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天気予報は当たるのか?
かつてに比べれば、飛躍的に精度は高まっています。
とはいえ天気予報士に対して文句を言うくらいなら、
自分で天気図を読んでみませんか。
5つのポイントを知っておけば、
明日の天気を予測することもできますよ。

天気図を見る際のポイントとは

テレビの天気予報は、親切になりました。
天気図を見ながら、様々解説してくれます。
とはいえいくつかのポイントを見逃してはいけませんよ。

1.気圧配置で風がわかる

まずは高気圧と低気圧について理解しましょう。
天気図に示される等圧線は、地形図の等高線と同じ原理です。
周りよりも気圧が高い場所が高気圧、逆は低気圧になります。
とはいえ高気圧と低気圧を区切る数値的な基準はありません。
等圧線が高圧部で閉じていれば、山の頂上みたいなら高気圧!
低圧部で閉じていれば、つまり盆地状態なら低気圧です。
理論上は1000hPa未満の高気圧や1020hPaの低気圧も存在します。

なお日本がある北半球では、高気圧の周りは時計回りの風が吹き、
低気圧の周りは半時計回りの風が吹いています。
冬の典型的な気圧配置は、西高東低です。
すなわち西に高気圧があり、東に低気圧があります。
高気圧の東側は北風、低気圧の西側も北風!
よって両者に挟まれる冬は寒い北風が吹く!
これを知っているだけでも、天気図の見方が変わります。

2.前線とは何か

わかりづらい話に前線がありますね。
基本的に、温暖前線と寒冷前線があります。
その2つが合わさった場合に、停滞前線や閉塞前線になります。
前線とは、大きな空気の塊、特に寒気と暖気が接する場所です。
冷たいと暖かいが交わるので、天気が不安定になります。
一般的には温暖前線が西から通り過ぎると穏やかな雨になります。
その後に天気は回復し、南風になるので気温が上昇します。
とはいえその後ろから寒冷前線がやってきます。
これが近づくと積乱雲が生まれ、激しい雨になります。
寒冷前線の通過に伴い天気は回復しますが、
低気圧も通過するため、北風となり気温は一気に寒くなります。

なお停滞前線は、いわゆる梅雨前線や秋雨前線です。
寒気と暖気が押し合っているので、天気は不安定であり、
かつその状態が長引いてしまいます。
閉塞前線は、温暖前線に寒冷前線が追いついた際に生じます。
一時的に雨となりますが、直ぐに消滅します。

3.台風と熱帯低気圧の違い

台風は私たちに甚大な被害を与えます。
とはいえ天気予報を聞いていると、台風が熱帯低気圧に変わる?
日本は温帯にあるはずなのに、おかしな表現ですね。
そもそも台風と熱帯低気圧の違いは何でしょうか?
台風とは、北太平洋の熱帯域で発生した低気圧のうち、
10分間の平均風速の最大が秒速17メートル以上になった場合です。

そのため日本まで来て風速が弱まると、定義上は低気圧に戻ります。
元々熱帯で発生しているので、熱帯低気圧なのです。
ならば風速17メートルの基準とは?
船舶に影響を与える風の強さから決められているようです。
気象と言う科学的な根拠とは、言い難いのかもしれません。

4.雲が多くても晴れ?

晴れ、と聞いて、どんな空をイメージしますか。
太陽が燦々と輝いた青空が思い浮かんでいますよね。
しかし定義上は、空全体の8割までが雲で覆われていても、
それは「晴れ」となります。

見える空の半分が雲で隠された状態を、雲量5と定めます。
そこから、だいたい雲量が、どのくらい?
雲量が0および1だと、快晴です。
雲量が2から8だと、晴れです。
雲量が9および10だと、曇りになります。
なんか曖昧な定義です。だから実感とは異なります。
天気予報で晴れと言われても、心は晴れないかもしれません。

5.気温はどこで測っているのか

天気予報で言われる気温に納得していますか。
もっと暑いだろ!夏はそう感じてしまいます。
とはいえ測っている場所が関係しています。
小学校の理科で、百葉箱!習ったはずです。
学校の片隅にありましたね、白い奇妙な箱が。
その中にある温度計は直射日光が当たりません。
しかし風通しがよくなっています。
私たちが接している実際の空気とは条件が違います。
そのため天気予報の気温±2度くらいは
誤差があると思いましょう。

天気は西から変わります

天気図は、わかってしまえば簡単です。
それでも難しいと思う人は、
日本の天気は西から変わってくる!
つまり大阪の今日の天気は、明日の東京の天気です。
これだけでも知っていれば、簡単な予報はできますよ。

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