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天気予報を見ていると、前線という言葉長い線状の記号が出てきます。

しかし、空を見上げてもそんな線は引かれていませんね。

天気予報士さんだけに線は見えているのでしょうか。私たちでも訓練すれば見えるようになるのでしょうか。

そこで、前線とは何か、どんな種類があるのか、まとめてみましょう。

前線とは

前線とは何のことなのでしょうか。知っておくと天気予報がもっとわかるようになります。

1.前線とは

前線とは、冷たい空気と暖かい空気がぶつかる場所です。

北から来る冷たい空気と南から来る暖かい空気がぶつかったときにできる面を、前線面と言います。

この前線面が地面と交わってできる線が前線です。

2.前線の近くでは天気が悪くなる

前線の近くでは、天気が悪くなります。

暖かい空気の中にある水蒸気が、冷たい空気によって冷やされるので雲ができやすくなるからです。

前線の種類によって、雨の降り方は違います。

3.「前線」の名前は戦争の用語から付けられた

前線という言葉は、戦争の用語から来ています。

戦争で敵と味方が向き合っている場所が前線です。

冷たい空気と暖かい空気が向き合い押しあっている場所だから、前線と呼ぶようになりました。

4.前線の種類は4つある

前線の種類は4つあります。くわしい説明は次の項目をご覧ください。

温暖前線
寒冷前線 寒冷前線の画像
閉塞前線
停滞前線

(画像出典:気象庁ウェブサイトより)

温暖前線

温暖前線は、暖かい空気が冷たい空気を後ろから押す場合にできる前線です。

1.温帯低気圧の南東にできる

温暖前線は、温帯低気圧の南東側に伸びていき、低気圧と一緒に西から東へと動いていきます。

2.広い範囲で雨が降る

冷たい空気の上を暖かい空気がゆっくりと進んでいき、雨雲である乱層雲が作られ、広い範囲で雨が降ります。

3.通過後は暖かくなる

温暖前線が通過した後は、南から来る暖かい空気が残るので天気がよくなり、気温も上がります。

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寒冷前線

寒冷前線は、冷たい空気が暖かい空気を後ろから押す場合にできる前線です。

1.温帯低気圧の南西にできる

寒冷前線は、温帯低気圧の南西側に伸びていきます。

低気圧が作る反時計回り(左回り)の風に引っぱられて西から東に向かい、温暖前線へ近づいていきます。

2.天気が急変する

暖かい空気の下に冷たい空気が入り込むため、暖かい空気が持ち上げられ積乱雲ができやすくなります

急に激しい雨が降ったり、雷や雹(ひょう)、突風になることも少なくありません。

3.通過後は寒くなる

寒冷前線が通過した後には冷たい空気が残るので、気温が急に下がります。

通過後の天気はほとんど晴れです。

閉塞前線

閉塞前線は、寒冷前線が温暖前線に追いついたときにできる前線です。

1.寒冷前線が温暖前線に追いついてできる

一般的には、温暖前線より寒冷前線の方が進むスピードは速いので、温帯低気圧が日本を通過し太平洋に出たころに2つの前線が合わさり、閉塞前線ができます

2.天気が悪くなる

閉塞前線では急激に暖かい空気が持ち上げられるので、積乱雲ができて天気が悪くなります

3.すぐに消える

温暖前線の前にあった冷たい空気と、寒冷前線の後ろにあった冷たい空気が合わさり同じ性質の空気になるため、閉塞前線はすぐに消えます。

その後の天気は晴れです。

停滞前線

停滞前線とは、北から来る冷たい空気と、南から来る暖かい空気が押しあい、ほとんど動かなくなったときにできる前線です。

1.性質が違う2つの空気が押しあってできる

日本の近くで停滞前線を作る原因は、日本の北東にあるオホーツク海気団が持っている冷たく湿った空気と、日本の南東にある小笠原気団が持っている暖かく湿った空気がぶつかることです。

性質が違う2つの空気が押しあうので、前線があまり動かなくなります。

2.雨の日が続く

停滞前線があると雨の日が続きます。水蒸気をたくさん持つ湿った空気が集まるので、どんどん雲を作っていくからです。

3.1カ月程度止まり続ける

停滞前線は、一時的に消えることはありますが、1カ月程度日本の近くに止まり続けます。

言い換えると、なかなか動かないし消えない前線だから、停滞前線と言われています

梅雨前線・秋雨前線とは?

 

梅雨前線や秋雨前線は、停滞前線のひとつです。

梅雨前線 梅雨の時期にできる停滞前線
秋雨前線 秋にできる停滞前線

具体的な特徴は、停滞前線と同じです。

前線があると天気が悪くなります

まとめると、前線とは暖かい空気と冷たい空気がぶつかる場所です。

違う性質の空気がぶつかるので、雲が発生し雨が降ったり雷が鳴ったりして天気が悪くなる特徴があります。

天気予報で前線が通過すると言われたら、傘を持って出かけましょう。

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