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夏になると海や山、川遊びなどで楽しむ機会が増えます。暑いと気分も開放的になります。すると心が緩み油断しがちです。水と安全はタダ!日本は諸外国に比べて安全ではありますが、本当にそうでしょうか?日本にも危険な有毒生物がたくさん生息しています。

地球温暖化の影響もあるでしょうが、熱帯原産だった生き物が日本にも来ています。昔の海や山とは違っています。応急処置法も昔と今では変わっています。正しい知識を持ちましょう。それが自分や家族、そして友人の命を救うことになるからです。

海の危険な有毒生物

海岸や岩場などの浅瀬でも有毒生物はいます。知らずに踏んづけてしまうこともあります。

1.アカエイ

アカエイとは

釣りをしていると、アカエイは普通に見つかる魚です。エイと聞けばマンタなど幻想的なイメージ?もしくはエイヒレスープを想像するでしょうか。とはいえ、尻尾に猛毒があるトゲを持っています。

アカエイの毒

毒の種類はタンパク質系と言われますが詳細は不明です。

アカエイの毒の症状

軽度であれば赤く腫れたり痛みを感じたりする程度ですが、アレルギー症状を示すことがあります。

アカエイに刺されたときの応急処置法

ムリにトゲを抜くと傷口が大きくなります。縫合の必要に迫られることも珍しくありません。
タンパク質は熱に弱いので、患部がヤケドしない程度のお湯で温めるのがよいと考えられています。
もちろん早めに医療機関を受診しましょう。お医者さんには、原因生物を持参する、もしくは写真などで伝えましょう。

2.ヒョウモンダコ

ヒョウモンダコとは

カラフルなタコの代表がヒョウモンダコです。周りの情景と合わせるように体の色を変化させます。だから余計に見分けづらくなります。こちらも猛毒を持っています。本来は熱帯産ですが、浜名湖でも捕獲例があるとか。

ヒョウモンダコの毒

フグ毒でおなじみのテトロドトキシンが、ヒョウモンダコの唾液に含まれています。ヒョウモンダコに触ると吐き出します。また捕まえたときに噛まれることがあります。

ヒョウモンダコの毒の症状

こちらは典型的な神経毒なので、噛まれた部位がしびれたり麻痺(まひ)したりします。

ヒョウモンダコに触った・噛まれたときの応急処置法

テトロドトキシン中毒に対する特効薬はありません。人体自らが代謝によって分解するのを待つしかありません。その間に呼吸が止まらないような処置が求められます。

3.カツオノエボシ(電気クラゲ)

カツオノエボシとは

かつて電気クラゲと言われたのがカツオノエボシです。刺されると電気でしびれるような感覚があります。死んで浜に打ち上げられているカツオノエボシに触れても、激しい痛みに襲われます。

カツオノエボシの毒

毒の成分は、ペプチドや酵素など複数の物質が混ざっていると考えられています。

カツオノエボシの毒の症状

軽度であれば痛みやしびれ程度ですが、アレルギー症状や血圧の上昇を招き、呼吸困難に陥ることも珍しくありません。

カツオノエボシに刺されたときの応急処置法

細かい毒針に有毒成分があります。ただし刺激を与えなければ人体に注入されないとも言われます。そのため、海水で患部を洗いましょう。水道水は逆に危険です。応急処置はステロイド軟膏(なんこう)や抗ヒスタミン系ですが、特効薬はありません。

4.イモガイ

イモガイとは

キレイな貝にはトゲがある?有毒生物はキレイなものがたくさんいます。巻き貝も同じです。それがイモガイです。カラフルな種類があり、貝殻はインテリアとして最適です。とはいえ安易に近づいてはいけません。歯舌(しぜつ)と呼ばれる猛毒の矢を持っています。イモガイはこの毒針を使って餌を捕ります。

イモガイの毒

毒成分はコノトキシンです。

イモガイの毒の症状

神経系を麻痺させます。刺された瞬間は痛みなどがないため気づきませんが、だんだん筋肉が麻痺していきます。次いで呼吸にかかわる筋肉も麻痺し死に至るようです。特にダイバーは要注意です。

イモガイに刺されたときの応急処置法

現状において解毒薬はなく、刺された後6時間程度発作に耐えるしかありません。そうして自身の力によって毒成分を分解するまで待つしかないようです。ちなみにコノトキシンは痛覚神経を麻痺する作用があるので、鎮痛剤としての利用が進んでいます。

5.オコゼ類

オコゼ類とは

見た目でもオコゼ類は痛々しさがわかります。オコゼ類は背びれのトゲトゲに毒があります。美味で有名なため釣りで捕れることもありますが、扱いには注意しましょう。

オコゼ類の毒

具体的な毒成分は知られていませんが、タンパク質系と考えられています。

オコゼ類の毒の症状

刺された瞬間に激痛が走ります。とはいえオコゼ自体が積極的に刺すわけではないので、背びれにあるトゲに触れないようにすれば問題ありません。

オコゼ類に刺されたときの応急処置法

ヤケドしない程度のお湯で患部を温めます。死亡例もありますが、痛みをこらえれば、回復するようです。もちろん念のために医師の診断を受けた方が賢明です。

山の危険な有毒生物

山にも有毒生物は多くいます。小型の有毒生物が多いようです。だからこそ見落としがちなので注意しましょう。

1.スズメバチ

スズメバチとは

だれもが危険と感じるのがスズメバチです。昨今は家の屋根裏などに巣を作る事例が増えていますが、基本は土の中や木の空洞などに巣を作ります。山中を散策していると、気づかずに巣へ近づくことがあります。相手は襲われたと勘違いして、集団で向かってきます。

スズメバチの毒

スズメバチの毒は、アミン類・酵素、そしてポリペプチドなど複数の系統が混ざっています。

スズメバチの毒の症状

毒が体内に入るとアレルギー症状を示します。体質によってアナフィラキシーショックを起こします。

スズメバチに刺されたときの応急処置法

刺されたら、まず毒針を抜きます。そして冷やします。ステロイド系や抗ヒスタミン系の薬を塗りましょう。しびれや息苦しさ・めまいなどが起きたら、すぐに医療機関へ行きましょう。死に至る事例は多くあります。

2.マダニ

マダニとは

山の中ではマダニも危険です。とはいえ刺されても気づきません。痛みもかゆみもありません。血を吸われて、自然に離れていくことも多いでしょう。もちろん何事もないケースがほとんどです。ただし、危険な病気を媒介することがあります。
参考「秋も油断禁物です!ダニが媒介する5つの感染症に注意しよう

マダニに刺されたときの症状

マダニに刺されたときの問題点は、数日経過してから発熱・頭痛・筋肉痛・呼吸困難などの症状が現れることです。そのため当人も、何が原因なのかがわかりません。そうして治療が遅れ、に至る事例があります。

マダニに刺されたときの治療法

具体的な治療法はなく、対症療法に止まります。そのため、山へ入る際には長袖長ズボン・首元もタオルを巻くなど、刺されないようにすることが大切です。

3.ムカデ

ムカデとは

東京でも郊外だと、家にムカデが入ってくることもあります。もちろん数センチ程度の小型ですが、こちらも有毒です。

ムカデの毒

ムカデの毒はハチ毒と似ています。

ムカデの毒の症状

死ぬことはありませんが、かゆみと痛みに襲われます。
脱いだ靴に入り込むこともあります。キャンプなどで朝、靴を履く際には注意しましょう。

ムカデの毒の応急処置法

ハチ毒と似ていると書きましたが、応急処置法は異なります。
基本的に冷やしてはいけません。症状が悪化します。ヤケドしない程度のお湯で温めます。この際石けんで患部を洗うと、毒素が抜けると言われます。その後はステロイド系外用薬を塗布しましょう。

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小さな虫には場所を問わず注意

小さな虫は場所を問わず注意すべきです。知らない間に刺される、噛まれることも多くあります。小さいと侮ってはいけません。死に至る事例もあるからです。

1.カ

都会の公園でも油断禁物です。2014年はデング熱、2016年はジカ熱が流行りました。これを媒介するのはカです。一説によれば、人間を一番殺している生き物は、間接的ではありますが、カです。日本も熱帯病のリスクが高まります。まずは産卵場所を減らすことからはじめます。雨水がたまる場所を見つけたら、水を捨てましょう。
参考「人類最大の敵は蚊です!5つの理由がある

カに刺されたときの応急処置法

かゆみ程度であれば市販の虫刺され薬で対処が可能です。ただし突然発熱、発疹(ほっしん)が全身に広がったりすれば、可及的速やかに医療施設を受診しましょう。海外旅行経験がなくても、未知の熱帯病にかかるリスクがあります。

2.アリ

神戸と名古屋でヒアリが発見されました。日本中へ広がるのは時間の問題です。その前にはアルゼンチンアリも侵入しています。アリの行列をのどかに眺める時代は終わったのかもしれません。ヒアリの場合、巣を突いたら最後!集団で襲われます。
参考「ヒアリが神戸港から日本へ上陸!家にアリが侵入するのを防ぐには

アリに刺されたときの応急処置法

単に噛まれた程度であれば、抗ヒスタミン系の市販薬で対処できます。とはいえこちらも、しびれ・息苦しいなどの症状があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。可能であれば噛まれたアリを持参しましょう

3.クモ

日本に毒グモはいませんでした。しかしオーストラリア原産のセアカゴケグモが侵入しています。今のところ主に西日本ですが、こちらも広がる可能性は十分にあります。
参考「クモの巣を見たら、害虫がいる証拠です

セアカゴケグモの毒

セアカゴケグモの毒成分はαラトロトキシンです。神経系に作用し、筋肉のけいれん、血圧が上昇します。アレルギー症状が出た場合には、オーストラリア製の抗血清が有効とされています。ただし日本にはないようです。

カバキコマチグモもいる

また草むらにはカバキコマチグモがいます。めったに噛まれることはありませんが、神経毒を持っています。痛みや腫れが出ると、1週間程度続くことがあります。アレルギー症状が出なければ、市販薬で対処可能です。

有毒生物に襲われたとき、やってはいけないこと

有毒生物に襲われたらパニックに陥ります。患部が腫れあがります。半端ない痛みがあります。アナフィラキシーショックに至るケースもまれではありません。とはいえやってはいけないことを知っておきましょう。

1.安易にトゲなどを抜かない

トゲが刺さると、人間は無意識に抜こうとします。とはいえ安易に抜いてはいけません。たとえばマダニの場合には、引っこ抜こうとすると、ウイルスをもつ口器が切れてしまいます。そちらの方が危険です。

またトゲには返しがあることもよくあります。ムリに抜くと、逆に傷口を広げます。できれば皮膚科などの専門医に抜いてもらいましょう。なお抜くと傷口があらわになるので、そこから雑菌が入る可能性も否めません。

2.毒を口で吸いださない

「毒を吸い出せ!」テレビドラマなどでもありますね。とはいえ、これは危険です。素人は絶対にやってはいけません。吸い出した毒を飲んでしまう可能性があるからです。口内に傷があれば、そこから血管内に入ります。

指で絞り出す、心臓に近い部位を縛る?多々ありますが、専門家以外が勝手にやらない方が無難です。それよりも早めに医療機関へ行きましょう。

3.薬を塗る場合は指を清潔にする

市販の虫刺され薬を塗る際、指を清潔にしましょう。チューブタイプの場合は薬の出口を清潔に保ちましょう。そこに毒が付く可能性も否めません。

スポンジ部分を直接患部に当てるタイプの薬もありますが、考えてみれば危険な行為です。毒素をうつしてしまうかもしれません。蚊に刺された程度であれば問題ないのでしょうが、特別な毒に対処する際は注意しましょう。

植物にも気を付けましょう

今回は危険な動物編でしたが、有毒な植物もあります。
たとえば山へ行けば漆(うるし)にかぶれる人もいます。植物ではありませんが毒キノコも心配です。山菜などもむやみに食べないようにしましょう。
動物のフンを介してエキノコックスのような寄生虫がいる可能性も否めないからです。

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