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介護は突然やってくる!もちろん前兆はあります。だんだんと年齢が進み、足元がふらつくこともあるでしょう。知人の82歳男性が、ほぼ寝たきり状態になりました。その妻は75歳です。いわゆる老老介護が始まります。この夏を乗り切れるのか心配です。

75歳以上同士の老老介護が3割を超える

2017年6月下旬、厚生労働省が衝撃的なデータを公表しました。つまり介護世帯のうち、介護する側される側、双方が75歳以上である世帯が3割を超えました。同65歳以上同士は約55%です。これは『国民生活基礎調査』による2016年の実態です。

もちろん今の高齢者は元気です。どちらかが健康であればなんとか過ごせるのかもしれません。しかし介護する側の体力、気力が衰えたら一気に共倒れします。そうした現場は少なくないようです。

身内による介護は望ましいのかもしれませんが、身内だからこその難しさもあります。介護付きの高齢者施設に入居させたくても、値段的、そして定員の問題から入りづらいのが現実です。消去法で在宅介護!実際はどの程度いるのでしょうか。

過酷な在宅介護の現場

1.数日前から寝たきり状態です

今回紹介する現場は、都内の2DKアパートに住む老夫婦です。不幸中の幸い?大きな持病はないようです。夫の方が数年前から杖を使って歩く生活になりました。そして2017年4月以降、転倒して警察や救急車を呼ばれることがあり、外出が事実上難しくなったようです。

認知症も始まっているみたいです。とはいえたまに来る息子さんの顔は認識できるようです。会話も何とか通じます。要介護度2の判定を受けたそうです。しかし食欲はあまりなく、豆腐だけしか食べない日もあるとか。ある意味では穏やかです。

数日間前まではオムツの交換時、自分で立てたそうですが、今は身体をずらしながら妻が交換しているとのこと。因果関係は不明ですが、オムツを使うようになってから身体が動かなくなった?心理的なダメージがありそうです。

2.クーラーもベッドもない

東京の夏は過酷です。生活保護世帯でもクーラーの設置は認められています。とはいえそのアパートにはエアコンがありません。入居して20年以上経つようですが、初めから設置されていなかったようです。それでも4階なので風通しがよく、また昭和の人なので、エアコンなしでも苦にならなかったのでしょう。

しかし寝たきり状態で大丈夫なのか?水分補給が十分にできるのか?一歩間違えば熱中症のリスクもあります。熱中症で運ばれる高齢者が増えていますが、クーラーがない部屋に住んでいる人も、実態として多いのかもしれません。

なおテレビで介護の現場を映す際、綺麗なベッドや車椅子がありますが、その部屋はボロボロになった畳の上に新聞紙を敷き、直接横たわっています。掃除が楽だから?夏なので過ごせますが、そもそもベッドが入れるようなアパートの造りではありません。これも現実です。

3.食料より紙オムツの確保

テレビでは連日のように九州豪雨の報道があります。もちろん地震がいつ起きるかもわかりません。非常用の備えをすべきですが、その妻曰く、食料よりも紙オムツの確保が大切!常に1週間分のストックがあるとか?室内にはオムツが積まれていました。

老夫婦なので食事をしなくても数日は耐えられる。しかしオムツがないと、部屋が大変なことになる!笑いながら説明してくれました。さらに避難生活になるほどなら、もう終わりかも、そんな楽観論、だからこそ介護ができるのかもしれません。

日中は介護や役所などの対応があり忙しく、買い物は夜中になってしまうとか。とはいえ歩いて5分のところに24時間スーパーがあります。紙オムツを含めて必要はものはいつでも買えるとか。これが地方だったらどうなるか?ゾッとします。

4.徘徊されるより寝たきりの方が

認知症は深刻な問題です。科学が進歩しても未だに特効薬は開発されていません。認知症の厄介な点は、当人に自覚がないことです。早期発見であれば症状を遅らせることはできますが、医療機関へ連れて行こうとすると嫌がられます。とはいえ嫌がることこそ、認知症が進んでいる証拠でもあります。

消極的選択ではありますが、徘徊されるよりも寝たきりの方が看る側は安心です。目を放した隙に電車や車にはねられる!逆に運転して事故を起こすケースもあります。介護する家族は二重、三重の責めを負います。

寝たきりの介護も大変ですが、どちらが落ち着けるのか?テレビなどでは伝えてもらえない現実がここにもあります。

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在宅介護をどこまですべきなのか

1.介護離職すれば共倒れ

日本人の漠然としたイメージです。身内が介護するのは当たり前!とはいえ現場は一刻の猶予もありません。現実問題として仕事を抱えていれば、十分な介護ができません。昨今は介護離職が問題視されていますが、究極の選択です。収入が途絶えたら、こちらも共倒れです。

2017年7月10日の日本経済新聞一面トップでは「休み方改革」に関する報道をしています。積極的に有休を消化しよう!とはいえそれができるのは、一部の著名企業に限られます。忙しい時期に介護が理由であっても休んだら、もう仕事は回ってきません。

ここでもトリクルダウン理論を持ち出したいのでしょうか?プレミアムフライデーだって、中小企業や個人事業主にとっては一番忙しい時期です。本気で国民のことを考えているのか?疑問は絶えません。

2.介護のための熟年婚は正しい選択なのか

生涯結婚しない人が男性で2割、女性でも1割いるとか。もちろん若い間は独身貴族を謳歌できます。しかし将来に不安を感じ、熟年婚を選ぶ人が増えているようです。特に一度離婚している人は、結婚生活を知っているだけに、重要性を理解しているとか。

とはいえ熟年婚すれば、必然的に親の介護が待っているかもしれません。そもそも自分達が介護の年代に突入します。事実上介護のために熟年婚しているのでは?そうとも考えられる事例が少なくありません。正しい選択なのでしょうか。

3.できないなら初めからやらない

これまでの風潮として、家庭にいる人が介護をする!必然的に配偶者や嫁が担当しました。とはいえ子供達が結婚していなければ介護担当はいません。そこで、できないなら初めからやらない!冷たいように聞こえますが、意外と正論かもしれません。

身内だからわがままを言います。文句も言いたくなるでしょう。それが結果として家族関係を悪くします。そこは第三者が介入して、割り切って考えることが現実的な解決になります。もちろん他人に頼める経済的余裕があればですが。

4.高齢者施設に入りたくても入れない

高齢者施設に入りたくても入れない。保育所不足問題と合わせて現場は深刻です。結果的に無届で劣悪な施設を紹介されるケースが少なくないようです。すべてではないでしょうが、安かろう悪かろう、とはいえ背に腹は代えられません。泣く泣く目をつぶることもありそうです。

首都圏で高齢者施設を探すと、数はありますが、年金生活者が入れるような金額ではありません。積極的に受け入れてくれる地方自治体へ移住する!そうした選択肢も考えるべきなのでしょう。

5.使えるものは何でも使おう

自治体によって介護世帯への対応は違うでしょう。紙オムツ購入の補助があったり、訪問介護が受けやすいケースもあります。せっかく介護保険を払っているので、使えるものは何でも使いましょう。

最近は自治体も物分かりが良くなったようです。かつてなら子供に頼れ!そんな風潮もありましたが、事情を抱える世帯が増えています。役所も現実的な対応をすべきなのでしょう。時代がもう少し進めば、本当にしたい人以外は、在宅介護をしない!そうした社会になるかもしれません。

延命措置はどこまですべきか

人の命は地球より重い!それはわかります。安易に死を選んではいけないのでしょう。とはいえどこまで介護を続けるべきなのか?万が一病院へ運ばれたなら、どこまで延命措置をすべきなのか?意識がある間に本人の意思を確認しておく必要がありそうです。

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