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1985年8月12日夜7時頃、羽田発伊丹行の日本航空123便ボーイング747型機が群馬県御巣鷹山に墜落しました。偶然でしょうか?2017年のほぼ同日同時刻、今度は全日空の羽田発伊丹行37便ボーイング777型機が、気圧トラブルで羽田へ引き返し緊急着陸しました。

米軍のボーイング社製輸送機オスプレイの事故に関して危険だ!騒がれていますが、そもそも飛行機は何故落ちる言い換えると飛んでいる方が不思議なくらいです。感情論や政治的言動は避けて、科学的に飛行機の原理について考えてみましょう。

飛行機の歴史

まずは飛行機の歴史から考える必要があります。空を自由に飛びたい!人間の古来からある夢でした。それに人生を賭けた人が少なくありません。

1.ライト兄弟から、たかだか100年

飛行機開発の第一人者はライト兄弟です。1903年12月17日、複葉のプロペラ機ライトフライヤー号がアメリカノースカロライナ州において、59秒間、260メートルを飛行しました。

たったそれだけ?今ならそう言えるでしょう。しかし人類にとっては大きな一歩であることに違いはありません。つまり飛べる!誰もが確信できたからです。

そこからの50年は、他の科学技術が進展したこともありますが、文字通り飛躍的な進歩がありました。とはいえライト兄弟が初飛行してから未だ100年程度しか経過していないのです。技術が確立しているとは言いがたいのかもしれません。

2.第二次世界大戦で飛躍的進化

あまり嬉しくはないですが、戦争が科学技術を進歩させているのも事実です。言い換えると人間の欲望の強さを表しています。実際に飛行機も、第一次、第二次世界大戦によって技術が飛躍的に向上しました。

つまり第二次世界大戦の初期は、まだ複葉機を使っていました。それから数年で、日本が誇る戦闘機、ゼロ戦が作られたり、東京大空襲、広島や長崎に原爆を落としたB29を作ることができたからです。

ライト兄弟の260メートルから40年後には、航続距離5000キロを超える大型爆撃機が登場しています。人間の飽くなき追求心を称えた方が良いのでしょうか。

3.戦後はジェット機の時代

第二次世界大戦後は、飛行機に革命が起きます。つまりジェット機の登場です。戦時中からドイツなどで開発されていましたが、早くに降伏したため、実戦で使われることはありませんでした。

なお現在は北朝鮮情勢がきな臭くなっています。この原因でもある1950年から始まった朝鮮戦争では、当時のアメリカとソ連が誇るジェット戦闘機同士の空中戦が行われています。ドイツから技術者が連れ去られた?技術が流用されたようです。

4.音速の壁

もちろん平和的な利用もあります。つまり民間の旅客機にもジェットエンジンを搭載した飛行機が登場したからです。とはいえ問題がありました。音速の壁です。いわゆるマッハに近づくと機体でトラブルが生じ、空中分解する事例が多発しました。

ジェット機が登場した頃はまだ、航空力学や流体力学的な研究ができずにいました。音速(秒速約340メートル)を超えると何かある?感じてはいましたが、それを確認する手段がありませんでした。

現在では、音速に近づくと空気の圧力や摩擦が増えたり衝撃波が起きるなど、原因がわかっています。それに対応した構造や材質が工夫されるようになりました。マッハを超える戦闘機、ロケット、ミサイルなどが多く作られています。

5.日本は大きく出遅れた

一方で日本は、戦後飛行機開発を一切禁じられました。ゼロ戦を作ったほどの技術を持ちながら、現在三菱航空機がMRJの開発に苦しんでいる事情は、ここにあります。1957年に航空機開発が解禁されましたが、その間の失われた年月は大きかったようです。

アメリカはそれだけ日本の技術を恐れています。今でも日本独自で戦闘機の開発をしようとすると様々な圧力をかけてきます。航空自衛隊で使われているF2戦闘機も和洋折衷型になりました。そして次期戦闘機に関しても日本オリジナルは難しそうです。

6.ハイテク飛行機が登場

車の自動運転が期待されていますが、飛行機の自動運転は既に当たり前です。離着陸時は人間のパイロットによって操縦されますが、上空で安定飛行をする際は、自動操縦に切り替えます。パイロットの負担軽減策でもあります。

ちなみに御巣鷹山事故以降、日本の国内線で死亡事故は起きていません。それだけ当時の事故を重く見た結果です。安全第一を貫いています。飛行機の技術がさらに向上することを願います。

最近起きた飛行機事故

飛行機事故は珍しくありません。ちょっと探せば、小さな事故は起きています。代表的なものを取り上げてみましょう。

1.奈良県の山中に墜落

一番新しい事故は2017年8月14日、奈良県の山中に小型機が墜落しました。空中分解したとの情報もありますが本記事の執筆時点において詳細は不明です。空港管制官との交信にも異常はなかったようです。ベテランパイロットだった言われますが、何があったのでしょうか。

2.東京都調布市では民家に墜落

民家に落ちたという意味で重大な事故は、東京都調布市で2015年7月26日、小型機が離陸直後に墜落しました。調布には小さな飛行場があります。サッカーで有名な味の素スタジアムの近くです。

なお調布では1980年8月10日にも小型機墜落事故を起こしています。飛行場の近くに中学校があり、その校庭に落ちました。中学生などに怪我人はいませんでした。夏休み中だったからでしょう。不幸中の幸いです。

3.自衛隊機も落ちている

プロ中のプロであるはずの自衛隊機も墜落しています。最近の事例だけ挙げると、2017年5月16日北海道函館近くの山中に連絡偵察機LR2が墜落しました。

その約1年前である2016年4月6日鹿児島県鹿屋市付近の山中にU125飛行点検機が墜落しました。熊本地震の1週間前だったので、地磁気の異常か?ちょっと騒がれました。

ヘリコプターの事故ですが2017年8月17日、山口県岩国基地内でCH101がバランスを崩して墜落しました。とはいえオーストラリアで起きたオスプレイの事故ほど世間は騒ぎません。不思議です。

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飛行機が落ちる理由

ちょっと探しただけでも飛行機事故は起きています。では何故、飛行機は落ちるのでしょうか。安全な乗り物ではないのでしょうか。落ちる理由を考えてみましょう。

1.そもそも飛ぶ原理がわかっていない

飛行機には4つの力が作用しています。第一に、下へ機体を引っ張る重力です。それに対して上へ持ち上げようとするのが揚力です。また前進させる推進力、それを妨げる抵抗力があります。この4力のバランスによって進んだり止まったりできるようです。

ここで大切なのは揚力です。飛行機の羽は平ではありません。断面を見ると特殊な曲線を描いています。前進することで受ける空気の流れを上手く下へ送ることで、機体を持ち上げることができます。

一方でスピードが速ければ、落ちにくくなります。野球のボールで考えるとわかります。軽く投げると直ぐ落ちますが、豪速球ほど遠くまで届きます。この原理を応用するのがロケットやミサイルです。逆に空気抵抗を減らす目的で羽が小さい、もしくはありません。

とはいえ飛ぶ原理が完全にわかっているわけではありません。少しづつ解明されていますが、今の羽の構造が本当に理想的なのか?どこまで信じて良いのかは謎です。

2.操縦ミス

1982年2月9日、日航逆噴射事故が起きました。福岡発羽田行350便ダグラスDC8が羽田空港沖に墜落!24名が死亡しました。当時のパイロットが操縦ミスをした?事故後に業務上過失致死罪を問われ逮捕されましたが、妄想精神分裂病との診断により不起訴処分となりました。

またドイツのLCCが2015年3月24日フランスの山中に墜落しました。原因は諸説あり、テロではないか?騒がれましたが、こちらも副操縦士の精神疾患説?故意の墜落と断定されました。

3.整備ミス

最初に挙げた御巣鷹山での事故は、整備ミス?そんな指摘もあります。墜落した機体は過去にしりもち事故の履歴があります。その際の修理が不十分だったのでは?

また2017年8月12日の全日空機においても、空気ダクトが破損してたようです。飛行前の整備でチェックできなかったのでしょうか?言い換えると、完璧な整備などできるのでしょうか。

4.天候不良

大型機は自動操縦が主流です。レーダーがあるので、障害物に近づくと異常を知らせてくれます。とはいえ天候不良が原因の事故もあるでしょう。2017年6月4日の早朝、富山県の北アルプスに小型のセスナ機が墜落しました。当時は悪天候であり、山越えは危険視されていたとか?

なお飛行機は雷の直撃にも耐えられるとは言いますが、1963年12月8日アメリカで、パンアメリカン航空のボーイング707型機が、雷が原因と考えられる事故で墜落しました。それから半世紀経過していますが、本当に大丈夫でしょうか。

5.原因不明

新しい飛行機であれば初期不良、設計ミスなどもあります。開発過程において原因不明の事故も多発します。多くのテストパイロットが亡くなっています。それだけの犠牲を払うことにより、今安全に旅行できるのです。

なお今では忘れ去られたように誰も指摘しませんが、2013年にはリチウムイオン電池が原因の事故が連続しました。新規開発時には何かとトラブルがあるのも事実です。

緊急事態に出遭ったらどうする

飛行機に乗っている際、緊急事態に襲われたらどうすべきか?基本的なことを知っておきましょう。それだけで最悪の事態を防げることもあります。

1.酸素マスクを着用する

旅客機であっても富士山より高い上空を飛行します。そのため気圧が低く、酸素も薄い状態です。もし外に出られたとしたら?一瞬にして気を失います。そのためまず酸素マスクを正しく着用しましょう。ちょっとの遅れが脳へ多大なダメージを与えます。

2.シートベルトを締めて落ち着く

突然大きな揺れが起きるかもしれません。シートベルトを着用して落ち着きましょう。通常のフライトでも気流に巻き込まれると天井に叩きつけられることがあります。着席時は常にシートベルトを締める!そうした習慣が身を守ります

3.機長を信じよう

飛行機の中で騒いでも意味がありません。機長を信じ、黙って指示に従いましょう。苦情は無事着陸してからでも遅くはありません。CAさんに文句を言ってもいけません。CAはプロかもしれませんが、緊急事態を経験した人はほぼいません。皆素人です。お互いに励まし合いましょう。

なお動画撮影をする人も多いです。もちろん記録としては重要ですが、それで周りの人に迷惑がかかることもあります。プライバシーの侵害にもなります。撮影する際には注意しましょう。

飛行機は落ちる

小型機やヘリコプターを含めると、2017年だけでも多くの飛行機事故が起きています。そもそもあんな巨体が、落ちない方が不思議なくらいです。それくらいの覚悟と開き直りを持って乗るべきです。便利の裏には必ず、それを上回るリスクを伴うからです。

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