
私たち人間は、地球がさも自分たちのすみかであるかのように、生活しています。
蚊やハエ・ゴキブリが出れば、やれ害虫だと退治しますが、ただ人間の勝手なエゴです。
エゴの塊とも言える私たちは、社会の中で生活する上でも、自分にとって危害が加わるわけでもないのに、人を攻撃する場合があります。ただ、気に入らないからという理由だけで・・・。
そして、気に入らないものを攻撃して排除しようとするイジメ問題は、子どもの世界だけに起きていることではありません。
いい大人の世界でも男女かかわらず職場でのいじめもあります。ママ友のいじめ問題も、そのうちの一つです。
目次
ママ友いじめで起きた驚愕事件
2015年4月、栃木県でママ友いじめが原因となり、母親二人が相次いで自殺する事件が起きました。
栃木県佐野市の、1クラスの児童数はたった10人、全校生徒合わせても70人ほどの小学校での出来事でした。
ママ友いじめで相次いで二人が自殺
亡くなったAさんとBさん二人は、仲の良いママ友でした。
お互いに子どもがいじめられていることから、他のママ友たちへいじめの改善を訴えかけました。すると「母親失格」とののしられ、ライングループの中で陰口をたたかれていたのだそうです。
その後残されたBさんは、保護者会の集まりで「あなたはどうするの?」と言われ、泣きながら帰ったということです。
「あなたはどうするの?」という言葉を、どういう意味で吐いたのか?真相を明らかにするのは、発言した本人のみです。
ママ友いじめの隠蔽?
今回のママ友いじめで起こった事件について、2015年7月14日に放送された『直撃LIVEグッディ!』で小学校の校長がこうコメントしています。
新聞に出ても出なくても、事実なのではないでしょうか。
さらには学校をはじめ教育委員会、学校の母親たちや住民への口止めなど、報道を規制するため躍起になっていたとされています。
自殺した二人の母親の子どもはいじめられていなかったとも報告され、半ばうやむやにされてしまいました。
このママ友いじめでは、主犯格だと言われていたボスママがいます。
名前や顔写真まで挙げられていますが、真相は定かではありません。ですがそのボスママは、市長の姪で中学教職員なのだとか。
世の中のママ友いじめの要因の一つである、身分や立場を『ママカースト』と言います。
『ママカースト』とは、いったいどういったものなのでしょうか。
ママ友いじめのママカースト?
カーストと言えば、インドで伝わる階級制度のことです。
ママカースト?ママの階級制度なんてあるのか?あるはずがない、またはあってはならないものだと感じます。
そもそも、人に階級など存在しません。
しかし、悲しくも身分の違いにより、地位や名誉を獲得したがる私たち。
ママカーストとは現代の日本において母親であることを共通とした友達付き合い(ママ友)において見られる序列のことを身分制度になぞらえて呼んだ表現。
出典:wiki
- 育ってきた環境や、親の学歴や身分
- 夫の学歴・職業・収入
- 自身の学歴や、身につけている洋服やバック・アクセサリー
- 住んでいる場所が、一軒家か高層住宅か団地かという違い
これらを比較し、上か下かを判断するのです。
ママカーストの中で階級が低いほど、ママ友いじめの対象となると言います。
ママ友のグループがカーストで判断するために、子どもにリサーチさせる場合があるとも言われています。
ママカーストが高い程良いと考えられており、カーストによって格付けし、ママ友のグループに入れるかどうか判別しているというのです。
そんなママ友のグループに入っても、疲れるだけですね。(関連:なぜママ友関係は疲れるのか?どういう付き合いをすれば良い?)
見た目で判断するママ友いじめ
人は会った瞬間、相手がどのカーストに位置しているのかを瞬時に判断しようとします。
たたずまいや身なりなどをはじめ、自分が相手より上か?下か?無意識に位置付け、心の中で優位に立ちたがる生き物です。
実は、そういった気持ちは決して特別なものではなく、誰にでもあるものです。
路上生活をしている浮浪者を見て、心のどこかで下げずんでしまうような気持ちになることがありますね。そんな感情を持っているのが人間です。
(関連:【人を見下す癖をやめる簡単な方法】生き方を変え新しい自分になる!)
たいていは、そこまで深くは考えないでしょう。しかし、上から見下すことによって、優越感で満たされることを望む人もいるのです。
ママ友いじめは、そういった下らない感情が基になっているとも言えるでしょう。
決して人より優位に立ったからといって、素晴らしい人間であるわけではありませんね。
恐怖心によるママ友いじめ
上述したママカースト以外でも、ママ友いじめが発生する場合もあります。
相手に対し『この人は、自分より上だ。』と潜在的に感じた場合、自分の立場が下に追いやられてしまうことを恐れる気持ちからです。
そういった場合、一人ではたちうちできないため、大勢の仲間と共にママ友いじめに走ります。
ボスママと言われる人物に従事していたり、複数人で集まっていなければ、怖くて口を開くことさえできないような母親がそれにあたるのではないでしょうか。
(関連:仲間意識?「みんなでやれば怖くない」集団で行動する安心感)
ある意味、ママ友いじめの主犯格となるボスママであったとしても、恐怖心があるのかもしれません。
少しでもカーストが下がってしまう事を恐れるがゆえ、子分ママを集め従えて脅威になるママ友をいじめるという行動に走ってしまうとも考えられます。
ママ友いじめに遭わないために
ママ友いじめに会わないためには、自分自身をしっかり持つということが、基本となります。
- 自分を認め、自信を持つ
- 人をうらやまない・ねたまない
- 自分と誰か・または誰かと誰かを比較しない
- 人にこびない
- 人を見下さない
- 誰に対してでも同等の態度を取る
ただし、自信を持っているからと言って、人によく見てもらおうとしてはいけません。よく見てもらおうという精神は、ママ友いじめをする人たちの神経を逆なでしてしまいます。
自信と自惚れる気持ちは、全くの別物です。(関連:自信と自惚れっていったいどう違うの?評価に捕らわれず信じよう)
そして、自分自身を人と比べたり、誰かと誰かを比較するような気持を持っていれば、自分が誰かと比べられても文句は言えませんね。
人目を気にせず、胸を張っていれば良いのです。自分自身を強く持つと、そういういじめを寄せ付けない凛としたオーラが出るでしょう。
ママ友いじめをしてしまう人は、実は大変弱い人間です。
自分を強く持っている人に対して、文句を言ったりいじめるようなことはできません。
(併せてご覧下さい:大嫌いな自分を好きになれる方法。誰でも出せる【愛されオーラ】)
(自身の価値を見い出せ。美しさにこだわる価値観よりももっと大切な事。)