スポンサーリンク

6月に入ると、雨の日が多いですね。どうしてでしょうか。それは梅雨(つゆ)という季節になったからです。では、どうして梅雨になると雨が降るのでしょうか。その理由は、梅雨前線ができるからです。

ここでは梅雨前線とは何か、梅雨前線によって梅雨が始まったり終わったりするしくみについて解説します。

前線とは

梅雨前線の話をするために、まずは前線が何か?を知っておきましょう。

前線とは、南から来た暖かい空気と北から来た冷たい空気がぶつかる場所のことです。

つまり、温度の違う空気の境目が前線である、ともいえます。

前線は全部で4種類

前線は空気のぶつかり方によって4種類あります。

温暖前線 暖かい空気が冷たい空気を押すときにできる
寒冷前線 冷たい空気が暖かい空気を押すときにできる
閉塞前線 寒冷前線が温暖前線に追いついたときにできる
停滞前線 冷たい空気と暖かい空気が押しあって動かないときにできる

梅雨前線は停滞前線です。

前線ができる条件

前線ができるのは、暖かい空気と冷たい空気が勢いよくぶつかったときです。

前線ができるとどうなる

前線ができると、天気が悪くなります。前線ができると雲ができるので、雨が降る・風が強くなる・雷が鳴るといった天候の変化が起こるからです。

前線ができない場合もある

暖かい空気と冷たい空気がゆっくり近づいて、空気が混ざったときは前線はできません。

前線ができなければ、気温は暑くも寒くもなく、強い風が吹いたり雨が降ったりすることもない、穏やかな天気です。

梅雨前線とは停滞前線

梅雨前線は、梅雨の時季に現れる停滞前線の呼び名です。

つまり、梅雨前線は停滞前線なのです。

停滞前線とは

停滞前線とは、動きが遅くてあまり動かない前線のことです。暖かい空気と冷たい空気がおなじ強さでぶつかっているときにできます。

梅雨前線ができるしくみ

梅雨前線ができるしくみは、停滞前線ができるのと同じしくみです。暖かい空気と冷たい空気がぶつかってできます。

オホーツク海気団と小笠原気団

梅雨前線をつくる暖かい空気と冷たい空気には名前がついています。

1つは、北海道の北東・オホーツク海からながれてくる冷たい空気(オホーツク海気団)

もう一つは、小笠原諸島近くの太平洋から流れてくる暖かい空気(小笠原気団)です。

2つの気団がぶつかってできる

オホーツク海気団と小笠原気団は、毎年6月ごろに日本の近くでぶつかります。

このときにできるのが、梅雨前線と呼ばれる停滞前線です。

梅雨前線は、1カ月以上日本付近にとどまり続け、北海道以外の地域を梅雨の季節にします。

スポンサーリンク

秋にも停滞前線ができる

秋にも梅雨のように雨の日が続くことがあります。

これは秋雨前線と呼ばれる停滞前線ができるためです。

秋雨前線ができるしくみ

秋雨前線ができるしくみは、梅雨前線と同じです。

毎年9月上旬から10月中旬に、北から流れる冷たい空気と南から流れる暖かい空気が日本付近でぶつかり、停滞前線ができます。

これが秋雨前線です。

秋雨前線と台風

秋雨前線ができるころは、台風が日本に接近しやすい時期です。

秋雨前線に台風が接近すると、大雨が降ることがよくあるので、注意しましょう。

梅雨前線のしくみ・梅雨入り編

梅雨前線ができて、梅雨になるしくみを詳しく解説します。

1.梅雨前線ができ始めるのは4月後半ごろ

梅雨前線の元になる冷たい空気と暖かい空気がぶつかり始めるのが、4月後半ごろです。

日本の北と南には2つの空気があります。

1つは日本の北東・オホーツク海から流れてくる、冷たく湿った空気(オホーツク海気団)。

もう1つは、日本の南東にある小笠原諸島辺りから流れてくる、暖かく湿った空気(小笠原気団)です。

北から来たオホーツク海気団と南から来た小笠原気団は、日本の南側でぶつかります。

ぶつかったところにできるのが、停滞前線である梅雨前線です。

2.梅雨入りは5月後半ごろから

梅雨前線のできる場所が、冷たい空気(オホーツク海気団)と暖かい空気(小笠原気団)がぶつかっている場所です。

前線ができたばかりの4月後半ごろはオホーツク海気団の方が強く、南にせりだしています。そのため、小笠原気団とぶつかる場所は、日本より南の上空です。

しかし、5月後半ごろから小笠原気団北へせり出していきます。小笠原気団の力が強くなってくるからです。

すると、オホーツク海気団が押されるので、小笠原気団とぶつかる場所も北へ押し上げられます。つまり、梅雨前線が北へ押し上げられるというわけです。

梅雨前線が北へ上がってくると、最初に沖縄や奄美(あまみ)諸島に前線がかかります。

このタイミングで、「今後、数日間雨が降ると予想される」と気象庁が判断すると、「梅雨入り」が発表されます。

梅雨前線のしくみ・梅雨明け編

梅雨前線が消えて、梅雨が明けるしくみを解説します。

1.梅雨は1カ月くらい続く

6月ごろは、オホーツク海気団と小笠原気団の力が同じくらいの強さです。

同じくらいの強さでぶつかり合っているうちは、前線の位置があまり動きません。

そのため、前線がかかっている地域は雨の日が1カ月くらい続きます。

2.暖かい空気が強くなり、梅雨前線が北上

6月後半ごろから7月上旬になると、南の小笠原気団はさらに力を強くして北へ北へと空気を流し、せり出していきます

逆に、北のオホーツク海気団は、力がだんだん弱くなり、小笠原気団を押し返すほどの元気はありません

そのため、オホーツク海気団と小笠原気団のぶつかる場所はどんどん北へ上がっていきます。

つまり、梅雨前線が北へ上がって遠ざかるというわけです。

3.梅雨明け宣言

梅雨前線が北上すると、南から前線がかからなくなる地域が現れ始めます。

その地域で「梅雨前線が遠ざかり、今後数日間晴天が続く」と予想されると、気象庁はその地域の「梅雨明け」を発表するのです。

梅雨は6月後半ごろには沖縄周辺、7月上旬~中旬には四国や本州と、南から北へ順番に明けていきます。

6月頃にできる停滞前線が梅雨前線です

冷たい空気と暖かい空気がぶつかると前線ができます。6月頃にできて1カ月ほど消えない停滞前線が梅雨前線です。

梅雨前線が日本付近に止まると梅雨になり、梅雨前線が北上して消えると夏になります。

スポンサーリンク