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消費者庁は健康食品に関する注意事項をまとめたパンフレットを2017年10月に作成しました。

そのパンフレットは下記サイトから閲覧、印刷できます。
健康食品Q&A(B5版)(平成29年10月)[PDF:908KB]

なぜこのような対応になったのでしょうか。

そもそも健康食品とは何か?何らかの作用をもたらしてくれるのでしょうか?

そこで健康食品に関して科学的に考えてみましょう。

消費者庁が注意喚起しています

あなたは、消費者庁のウェブサイトを閲覧したことがありますか?

ここには多くの情報が掲載されています。

たとえば、

  • エアコンや除湿乾燥機で火災が発生した!などの製品情報
  • トクホなどの健康食品に関する注意喚起

が掲載されています。定期的にチェックすることをおすすめします。

今回は、消費者庁がついに、健康食品に関するパンフレットを作成しました。

「健康食品は、あくまでも栄養補助食品です」絶対的に頼り切ることのリスクを主張しています。

そもそも健康食品に関する諸制度を作ったのは誰か?それを考えたら役所の話をどこまで信じるか、議論はありますが、本当は不健康食品なのではないか?そんな製品が少なくないようです。

新聞の謝罪広告が増えています

2017年9月下旬から健康食品に関する謝罪広告が増えているような気がします。

日本経済新聞に掲載された分を列挙してみましょう。

1.葛の花由来イソフラボン

イソフラボンと言えば大豆をイメージしますが、葛の花から抽出したイソフラボンを利用した機能性食品が売られています。

それらに関して、消費者に過度なダイエット効果をイメージさせた?製造業者が謝罪広告を載せています。

  • 9月26日 株式会社やまちや「葛の花由来イソフラボン入り きょうの青汁」
  • 9月30日 株式会社ECスタジオ「イージースムージーグリーン」
  • 9月30日 ありがとう通信株式会社「青汁ダイエットン」
  • 10月3日 株式会社ハーブ健康本舗「シボヘール」
  • 10月5日 ピルボックスジャパン株式会社「onaka(おなか)」
  • 10月7日 株式会社Nalelu「葛の花ヘルスリム27」

ウェブで調べてみると、これら以外にも葛の花由来のイソフラボンを利用したダイエットサプリなどが宣伝されています。

それらは有効なのでしょうか。

たとえば、FUJIFILM社製の「メタバリア 葛の花イソフラボン」の宣伝サイトでは、

「脂肪を減らす。体重も落とす。未来へつながる健康習慣」

と2017年10月12日現在も記載されています。上述の企業とは何が違うのでしょうか。

ちなみに、葛に類似した植物(プラエリア・ミリフィカ)から得られたサプリに対する注意喚起が、国民生活センターから出されています。

参考「プエラリア・ミリフィカとは何か?サプリメントはどこまで科学的なのか

2.水素水

水素水でも、不当景品類及び不当表示防止法に違反するとして謝罪しています。

なお水素水に関しては、2016年12月に国民生活センターから指導が出ています。

  • 10月8日 株式会社マハロ「ビガーブライトEX」

現状において水素水は有害ではありません。本人が納得して飲む分にはまったく問題ないでしょう。高級なミネラルウォーターだと思えば良いからです。

とはいえ、ダイエット効果などをうたってはいけません。

参考「ついに出た?水素水に公的な定義なし!表示の改善を指導

3.たんぱく質の規定量オーバー

こちらは腎不全患者用の低たんぱく食品として特別用途食品に分類されていましたが、たんぱく質の量が規定より多かったようです。

これは危険の部類に入ります。

  • 10月11日 キッセイ薬品工業株式会社「げんたそうめん」「げんたうどん」

キッセイ薬品工業といえばテレビCMも放映している著名な製薬企業です。

神戸製鋼所や日産自動車など、ここ数日間、大企業による不正が発覚しています。日本の製造業は大丈夫なのでしょうか。心配です。

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健康食品とは何か

健康食品と言っても定義があいまいです。そのためかつてから多くのトラブルが起きています。

そこで具体的に健康食品とは何か?考えてみましょう。

参考「消費者庁から勧告されました。トクホでは効果を謳えませんよ

1.効能に関しては業者による自己申告です

消費者庁が認めている、いわゆる健康食品には

  • 特定保健用食品(通称トクホ)
  • 機能性表示食品
  • 栄養機能食品

があります。

トクホに関しては認可を受けますが、それ以外はあくまでも業者による自己申告です。

参考「トクホは信頼できるのか?消費者庁が成分を調べさせます

明確な審査基準はありません。また有効性に関する調査手法についても規定はありません。

とりあえず人間を使って調べて、何らかの違いが現れたら、それをうたえるようになっています。

論文が掲載された?

とはいえ、何らの審査も受けず、フリーパスの自称学術誌もあります。

学会で報告された?

学会員として登録していれば、誰でも発表はできます。

とはいえ、それで科学的に認められたわけではありません。

2.4週間使い続けないと結果が出ない

たまたまですが2017年10月11日、日本経済新聞夕刊に中性脂肪を下げる「トクホ」緑茶の広告が掲載されていました。

一応グラフを使ってデータを示しています。

とはいえ、4週間続けないと効果は出ないようです。約1カ月、飲み続けることができますか?

実験結果を見ると、中性脂肪の値がやや高めの被験者を同製品服用者42名、対象品服用者43名に分けています。

人数としてはどうでしょうか。

数値的には減少していますが、有意差の有無は示されていません。本当に信頼性はあるのでしょうか。

3.医薬品ではありません

健康食品はトクホであっても食品です。医薬品ではありません。

そのため明確な効果をうたうことはできません。

上述のトクホも「中性脂肪を下げる」とは書けます。しかし、糖尿病や脂質異常症を治すとは言えません。

もちろん健康診断で注意された人にとっては有効かもしれません。

とはいえ、医師に処方された薬であっても飲み忘れる人がいます。

自覚症状のない数値を改善するために、サプリを飲み続けることはできるのでしょうか。

4.天然由来成分だから安心?

健康食品に限りません、シャンプーや化粧品などにも使われる「魔法の」言葉として「天然由来成分だから安心です」があります。

一見すると納得してしまいますが、本当でしょうか。

そもそも薬や毒は植物などの天然素材から抽出したものです。

大麻・ケシ・漆などの自然由来成分も、使い方によっては人間にとって有害です。

枕詞のように使っても良いのでしょうか?こうした表現の方が消費者に誤解を与えるでしょう。

参考「毒と薬の違いは何か?人間に役立てば薬!有害なら毒

5.食べるだけで痩せる食品はない

消費者が第一に考えるべきことは、

  • 楽してやせることはできない!
  • 健康はタダではない!
  • 食べるだけでやせる食品やサプリはない!

ということです。

これは各種の詐欺にも通じることです。簡単にもうかる話はありません。

楽して得たものは、簡単に失われます。ダイエットでリバウンドするのは、これが理由です。

苦労して得るからこそ、それを維持しようと頑張るのです。

いい加減な商品を販売する企業側に猛省を求めるのは当然ですが、安易な広告に乗ってしまう消費者側も反省すべきでしょう。

わらをもすがる思い?すがるものが違います。

専門家である医者の助言を信じないのに、なぜ、明らかに宣伝文句とわかる広告、特にネットの情報を信じるのでしょうか。

「消費者には正しい情報が伝わっていないから不公平だ!」とは言いますが、広告に示されたデータだけでも判断材料になります。それを分析できる力を持つべきです。

結果として損をするのは、無知な消費者です。無知を自慢してはいけません。

参考「医療に正解はあるのか?ネット検索の是非と医療界や人体の不思議

毎日服用できるなら食事を変えよう

健康管理に関して、

  • 毎日30品目食べましょう!
  • 同じものを食べ続けてはいけません!

そんな指摘があります。

とはいえ、健康食品は毎日同じものを服用し続けることによって何らかの変化を期待させます。そういう意味では矛盾する気がします。

そもそも毎日続けられるならば、1日3回の食事を工夫しましょう。

外食だから身体に悪いわけではありません。

問題は栄養バランスの問題です。自炊でも毎回日の丸弁当であれば、栄養はかたよります。

参考「外食と自炊のどちらが健康に良いのでしょうか

あくまでも補助食品です

SF小説であるように、未来の食事はサプリだけ!そう変わる可能性も否定できません。

とはいえ、現状においてサプリはあくまでも健康補助食品です。

毎日の食事でどうしても不足するものを補うにすぎません。

昔はサプリなどありませんでした。それでも健康でした。

最近は食生活が豊かになっているはずですが、何が違うのでしょうか?

豊かになったがゆえに、身体がひ弱になっているのかもしれません。

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