スポンサーリンク

「親の遺品の中からネガフィルムが出てきた!」

「終活のためにネガフィルムを整理したい」

などなど、残しておきたい思い出や資料をどう整理するかは、なかなか悩ましい問題です。

「せっかくの思い出は大切に残しておきたい」という気持ちもあるものの、現像して写真にすれば、アルバムはけっこう場所を取りますよね。

まさに、人に歴史あり、といったところでしょうか。

そんなお困りのあなたにオススメしたいのが、ネガフィルムのデジタル化です。

ネガフィルムをデジタル化すれば、「劣化で現像できない、思い出が見られない」なんてこともありません。

今回は、どうすればネガフィルムをデジタル化できるのか、その方法を解説します。

ネガフィルムとは

ここでいうネガフィルムとは、写真を現像したあとのフィルムです。主に家庭用のカメラのフィルムを指します。

デジタルカメラが全盛になる前、写真屋さんにフィルムを現像に出すと、写真とネガフィルムが自分の手元に戻ってきていました。

「分からない人はお父さん・お母さんに聞いてみてね」と言いたくなるほど、今ではネガフィルムをまったく見かけません。

ネガフィルムは何に使う

ネガフィルムは同じ写真をまた現像したいときに使います。

これを焼き増しといいます。

たとえば「他の友だちに自分の持っている写真と同じ物を渡したい」「写真を破損・汚損した!」などのときに必要です。

「この写真を焼き増ししてください」と言えば、写真屋さんが現像してくれていたのです。

基本的に、ネガフィルムの使い道はこれだけです。

ネガフィルムは保存場所に困る

先に説明したように、ネガフィルムは焼き増しをしなければ使い道がありません。

写真はアルバムや写真立てに入れて大切に保存しても、ネガフィルムは使い道がないからと、しまいこんでしまいます。

旅行だ、行事だと色々写真は撮ったけれど、ネガフィルムは整理されないまま、場所を取ってしまいます。

ネガフィルムのデジタル化とは

ネガフィルムのデジタル化とは、写真フィルムを約300万画素から約1000万画素の画像のデジタルデータに変換することです。

ネガフィルムをデジタル化するメリット

ネガフィルムをデジタル化するメリットは以下のとおりです。

思い出をキレイに残せる

ネガフィルムをデジタル化するメリットは、思い出をキレイに残せる点です。

ネガフィルムはキチンと保存していないと、湿気や紫外線などで劣化します。

そのせいで、カビが生えたり色があせたりするので、思い出が台無しになってしまうのです。

しかし、ネガフィルムをデジタル化すれば、フィルムの劣化が劣化しても

データさえ大切に保管すれば、いつでもキレイな画像で思い出を残せます。

保存場所に困らない

ネガフィルムをデジタル化すれば、物理的に保存しなくてよいので、保存場所に困りません。

押入れなど限られた自宅スペースを片付けられるでしょう。

ネガフィルムをデジタル化するデメリット

一方でネガフィルムをデジタル化するデメリットはあるのでしょうか。

データの消失が怖い

ネガフィルムをデジタル化するデメリットは、画像データの消失です

データはDVD・USBメモリ・パソコンのハードディスクなどに入れて保管します。

「デジタル化しておけば、もう劣化しないし、いつでも見たいときに見られるし安心」と思いがちですが、そうとは言えません。

DVDやUSBメモリ自体が劣化しますし、パソコンだって故障してデータが取り出せなくなることもあります。

それに、紛失も考えられますよね。

せっかくデジタル化したのに、思い出が見られなくなってしまってはもったいないですよね。

ネガフィルムをデジタル化したデータは、DVDだけ、USBメモリだけ、と1つのメディアだけに保存せず、複数に保存しましょう。

また、Googleなどのクラウド上にデータをアップしておくのもいいかもしれません。(ただし、どんなサービスも終了してデータが取り出せなくなるリスクはあるのでご注意ください)

スポンサーリンク

ネガフィルムをデジタル化する方法

ネガフィルムをデジタル化するには、主に3つの方法があります。

1.写真屋さんに依頼する

ネガフィルムをデジタル化する方法の1つめは、そのサービスがある写真屋さんに依頼する方法です。

スピードプリントのような小さな店舗で、デジタル化サービスを案内している看板を出しているお店があります。

そういったお店で、一度相談してみましょう。

「ネガフィルムのデジタル化がいくらかかるのか」「どんなものをデジタル化できるのか」など、費用やサービスの内容の確認が必要です。

そのため、いきなりネガフィルムを持っていくのではなく、まずは相談で来店するのがいいでしょう。

ネガフィルムデジタル化ができる店一覧

  • カメラのキタムラ
  • パレットプラザ
  • ビックカメラ

カメラのキタムラでは、ネガフィルムをCDやDVDに保存してくれるサービスがあります。詳細は店員さんに確認してください。

パレットプラザは、商店街の中などにあるスピードプリントの写真屋さんです。お近くにある場合は、相談してみましょう。

ビックカメラのネガフィルムデジタル化サービスは、富士フイルムのサービスです。こちらも詳細は店員さんに聞いてみてくださいね。

2.ネットショップに依頼する

ネガフィルムをデジタル化する方法の2つめは、ネットショップに依頼する方法です。

ネット上には、ネガフィルムをデジタル化してくれる店舗がたくさんあります。

たとえば、富士フイルムのウェブサイトからも申し込めます。

写真フィルムのスキャン、DVD・デジタル化 | 富士フイルム

ネットショップなら料金の見積もりがネット上でできて、分かりやすい点が便利です。

3.自分でデジタル化する

ネガフィルムをデジタル化する方法の3つめは、自分でする方法です。

実は、ネガフィルムのデジタル化は、道具を購入やレンタルで用意すれば自分でもできるのです。

デジタル化したいネガフィルムが多いなら手間はかかりますが、自分でスキャンする方が安上がりな場合もあります。

ネットショップに依頼するメリット・デメリット

ネガフィルムのデジタル化をネットショップに依頼するメリット・デメリットを考えてみましょう。

プロにお任せするメリット

ネガフィルムのデジタル化をプロがしてくれて、細かい設定は全てお任せできるのは、ネットショップを使うメリットです。

機器の設定や、画像の色補正など、「自分では難しいな」と思う作業をプロに丸投げできます。

あなたはネガフィルムをネットショップに送って、料金を支払うだけ。

あとはプロがやってくれる、のは楽ちんですよね。

※家庭用のスキャナーでも自動で色補正してくれるタイプもあります

プロにお任せするデメリット

ネガフィルムのデジタル化をプロにお任せしてしまうことが、実はネガフィルムのデジタル化のデメリットです。

  • 色味の指定ができない
  • フィルム自体についているホコリ・汚れの除去はしてもらえない

デジタル化して、DVDにデータとして戻ってきた画像が、あなたの思い出の色とは違う場合があります。

また、フィルムにホコリや汚れがついていた場合、その跡も画像に残ってしまいます。

思い入れの強い思い出が写ったネガフィルムで「妥協できない」と考えるなら、自分でデジタル化するのがいいでしょう。

プロの機材が使えるメリット

ネットショップに依頼すると、プロ用の機材でネガフィルムのデジタル化ができます。

たとえば、富士フイルムのネットショップでは、同社製の高画質フィルムスキャナー「SP3000」を使っています。

経年劣化により少し曲がってしまった写真フィルムで「家庭用のフィルムスキャナーではうまくデジタル化できない!」と困っている場合でも、対応してしてくれます。

※ただし、 フィルムの状態により作業が進行できない場合は返却されてしまう場合もあります

ネガフィルムを自分でデジタル化するには、どんな道具を用意すればいいのでしょうか。

ここでは、ネガフィルムのデジタル化に必要な道具について解説します。

プロの機材を使うデメリット

プロの機材を使うデメリットは、とくにありません。

ネガフィルムのデジタル化に必要な道具

あなたがお家でネガフィルムをデジタル化する場合に必要な道具を紹介します。

フィルムスキャナー

フィルムスキャナーとは、写真のフィルムを読み込むためのスキャナーです。

フィルムに光を当てて、透過した光を読み込んでスキャンします。

コレを使えばネガフィルムをデジタル化できます。

↑ココでは、Amazon人気ナンバーワンのフィルムスキャナーを紹介します。

このタイプは、パソコンが無くてもスキャンした画像データが保存できます。

SDカード

SDカードに画像を保存するタイプのフィルムスキャナーを利用する場合に必要です。

フィルムスキャナーに入れて使います。

パソコン

フィルムスキャナーが

  • SDカード未対応
  • モニター無し

の場合や、

  • SDカードに取り込んだスキャンデータをDVDなどのメディアにコピーしたい
  • 画像の色補正がしたいとき

などにはパソコンが必要です。

スポンサーリンク

フィルムスキャナーの使い方

先に紹介したサンワダイレクト製の400 SCN024の使い方動画があるので、こちらを参考にしてください。

※使用するフィルムスキャナーによって使い方は異なりますので、ご了承ください

フィルムスキャナーの選び方

自分でネガフィルムのデジタル化をする場合には、どんなフィルムスキャナーを選べばいいのでしょうか。ポイントを解説します。

フィルムスキャナーのセンサーサイズで選ぶ

「いきなり難しい説明かもしれない」と思ったら、心配ありません。

フィルムスキャナーは、読み込めるフィルムのサイズが違います。

一般的なカメラのフィルムのサイズは35mmセンサーです。

たとえば、写ルンですも35mmなので、それを基準に調べてみてもいいですね。

それより大きなサイズのフィルムだったら、サイズを調べてそれにあった物を探しましょう。

データの保存先で選ぶ

フィルムスキャナーは、

  • SDカードにデータを保存するタイプ
  • パソコンにデータを保存するタイプ

に分かれます。

手軽なのは、SDカードに保存するタイプです。

SDカードに保存するタイプは、パソコンいらずです。いちいちパソコンを立ち上げるのが面倒な人には向いています。

また、小型で、持ち運びにも便利です。

パソコンに保存するタイプは、高画質でスキャンする物が多い傾向にあります。

ただし、その分お値段も高いので、お財布と相談して決めましょう。

自動で画質を補正してくれるか

「フォトショップなどの写真画像の色味を変えてくれるソフトが使えるので、それで好きなように調整したい。」

または、

「後で見て思い出を振り返るだけでいいので、細かい設定はしたくない。」

このニーズで、フィルムスキャナー選びは大きく変わってくるでしょう。

後者の場合は、自動画質補正の機能があるフィルムスキャナーを選びましょう。

スキャナーが自動で画像を明るく、見やすい色に補正してくれる機能がある製品を選ぼう、ということです。

細かい設定を考えなくていいので、スキャン作業に時間もかからず、楽チン。

  • 色補正機能付き
  • フォーカス調整機能付き

この表記が目印です。

この他にも、フィルムについた傷やホコリによる画像の乱れを目立たなくしてくれる機能があるタイプもあります。

予算で決める

この手のデジタル機器は、上を見ればキリがありません。

高いものは品質もいいですが、「過去の思い出を手軽に残しておきたい」くらいであれば、必要以上に高額な商品を買う必要はありません。

そもそも必要なのか

究極は、ここです。

「そもそも、フィルムスキャナー が必要なのか?」について考えてみましょう。

あなたの手元にはデジタル化したいネガフィルムがあります。

たくさんあるなら自分でするより、ネットショップなどの業者に頼んだ方が楽です。

また、今後ネガフィルムが増える予定があるかどうかも一つの判断材料です。

あなたが写真好きで、

  • フィルムカメラでで写真を撮る予定がある
  • 自分で色補正をして、画像を残したい

という気持ちがあるなら、フィルムスキャナーを買ってもいいでしょう。

つまり、今後ネガフィルムが増えないのに、スキャナーを買っても、いずれ無用になってしまいます。それはもったいないですよね、ということです。

フィルムスキャナー、レンタルできます

  • 買うまでではないけど、自分でスキャンしたい
  • とりあえずどんな物か試してみたい

フィルムスキャナーを使ってみたい、自分でやってみたい、というあなたには、レンタルをお勧めします。

DMMいろいろレンタルで借りる

DMMいろいろレンタル、というサービスでフィルムスキャナーはレンタルができるんです。

DMMいろいろレンタルでは、レンタル品を送ってもらう送料は無料です。

記事執筆時点で、レンタルできるのは3種類。

Kenko

「Kenko フィルムスキャナー 912万画素KFS-900」なら、2日間で2,540円~レンタルできます。

パソコン無しでスキャンできるタイプです。SDカードを用意して使いましょう。

「Kenko フィルムスキャナー 1462万画素KFS-1400」も同じ値段でレンタルできます。

キヤノン

また、「【キヤノン/スキャナー】CanoScan 9000F Mark II」なら、2日間で4,540円〜レンタルできます。

こちらは、PCが必要なスキャナー。

35mmフィルムだけでなく、ブローニーフィルムや書類のスキャンも可能です。

【ネガフィルムデジタル化】

スポンサーリンク