を抜いたりせず、きちんと医師や助産師、看護師とコミュニケーションをとるようにしてくださいね。

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3人目の場合には

3人目の妊娠・出産には、それまでにはない悩みや問題も多いようです。

まず、経済的負担に悩む人が多いですね。
3人を育てようと思うと、どうしても旦那様のお給料に頼らなければならなくなるし、単純に支出も増えます。
実際、ファイナンシャルプランナーの方に計算していただいて「厳しい」とのことから3人目を諦めた方もいらっしゃいます。

また、3人目となると、高齢出産になってしまう人も少なくありません。
経産婦であれば、初産の高齢出産よりはリスクが軽減されますが、やはり20代の出産よりはリスクが高くなり、出産そのものにも時間がかかる可能性は高いですね。

1人目と2人目が帝王切開だった場合には、おそらく3人目も帝王切開になりますが、帝王切開は繰り返し同じ場所を切るので、昔は2人が限界だと言われていました。
現在では、3人までなら帝王切開が可能であると言われていますが、やはり傷口はふさがりにくく、入院期間は長くなる傾向にあります。

すでに生まれている2人のお子さんの育児不安も大きいので、協力してくれる家族も必要ですね。
いろいろと問題も多い3人目ですが、心理学的にはぜひ産んでもらいたいものです。
子ども同士の関わりがぐっと増えますよ。

双子の場合には

双子と聞くと、そっくりな顔が二つ並ぶイメージが強いのですが、双子には「一卵性双生児」と「二卵性双生児」との二種類があることをご存知でしょうか。

一卵性は、1つの受精卵が2つにわかれてしまったもの。
これが「そっくり」な原因ですね。

二卵性は、卵が2つあったというもの。
普通、卵子は1つずつしか作られないのですが、稀に2つ同時に作られてしまう人がいるのです。

出産そのものには、一卵性でも二卵性でもどちらも大差ありません。
普通分娩は難しい場合が多く、帝王切開での出産になることも少なくありませんが、それはどちらの双子でも変わらないのです。

問題となるのは、胎盤の数です。
胎盤が2つあるのか、1つしかないのか、これは大きな問題です。
胎盤が2つあり、赤ちゃんが1つずつ使えるのであれば、あまり心配はありません。
けれど、胎盤が1つしかなく、赤ちゃんが1つの胎盤を一緒に使っている場合、栄養や酸素が平等に行き渡らないかもしれず、注意を要します。

双子を妊娠して、胎盤が1つしかないというケースは、あまり多くはないので、双子だからといってあまり心配しすぎないでくださいね。
体調管理は通常の妊婦さんより重要になりますから、医師とよくコミュニケーションをとりましょう。

出産の痛みは?

よく、産みの苦しみなどと呼ばれ、出産がどれほどの大仕事なのかは、おおよその男性も想像は付くものと思われます。
ただ、その痛みはというと、やっぱり分からない!というか、分からなくて当たり前だろうと考えるべきでしょうね。

何せ出産の痛みは、陣痛と産み落とす時、それぞれに異なり、その重さや感触、そして時間は、同じ母親ですら大きく異なるのです。

つまり、誰かが死ぬような思いだったと言っても、いや、そんな事はないとか、それは大げさだと言える人もいる訳ですから、全くもって未体験の人や男性には想像したくても出来ないだろうという事なんですよ。

ただ、昔から例えられて来た”鼻からスイカを出すような感じ”という表現は有り得ないものと言えます。

あれは恐らく、鼻の穴と比較したスイカの大きさを母胎の膣と新生児の頭の大きさに変えて考えればいいというような意味合いなのでしょう。
けれど、はっきり言って、スイカほど大きくて重たい頭の赤ちゃんというのは、それこそ奇形児であって、自然分娩で取り出される事はありません。

また、女性の膣も、鼻の穴程度では、まず妊娠する事自体が困難になって来ますよね。
それを考えると、適当な例えではないと思われます。
しかし、赤ちゃんがこの世に出て来るという事は、大きな大きな幸せをもたらせてくれるという事です。

ならば、楽してそんな幸福を受け手は罰が当たります。

陣痛、そして出産の痛みは、宝物を得るための試練だと思い、とにかく前向きに頑張って乗り切るしかないのです。

出産の兆候の予備兆候

妊娠というのは、
偶然や突然やって来る事も少なくありませんが、出産の時は、決して突如訪れるものではありません。

まず、妊娠が確定すれば、予定日が判明しますから、その日に向けて、徐々に徐々に心と体、そして新しい命を迎え入れる生活環境の準備をしていけばいい訳です。

まず妊娠後期、30週目から32週目位に入ると、定期検診の際に、ノンストレステストというのが行なわれます。
これは、子宮の張りのない穏やかな状態で、赤ちゃんの心拍数などを調べる検査で、ベビーにとっては、この世に生を受けて、初めての健康診断という事になります。

このノンストレステストにより、赤ちゃんの体に大きな異常が見付からなければ、自然分娩に十分耐えられるだけの体力があると考えられますから、安心して出産の兆候を待ちましょう。

さて、出産の兆候はどんなものか?皆さんパッと思い付かれるのは、破水と陣痛ではないかと思いますが、実際には、多くのママが、それ以前に、予備兆候のような症状を感じています。
例えば、胃が軽くなって食欲が増進する。

これは、それまで胃を圧迫していた赤ちゃんが少し下降した事によって起る現象で、出産前の食べ過ぎはよくありませんが、体力勝負の分娩に向けて、栄養のある物をしっかりと食べておく上では、とてもいい兆候の一つだと言えるでしょう。

けれど、その一方で、下降した赤ちゃんが、今度は膀胱を圧迫するため、多くのプレママが頻尿に悩まされます。
更に赤ちゃんが下がると今度は頭が腰を押さえ付けてくれますから、腰痛がひどくなりますし、最終的に赤ちゃんの頭が骨盤に入る頃になると、その圧力とホルモンバランスのダブル攻撃により、恥骨の激痛との戦いが始まるのです。

そして、これらの症状と平行して、白くて水っぽい下り物が下り始めるのですが、これは産道を綺麗に掃除して赤ちゃんが通りやすくするための母胎のサービスですから、前駆陣痛と呼ばれるおなかの張りと同様、気にする必要はありません。

勿論、人それぞれですが、こうした予備兆候があって、いよいよ本格的な陣痛や破水などの出産兆候が出る事が多い事を知っておけば、より安心して我が子に会う日を待てるのではないでしょうか。

無痛分娩

無痛分娩とは、麻酔分娩のこと。
産む方法としては自然に産むわけだけれど、普通分娩とは違い、麻酔を打つので陣痛の痛みがありません。

陣痛への恐怖心が強い場合、本人の希望によってあらかじめ準備されるほか、途中であまりにも陣痛が強い場合には途中で無痛分娩が選択されることもあります。

無痛分娩は怖い?

無痛分娩は、少しずつ広まりをみせていますが、日本ではまだまだ怖いイメージがたくさんあります。
実際、無痛分娩には麻酔の副作用や、腹圧の減による難産・帝王切開への切り替えなどが報告されていないわけではありません。

しかしながら、その常識も少しずつ変化しているといえます。
症例も増え、ひとくちに「無痛分娩」といっても、麻酔の種類も方法も研究されているからです。

無痛分娩を基本の分娩方法だとする産院もあるほどですから、産科選びの段階からよく調べて医師と相談しておくと良いでしょう。

メリットは痛くないだけではない

無痛分娩のメリットは、ママが楽なだけではありません。
実は、あかちゃんにかかる負担も軽減してくれるのです。

普通分娩で、あまりにもママが締め付けるためにあかちゃんが窒息してしまったりすることもありますからね。

会陰切開

会陰切開とは、「会陰(えいん)」という部分を出産中に切ることです。
「会陰」とは、肛門と膣の間の皮膚のこと。
あかちゃんの頭が出はじめた時に、会陰を医師がハサミで切るんです。

非常に痛そうな話ですが、会陰切開はするのが普通。
むしろ会陰切開をした方が、後々は痛くなくて済みます。

会陰切開をしないと切れる?

会陰切開は、確かに痛いのですが、先に切っておかなければ、あかちゃんが出てくる時に会陰裂傷を起こす可能性が高くなります。
会陰裂傷とは、会陰が切れたり裂けたりするというもの。
伸びが悪かったり、あかちゃんの頭が大きかったり、ママの陣痛が強くていきみすぎたりすると、会陰裂傷が起こります。

ゆっくりと出産できれば切らなくても良いのですが、結構高確率で会陰裂傷を起こしてしまうんですね。

あかちゃんも楽になる会陰切開

会陰切開には、ママの体を守る役割もありますが、生まれてくるあかちゃんが楽に生まれてくるための手助けにもなります。

特に早産や未熟児の分娩では、あかちゃんの頭も未熟。
狭い産道の圧迫に耐えることができません。
少しでも通り道を広くしてあげるためにも、会陰切開は必要です。

帝王切開の痛みは生みの痛み

陣痛の痛みはまさに生みの苦しみ!並大抵のものではありません。

それに比べて、帝王切開は楽!! だって、寝ている間に赤ちゃんが生まれて来てくれるんですよ。
力む必要も一切ないんです。

と思われがちですが、実際には、帝王切開の痛みは、出産前から出産後まで、延々続き、長い人になると、完全に違和感がなくなるまでに2ヶ月もの月日を要すると言います。
当然の事ながら、まず皮膚と腹膜を切り裂いて開腹し、更に子宮も切り開いて赤ちゃんを取り出すのです。

通常の分娩とは異なり、完全な外科的手術となりますから、産後も、一般の手術患者さんと同様、痛み止めを投与してもらいながら回復を待つ事になりますよね。

しかも、帝王切開の場合は、腰に麻酔を打つのですが、腕に打つ麻酔とは違い、腰への注射はとても痛いものです。
流石に手術中は、それほど痛みに悩まされる方は少ないようですが、術後の傷の痛みは、回復力の強い人でも、
3?4日は堪え忍ばなければならないもの。

その点、陣痛の痛みは、愛する我が子に対面した瞬間、一気に引きます。
まさに二重の喜びですね。
ただね、帝王切開で赤ちゃんを産んだママのおなかには、傷が残ります。

それは、我が子が生まれて来た紛れもない足跡、親子で戦った記録と記憶でもあるのです。
自然分娩にはない大きな価値がありますよね。
考えてみて下さい。

入院して、おなかを切ったのにも関わらず、みんなに”おめでとう!”って言われるんですよ。
こんなステキな手術、他にありますか?ですから、帝王切開の痛みは、決して陣痛の痛みに負けないだけの立派な生みの痛み。

強いママになるための修行なのかも知れませんね。

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