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雨の日が続く季節がやってきました。梅雨(つゆ)です。

梅雨の季節は、雨が降り続いて服や靴がぬれたり、湿気で蒸し暑かったり…。

「うっとうしい! 梅雨なんて無ければいいのに! なんで梅雨になるの??」と思いませんか。

そんなあなたに向けて、梅雨の疑問をわかりやすく解説します。

梅雨の語源や梅雨のメリットもわかりますよ!

梅雨とは雨の多いシーズン

梅雨とは、5月下旬から7月下旬ごろまで続く、雨がよく降るシーズン(雨季)のことです。

雨季と言えば熱帯地方をイメージするかもしれませんが、日本の梅雨も雨季にふくまれます。

気象庁による梅雨の説明

天気予報をしている気象庁では、梅雨を次のように説明しています。

春から夏に移行する過程で、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象です

難しい言い方なので、簡単にまとめましょう。

春と夏の間で、雨が多く、晴れる時間が少ない季節」が、梅雨なのです。

梅雨になる地域

梅雨が来るのは、日本だけではありません。

東アジアの一部地域(朝鮮半島・中国の南部)にも梅雨がやってきます。

秋にも長雨がある

梅雨と同じように、秋も長雨(ながあめ)になることがあります。秋の長雨を難しい言葉で、秋霖(しゅうりん)と呼びます。

2017年の10月も西日本を中心として雨の日が続きました。[秋晴れのイメージが…10月は記録的に雨が多かった(ウェザーリポート)]

秋の長雨も雨季のひとつと考えるべきかもしれません。

梅雨の語源

梅雨の語源にはいくつかあります。もっともらしい話をいくつか紹介しましょう。

  • ちょうどウメ(梅)が熟する頃の雨だから
  • 雨が降ってカビが生えやすいので黴雨と書いた(黴はカビのことで、「ばい」と読みます)
  • 中国で梅雨と書いていたので、それがそのまま伝わった

あやしい話も紹介しておきましょう。

  • 毎日雨が降るから、「毎」が「梅」に変わった
  • 他の季節の倍以上雨が降るから「ばいう」になった
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「ばいう」か「つゆ」か

梅雨の読み方は「ばいう」か「つゆ」か、どちらでしょうか。

日常生活で使うなら、どちらを使っても間違いではありません。

気象用語の場合

天気予報で使う言葉(気象用語)なら「梅雨」はどのように使われているでしょうか。

「梅雨」だけで使う場合は「つゆ」です。

ただし、「梅雨前線」のような熟語は「ばいう」になることがあります。

読み方の由来

「ばいう」と「つゆ」、読み方が2つあるのは、ややこしいですね。どうして2つあるのでしょうか。

元々は「ばいう」として中国から伝わり、江戸時代に「つゆ」という発音が生まれたようです。

「つゆ」の由来は「雨が降って草に露(つゆ)が溜まるから」という説が有力です。

また、クリ(栗)の花から「つゆ」という呼び方が生まれた説もあります。

クリの花が落ちることを栗花落(つゆり)と呼びます。

栗の花が落ちる時期と梅雨入りの時期が重なるので、そこから「つゆ」という言い方が生まれた、という説です。

梅雨の時期はいつからいつまで

「早く梅雨が終わらないかなー」と思っている人も大勢いるでしょう。

梅雨とは、いつから始まって、いつまで続くのかを解説します。

梅雨の時期は毎年6月ごろ

日本全体を平均して考えると、梅雨の時期は毎年6月ごろで、期間は約1カ月です。

ただし、日本は東西南北に広いので、地域によって梅雨入りと梅雨明けの時期は大きくずれます。

たとえば、沖縄や奄美(あまみ)諸島は5月の第2週くらい、東北地方の北部は6月第2週から第3週の間に梅雨入りするので、1カ月くらいずれるのです。

梅雨入りとは

梅雨入りとは、梅雨に入ることです。気象庁が発表します。

発表するタイミングは、ある地域で梅雨前線が止まり続けると予想できて、数日間雨が降ると予測したときです。

平年の梅雨入り月日

平年(へいねん)の梅雨入り月日は次のとおりです。

沖縄 5月9日
奄美 5月11日
九州南部 5月31日
九州北部・四国 6月5日
中国・近畿 6月7日
東海・関東甲信 6月8日
北陸・東北南部 6月12日
東北北部 6月14日
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梅雨明けとは

梅雨明けとは、梅雨が終わる・明けることです。気象庁が発表します。

発表するタイミングは、ある地域から梅雨前線が北の方へ移動し、数日間晴の日が続くと予測したときです。

平年の梅雨明け月日

平年の梅雨開け月日は次のとおりです。

沖縄 6月23日
奄美 6月29日
九州南部 7月14日
九州北部 7月19日
四国 7月18日
中国・近畿・東海
関東甲信
7月21日
北陸 7月24日
東北南部 7月25日
東北北部 7月28日

参考:【PDF】気象庁・2017 年(平成 29 年)の日本の天候(速報)

梅雨入り・梅雨明けを決めるのはだれ?

いつから梅雨が始まって、いつ梅雨が終わったのか、それを決めている人たちがいます。

気象庁の週間予報担当部署が決める

梅雨入りや梅雨明けの時期を決めるのは、気象庁です。

もっと詳しく説明すると、週間天気予報を作っている気象庁の職員が、担当している地域の梅雨入りや梅雨明けを決めています。

ただし、気象庁にいる特定の個人が決めているのではありません。

これは責任の所在を不明確にする意味があると言われています。間違えたら後々責められてしまうからのようです。

梅雨に具体的な決まりはない

梅雨入りと梅雨明けには、何日雨が降ったら梅雨!何日晴れが続いたら梅雨明け!といった具体的な決まりはありません。

「だいたい雨が続きそう」「晴れが続きそう」という、予想を元にして決めているだけです。

だから、梅雨の合間にある晴れの日(梅雨の晴れ間)が何日も続くこともあります。

一方、最近は気象衛星から多くのデータが送られてくるので、梅雨入り・梅雨明けの判断がしやすくなっているようです。

正式な梅雨入り・梅雨明けの日は秋に決まる

実は、気象庁が5月から7月にかけて発表をしている梅雨入り・梅雨明けは、仮の日付です。

正式に梅雨入りと梅雨明けの月日が確定するのは、その年の秋です。

そのため、秋になってから「今年は梅雨明けがありませんでした」と発表されることがあります。

実際に2017年、東北北部と東北南部の梅雨明け時期は特定されませんでした。[東北は梅雨明け特定されず(ウェザーニュース)]

北海道に梅雨はない

日本に梅雨があるとは言いますが、北海道に梅雨はありません。

その理由は、梅雨前線が東北地方辺りにくると消滅してしまうからです。

梅雨前線が東北北部辺りまで来る7月ごろは、南からの空気の力が強くなります。

すると、北から来る空気の力が急速に弱まって、前線が消滅してしまうようです。

北海道でも6月頃に雨が続くことはありますが、これは大陸から流れてくる低気圧の影響です。梅雨ではありません。

梅雨が起こるしくみ

1.梅雨の原因は梅雨前線

梅雨になる原因は、梅雨前線が雨を降らせるからです。

前線とは、北から流れてくる冷たく湿った空気と、南から流れてくる暖かく湿った空気がぶつかる場所のことです。

梅雨の時期にできる前線なので、梅雨前線と呼びます。

前線では温度の違う空気がぶつかるので、雲ができやすく、天気が悪くなります。

梅雨前線については、下記を参考にしてください。

参考「梅雨前線とは何か?しくみや特徴をわかりやすく解説

2.雨が降り続くしくみ

梅雨前線ができて雨が降り続くしくみは、次のとおりです。

  1. 暖かい空気と冷たい空気がぶつかると、暖かい空気の方が軽いので上昇する
  2. 暖かい空気に含まれていた水蒸気が上空で冷えて雲ができる
  3. 雲の中の水滴が大きくなると、雨として地上へ降りてくる

5月下旬から7月上旬ごろは、日本の北東から冷たい空気、日本の南東から暖かい空気が流れて来ています。

どちらかの空気の勢いが弱くなるまで梅雨前線は消えることがなく1から3が繰り返されます。

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梅雨があるといいことがある!

梅雨がうっとうしいと感じる人も多いでしょうが、梅雨には多くのメリットがあります。

梅雨がないと困るんです。

1.梅雨があるから夏にプールが使える

梅雨に雨が降らないと、公園の噴水が止まったり、学校のプールが使えなくなったりします。夏に水不足が起きるからです。

日本の水道の多くは、ダムに溜まった雨水を利用しています。

梅雨に十分な雨が降るから、夏の暑い時に多くの水が使えるようになるのです。

水不足がひどくなると、家の水道も使えなくなるので、本当に困りますよ。

2.野菜や米が良く育つ

梅雨があることで、野菜や米などの農作物がよく育つようになります。

野菜や米などの農作物が育つには多くの雨が必要です。

日本の農業は雨水をよく利用しています。しかも、必要なときに必要な量だけ降らないといけません。

農家は日本の気候に適した作物を栽培しているので、梅雨に雨が降ってくれないと、農作物が育たないのです。

梅雨に雨が降らなければ、野菜が育たず値段が上がって、あなたの生活にも悪影響を与えます。

それに、梅雨で雨が降ることで、ダム・貯水池などに水をため、農業用の水として使えるようなります。

梅雨の雨は農業に欠かせないのです。

3.アジサイがきれいに咲く

梅雨といえばアジサイがつきものです。梅雨の季節に雨が十分降ることで、アジサイがきれいに咲きます。

アジサイだけではなく、ハナショウブやクチナシなども梅雨の季節に咲く花です。雨が降ることで季節に応じた花が楽しめます。

春はサクラ、夏はヒマワリなど、季節に咲く花があります。梅雨はアジサイを楽しみましょう。

梅雨の注意点

梅雨にはデメリットもあります。健康や命にかかわることなので注意しましょう。

1.食中毒が増える

梅雨になると食中毒が増えます。

梅雨の期間は気温と湿度が上がり、食中毒の原因になる細菌やウイルスなどの微生物にとっては活動しやすい環境になるからです。

食中毒の原因になる微生物は気温25度以上、湿度60%以上になる急速に増え始めます。

食中毒を防ぐための注意点

食中毒を防ぐためには、次のようなことが大切です。

  • 食べ物や調理器具をきれいに洗う
  • 焼いたり煮たりして殺菌する
  • 食べる直前に作る
  • 作ったらすぐに冷やす

2.カビが大発生する

梅雨になると、カビも大発生します。カビも湿り気が大好きだからです。

壁のカビ予防

本棚の裏など、空気の流れが悪い場所ではカビが1日で広がります。

棚と壁の隙間を2センチ以上開けましょう。それだけでもカビを防げます。

エアコンのカビ予防

エアコンにもカビが発生します。

きれいに掃除していないと、カビを撒き散らすことになるので、1カ月に1回はエアコンの掃除をしましょう。

ちなみに、冷房を止める前に数分間、送風または除湿モードにしておくと、エアコン内を乾燥させることができカビの増殖予防につながります。

エアコンの中に黒い点々が付いている場合は、すでにカビが生えています。エアコンクリーニングをお願いしましょう。

参考「【体験談】エアコンクリーニングのおそうじ本舗ってどう?口コミレビュー

参考「【カジタク】エアコンクリーニングの評判を知りたい?利用者がお答えします!

3.熱中症に注意

梅雨時は、熱中症にも注意が必要です。

原因

梅雨になると湿度が上がるので、汗が蒸発しにくくなります。

すると、体の熱を逃がせなくなって、体に熱がこもり熱中症になる人が増えるのです。

汗をかくのは、体にたまった熱を外へ逃がすためです。

皮膚表面にある水分が蒸発する際に熱を奪う、気化熱を利用して身体を冷やしています。

(注射の前にアルコールを塗るとひんやりしますが、同じしくみです。)

対策

こまめに水分を補給しましょう。

また、乾いたハンカチやタオルより、冷たい水で濡らしたおしぼりなどで体を拭くと、熱を逃がすのに役立ちます。気持ちもさっぱりするでしょう。

6月の終わりごろから30度を越す日が増えます。しかし、体はまだ夏の準備ができていません。「夏前だし、まだ大丈夫」という油断は禁物です。

4.傘の忘れ物が増える

梅雨時に電車に乗っていると、「傘の忘れ物が増えています」という車内放送がよく流れています。

毎年多くの傘が電車内に忘れ去られ、引き取りにも行かないようです。

ビニール傘であっても大切にしましょう。

5.雷に気を付けよう

梅雨はしとしと雨というイメージかもしれませんが、雷に注意が必要です。

特に、梅雨明けが近づくと雷雨が増えます。

この理由は、7月ごろになると暖かい空気の力が急に強くなるので、雷の源になる積乱雲が発達しやすくなるからです。

雷の音が聞こえ出したら、安全なところへ逃げましょう。

NHK そなえる 防災|コラム|雷から身を守るために

梅雨も大切な季節です

多くの人にとって、梅雨は一番嫌いな季節かもしれません。

しかし、梅雨に雨が降れば夏の水不足が防げるので、野菜や米などの植物も元気に育ちます。

梅雨のしくみを理解して、楽しく過ごせるように工夫してみましょう。

ところで、日本には四つの季節(四季)があると言いますが、梅雨も季節に入れたらいいとは思いませんか。

春・梅雨・夏・秋・冬の五つの季節があると考えれば、季節が梅雨なのだからと受け入れようと、納得できる気がするからです。

梅雨を季節に入れないから、雨がうっとうしくてイライラしてしまうのでしょう。

梅雨は、春から夏へ変わる日本全体にとって大切な季節です。しくみを理解して、楽しく過ごせるように工夫してみましょう。

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